誰も知らないのレビュー・感想・評価
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物語の内容がどうというよりも、その表現の仕方に圧倒されてしまった。...
物語の内容がどうというよりも、その表現の仕方に圧倒されてしまった。シーンが静かに静かに積み重ねられ、登場人物もあまり喋らない。なのに、人物たちの思いが伝わってくる。なんだか小説みたいだった。
凄まじい状況を描いているにもかかわらず、決して劇的ではない。劇的に描くことも出来るのに、そうしない。淡々と日々を描くことで、我々観客の心にじわじわと迫り来るものを感じさせる。恐怖、絶望、そして終極。
こんな時、大人の考えることできることなんて、全く彼らの役には立てないんだな、と思った。だから、彼らは誰にも知らせず、あのままの生活を守り続けたんだと思う。
柳楽優弥の魅力的
何度でも観れるし観たいと思う
1988年に実際に起こった事件をモチーフにした作品
父親がみんな違う4人兄弟は,大好きな母親に見捨てられる
この子達はみんな,出生届が出されていないため学校に行けず
アパートの大家に長男以下の幼い兄弟の存在が知られると
追い出されてしまうため,ひたすら隠れて暮らす
実際に事件が発覚した時の事情調査で,このアパートの住人は子供たちの存在にまったく気がついていなかったという
この子たちは法的にも,社会的にも存在していなかった
この子たちのことを『誰も知らない』
柳楽優弥が賞をとったのはすごく納得ができる
けどほかの子たちの演技も柳楽くんと何ら変わらないんだよ
とっても自然
だから何度でも観れるし観たいと思う
是枝監督!
誰もが知るべき
少年少女っておそらく
少年少女っておそらくこんな感じなんだろうなと思った。
これほどまでに清々しく子供たちの持つ残酷性を描いた作品も他に見ない。
本当に清々しい。そしてこの清々しさは同時に日本映画が持っていたすがすがしさだ。
ワンカットワンカットにその日本映画のエキスというか雰囲気が入っている。それは、70年代にも50年代にも感じられる日本映画独特の空気感である。
そしてこの子供たちの世界はどの時代にもある子供の世界だ。
火垂るの墓にも出てくるこの感じ。
いかなる困難な場所でも子供たちはいつでも子供らしいのだというこの映画の基本は、まったく崩れるものではない。
時代は限られた時代を切り取ったものなのかもしれないが、この映画自体はものすごく普遍的な映画に仕上がっている。
ドライヴにも出てくるようなこの映画の雰囲気は、とても日本じみている。
是枝監督の映画は何本か見ているがその中でも秀逸。
大満足だ。
子供達の成長とともに。
柳楽優弥の横顔が心に残る
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