オールド・ボーイ(2003)のレビュー・感想・評価
全104件中、61~80件目を表示
韓国ノワールの真髄
復讐譚で、原作は日本。但し加筆されてる為、全く違ったテイストとしての作品になっている。多分邦画では作ることは出来ないと言い切っても良い、中々のえげつない作風に仕上がっている。こういう作品を作り出せる韓国映画界の懐の深さに唯々驚く。内容は違うが米映画の“セヴン”に近い匂いを感じた。人間の根源を深く抉る内容と成っていて、ドスンと爪痕を残すストーリー展開だ。それに映画としての演出のリアルさと、逆に幻影の緻密さとパラノイアのような画作りに怖れすら感じさせられる。具体的には地下鉄車両内の“蟻”は、その足越しのショット等に斬新さと引寄せられる観せ方を、素人目にも解るようにスクリーンからぶつけてくる。
確かに、細かい設定に破綻を匂わせるシーンは散見する。そもそも15年も逢わなかったからといって、娘の顔を忘れる訳はないという荒唐無稽さは否めない。逆に娘は、充分大人になっている父親の顔を幾ら15年経ったとしてもそうそう劇的に変化する訳でもなく、この辺りの映画的お約束的具現化は無理矢理感として意識せざるを得ない。しかしそんな細かい事をピックアップしたところで、凄まじい展開と画力はそのマイナス分を差し引いても余りある評価である。冒頭のおとぼけ顔の主人公が、理不尽に遭う事で顔つきが劇的に変化する様は、俳優の演技力を最大限に引き出した監督の手腕だろう。躊躇無く娘役の女優を脱がし、濡れ場も用意している気概も圧巻だ。これこそ、女優にとっての脱ぐ理由に他ならない。展開上、どうしても女優は裸にならないと作品を彩ることができない“華”なのだ。拉致した原因も、原作よりも此方の方がかなり闇が深い。自尊心を傷付けられる事は、共感性があって初めて心情を理解出来るが、重大な秘密の暴露は、その後の顛末を含めて復讐としての駆動力はより強い。その辺りの改編も映画作品として巧く出来ている。“後催眠”というオカルトティックな要素もギミックとして興味深いし、下世話チックとしてきちんと完成された建付けだ。ラストのどうにでも取れる抱擁も映画ならではのエンディングで、舌を巻くより他はない。
後味の悪さが喉元に残る感覚。
肉親ならぬ憎親
うーん……これ面白いかな……?
15年間何者かに監禁された男が自分を監禁した犯人と何故自分が監禁されたのかを突き止めていく作品。
前評判がめちゃくちゃ良くてハードルが上がりすぎていたせいもあると思いますが、全部観終わって「え?こんなもん?」と感じでした。
登場人物の言動に納得できないところが多く、全然感情移入できずに終わりました。日本と韓国のお国柄もあるんですかね。
ストーリーに関しては良くできていたと思いましたが、正直私の好みではなかった(ごめんなさい)です。近親相姦などのタブー的な要素も多く、そこをかなり生々しく描いているため、そこに私は嫌悪感を抱いてしまったのです。
衝撃の始まりとラスト
当時見たのが若かったせいか、自分の中では名作に入ってる。主役は勿論、敵キャラにも命がこもってる。こういう映画はなかなかないと思う。
復讐の根本を描く、敵は主人公が生きる目的となっていて、主人公もその復讐をかわすのではなく全霊でやられている。
まず敵キャラが高身長の無表情でめっちゃ怖い。
序盤は謎解き。から中盤はバイオレンス、喧嘩のシーンもかっこよく魅せるカメラワークより主人公の止まらない何かを表現する固定カメラでノーカット撮影、ラストは衝撃の伏線明かしと、息を飲む転回だった。
どんでん返しというかラストが衝撃な映画。
DVDで買うとそこらのAVよりエロいセックスシーンも堪能できて本当に満足。
随所に押し込まれる音楽も秀逸で、
暴力や近親なんちゃらの題材だけで判断されるには惜しい作品。
狂気しか存在しない時間
いやー、なかなか衝撃的な作品でした。ここまでバイオレス&エロティックな映画って言われてみるとなかなか見ないですね。
ストーリーはなかなか良かったんじゃないかと、常に危険と隣り合わせの状況で、監禁された理由に迫る展開は、緊迫感があって良かった。
ただ、肝心の理由がなぁー・・劇中でも触れられてるけど、それで20年、30年とモチベーション維持できるかな??ま、狂気しかない映画だから、言っても仕方ないんだけど、、
そして、終わり方がなぁー・・
親子であることを忘れて、よろしくやっちゃおうとしてるやん・・
ま、狂気しかない映 (以下略)
最後に、この映画、そこまで暴力的に感じなかった私はだいぶ感覚がマヒしてきてるな 笑
女優だけはキュートでよい
ハリウッド版の後に鑑賞
スパイク・リー監督作品の「オールド・ボーイ」を観た後に本家??を鑑賞。
主人公は、こっちの方が良かったかな。
内容はこちらの方が複雑に感じましたね。
どちらも近親相姦が絡んでるけど、こっちも相当気持ち悪い。
逆恨み的な感じは同じだけど、復讐の中でしか生きられない悲しさを感じたかな。
終わり方は、ハリウッド版の方が好きかな。
こっちは、あの“おじさん”の最後の笑みが 娘に対してなんだろうけど、内容に近親相姦が絡めてあるだけに、変な風に考えてしまう自分が居たのであります…。
えぐい
15年もの監禁、近視相姦、暴力などなど、えぐいです。
15年監禁されてた理由ではなく、なぜ15年監禁して解放されたか。
自分の娘が大人になってから解放させ、恋に落とさせる作戦だったのですね。
復習が復習を呼んで、お父さんは全てが空回りして娘の身が一番危ない状況にまでさせてしまいましたね。
最後、死なせてしまった姉の黒幕の弟は自ら自殺しましたね。
近視相姦を主人公に高校時代見られてしまい、姉は想像妊娠までしてしまい、自殺にまで追い詰められ、色々やばかったですね。
だから恨んだ弟は、主人公を拉致し催眠術で記憶を飛ばさせて、本当の娘にも催眠術をかけ、お互いが惹かれ合うようにしくみました。
愛し合い体をもってしまいますが、彼は箱を開けるまでその事実を知りません。
お父さんが先に箱を開けて、娘の成長写真のアルバムを見せられて気づきます。
なぜ監禁したかじゃなく、なぜ解放したか。という意味がここでわかります。
娘が大人になってからじゃなきゃできない復習だったかですね。
ペースメーカーの電源を切るスイッチを落とした弟に向けて主人公がスイッチを押しますが、まさかの主人公と娘のヤッている時の音声の録音が流れるというスイッチでした。
ずっと騙されていたんですね。
とりあえず15年間でイメージしたってゆう流れの戦うシーンで無駄に強いです主人公。笑
イメージ通りに戦えすぎでありえませんでしたw
とにかくえぐい話でした。
催眠術の必要性
掃いて捨てるほど漫画原作の映画化オンパレードな日本映画界は本作をお隣さんに譲ってしまった!?
原作は一巻をラーメン屋で読んではいたが日本で映画化されていたら三池崇史?園子温かな?
何年か前に始めて観た時はオチを含めて衝撃的で韓国映画ヤバい!ってな感想だったが久々に観るとオチも解ってる訳でそれ程でもなかった。
15年の歳月を密室で過ごし監視しているにしてもヘタしたら自殺を選ぶ人も出そうだし商売として成り立つには説得力が余りない。
催眠術が都合良く使われている印象で誤魔化されているように感じられる。
最後に父親として?一人の男として?選んだ選択が変態じみて怖い!?
タイトルなし
とても面白かった
復讐するはずが復讐されるというオチ
最後に黒幕の正体が一気に暴かれるのも面白かった
娘との関係は途中で勘付いたけど、オチがそれだけではなかったからよかった
獣にも劣る人間ですが、生きる権利はあるのではないでしょうか
監禁から始まる恋愛サスペンスということで、どんな結末がまっているのかと入り込んで観れた。ただ、監禁した理由も、仕打ちの内容も全く納得出来なかった。そもそもは自分で撒いた種であるのに、デスに全てなすりつけているように感じた。他の動機づけが欲しかったです。
最低・・!!!
全104件中、61~80件目を表示