劇場公開日 2004年8月7日

誰も知らないのレビュー・感想・評価

全115件中、81~100件目を表示

4.0日常的

2019年6月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

今この瞬間も、必死になって生る子ども達を感じさせるリアリティーがある。
素なのか演技なのか、力も凄い

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14waku

5.0愛はすべてではない

2019年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

母からの手紙「愛している」…って怒りで言葉も見つからない。この母なりに愛しているのだろうけど、相手の幸せ考えない愛って何?自己満足でしかない。だからくず男しか掴めないんだ。
  やりきれないのはそういうのを愛と勘違いしている人がなんと多いことか。子供はその「愛している」にすがるしかない。

子どもから子どもである時間を奪ってはいけない。
  本当に心に衝撃を受けると涙も出ない。ただただ、胸の奥、みぞおち辺りがキリキリと傷み、ズシンと重くなる。そして明の、京子の、しげるの、ゆきの顔がリフレインする。

たくさんの「誰も知らない」が描かれ、考えさせられる。
  例えば公園の場面。ボロボロの服を着て洗濯している。その向こうでテニスに興じている大人。自分の趣味に集中して子どもの危機に気がつかない。この子らの母と一緒。
  紗希の親は何しているの?紗希が明の家に泊まり込んでも放置?
  万引きする中学生。親は子の行状知らずに放置。
  それに比べれば、万引きの冤罪晴らしてくれたコンビニ店員の顔を見て、多分、裏切っちゃいけないと、やっとできた友人からの誘惑に耐える明。かっこいいよ、明。よく我慢したねと抱きしめたいよ。ちゃんと心が繋がっている。

明達の母は恋に走ったけど、現実にこういう親はいるし、仕事を理由に子供の存在を自分の心から消している親もいる。生命の危機こそないけれど、存在をネグレクトされる子供達、親の都合のいい時だけかまわれる子供達は増えている。
  恋をしちゃいけなんじゃない。仕事をしちゃいけないんじゃない。いけないのは子の存在を心から消すこと、子の気持ちを無視すること。

「4人一緒に暮らせなくなる」子供にとっては家族=自分の基盤。引き離されて、未知の世界にたった一人で放り出されるのは怖い。この生活は私達からは悲惨だけど、彼らには馴染んでいる世界。大人から見れば、刹那的で、先の見通しなんて考えられない行為に見えるけど、それ以外の生き方知らないんだもの。それ以外の未来なんて知らないんだもの。
  『It』と違って、明達にはお互い思いやって喧嘩して経験を分かち合う兄弟がいた。
  その自分の分身と引き離される。その痛みを子供に強いるのか…。
  児相に通告して、自分の目の前から消してしまえばそれで終わり・メデタシなんかじゃない。

「リアリティを感じさせない」「深みがなくなっている」という映画レポートを読んだことがあるが、何を持ってリアリティだとしているのだろう?下書きとなった事件と違うから?子供達の生活が楽しそうで、現実感がない、ファンタジーのようだ、だからリアリティがないと?
 ネグレクトされた子供、自分を大切にされた経験がなくペットのように扱われた子供と関わったことがある方なら、この映画はそういう子どもたちのリアリティを描き切っていると言うはずだ。被虐待児の心理を多少勉強した人なら、この現状を「解離」「離人感」「スプリット」とかいう言葉で説明するかな?
  明達は生まれた時からこの生活で生きてきた。この生活以外は知らない。学校にも行っていないし。TVは観るけど、私達がTVのニュースで戦争を見るようなもので、そちらこそ現実感がない。その限られた生活の中で、楽しみを見つけ笑い、喧嘩し、生きている。その日常生活のリアリティがあふれている。
  映画なのだからドラマ化せよ?確かにね。ドラマにならないと注目されない。以前、ある国で虐殺が日常的に行われていることを取材してほしいと報道機関に持ちかけたことがある。その時言われた。「日常的な場面をニュースで流しても誰の目にもとまらない。なにか事件はないですか?」事件にならないと報道はされないし、注目もされない。
  この手のネグレクトだって日常ありふれている。でも「誰も知らない」気づかれない。そんな中でもこの子たちは一生懸命生きている。その存在を記録しておきたかったと監督はおっしゃっていたと思う。これは1つのメッセージだと思う。その辺をどうくみ取るかは観る側の感受性の問題なのかな?

音楽もとても良かった。彼らをこの音楽で胸に包み込みたくなる、そんな不思議な感覚。あえてゴンチチさんを起用したセンスに乾杯。

こういう作品を世に出して下さった監督他に感謝します。
  YOUさんにも感謝。初女優作品によくぞこの役を選んでくださった。子どもたちと真剣に向き合って、子どもたちが本気でYOUさんと楽しんでいるシーンがあったからこそ、その後の放棄が痛々しかった。

…何ができるのだろう。それを考え続けることが第一歩。

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とみいじょん

4.0驚くべきナチュラルな子役らとその演出

2019年4月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

悲惨な状況なのに大人がほとんど介在してくることのない悲しい物語。子役が画面の大部分を占めているにもかかわらず、非常にナチュラルな印象を受ける。台詞を言っているというものも、演技をしているというものも一切感じない。これぞまさに是枝監督の真骨頂というべき作品。
ただ、物語があまりにも悲しすぎて、見ていてつらい。それでも実際の事件などよりかなりマイルドにして、優しさも漂わせているところも感じる。現実はもっと過酷で残酷なものだろうと思ってしまうだけになおさら、この映画への哀しみが増してしまう。
リーダー的存在の柳楽優弥がカンヌの最優秀主演男優賞を取ったことも納得できる作品だった。

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SH

4.0虐待殺人が世を賑わせている昨今。これも充分殺人未遂ぐらいにはなろう...

2019年2月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

虐待殺人が世を賑わせている昨今。これも充分殺人未遂ぐらいにはなろうという育児放棄の話。実際にあった事件がモチーフというのが怖い。
母が子らへの愛情がないわけではない、そこがかえって悲劇的なのかもしれない。そして悪になりきれぬ長男。
途中、進まぬ話に不満も覚えたが、その分の衝撃もきちんとかえってきました。そしてことの顚末を敢えては描かぬラストも余韻が残った(あまり良い余韻とは言えないが)
本作が「万引き家族」につながっていくようにも思えました。こちらは気丈にも万引きには走らないところが面白いところではあります(笑)

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はむひろみ

3.0子供が不憫、、

2019年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

親が子供を捨てる映画って 意外とある
切ないのに見てしまうわ
「万引き家族」と同じ匂いよね、これだったんだ

しかしこれは撮影するのもつらい作業だったろぅな
荒れていく部屋・生活 子供だけの世界 心配するコンビニ従業員

想像力の働かない母親・・・今もどこかに「誰も知らない」

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mamagamasako

3.5悲しい

2018年11月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

淡々と静かにゆっくりと進む感じが、
物語の重さを感じさせる。
実話が元になっていると思うと、
自分自身の生活がいかに幸せで
当たり前じゃないことを突きつけられる。
学校に通えて勉強できる。
運動ができて友達もできる。
家族がいてご飯が食べられる。
何より水を探すことなんてないんだから。
食料を調達してどうにか生きていこうだなんて、
兄弟を守って4人で暮らしていくことに
絶対的な責任を抱えて、
様々なことを犠牲にして、
それでも優しさと秩序を守って
生きて生きて生き抜こうとする長男と、
何があっても約束を守って、
ひっそりとあの空間だけに留まって
我慢を貫いていく子供達。
少しの光をも逃さないで
ただ純粋に未来を見つめて。
そんなことできないんだから。

氷のように枯れた瞳で
僕は大きくなっていく
なんて悲しいんだろう...

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Blue.

4.0なんとも言えない現実

2018年11月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この世界にどれくらいのあぁいう家族がいるのか。

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you

3.0演技がすごい

2018年11月11日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

子供達の演技が演技じゃなかった!
凄い

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い

3.0タイトルなし

2018年9月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

元になった事件の子供たちは今はどんな暮らしをしてるんだろう。

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亞

2.0誰も知らない

2018年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ピッチとフィルムの導入は魅力的です。だから私は傑作の前にいると思う。大きな問題は、最初の四半期後に子供たちが自分のデバイスに放置されていることです。私も自分自身であることを認識しています。放棄された子供たちの怠惰を翻訳するためには、信念なくそれらを撮影する必要がありますか?これは、映画を咲かせた賞賛の雪崩での私の誤解を説明しています。どのような視点もないと、これは最終的には未形成であり、消化不可能である。

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Fayçal

3.5引き込まれた、育児放棄もの。柳楽優弥子どもだ。

2018年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

引き込まれた、育児放棄もの。柳楽優弥子どもだ。

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れお

4.0何故か終戦後の映画を思い出してしまった。

2018年5月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

何故か終戦後の映画を思い出してしまった。

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tsumumiki

4.0すごい

2018年4月16日
iPhoneアプリから投稿

柳楽優弥の表情が印象強く、丁寧な心理描写が秀逸

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夕暮れ

5.0これぞ邦画!柳楽くんの演技が光る。

2018年1月14日
PCから投稿

丁寧な心理描写と、時間の使い方。やっぱりこういう邦画を見ると、邦画っていいなって思いますね。感情移入してしまう。彼らは各々、我慢していることはあるけれども、でも、4人で一緒に住みたい。という思いが共通していた。だから、助けを呼ばなかった。いや、呼べなかったのか。親を責めても仕方ない。みんなが、絵に描いたような母性を持つとは限らないわけで、そういう人でも困った時に、相談できるような体制を作ることが大切。あの母親を批判したところで、問題は解決しないどころか、もっと悪化するだろう。

それにしても、皆書いていることだが、子役が素晴らしい。

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Kentaro

3.0観ててツラくなる

2018年1月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

これが実際に起きた事件だというのだから、余計胸に来る。

育児放棄をする様な親の気持ちが本当に全く理解できない。
育児放棄にも程度があると思うが、これは酷すぎる。

長男が必死になって下3人を守ろうとしている姿は観ててツラかった。

育児放棄自体を無くす事は不可能だろうけど、1人でも多くの子どもがこういうツラい経験をしない様に、せめて周りの大人が隣近所の状況把握くらいしておかなければいけないと痛感した。今回の件だけでなく、何事にも事件事故を未然に防ぐという意味で。

この映画が育児放棄の抑止力に少しでもなってくれるといいんだけど、、。

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タカ

5.0苦しい

Sさん
2017年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

母親に置き去りにされた4人の子ども達が、誰にも気付かれずアパートの一部屋で過ごす実際に起こった事件を題材としている作品。

幼い弟や妹たちの面倒を見ながら自分たちの今置かれている環境の中で楽しく生活が出来るようにと自分の知恵を駆使しながら頑張る長男に知らない間に感情移入して観てしまいました。

長期間家を開けていた母親が帰って来るとそこにはごく普通の幸せな家族の雰囲気が漂い、母親が家に帰って来なくなっても尚母親を愛している子ども達の姿がなんとも言えない程苦しい。

淡く美しい映像の中にどこか苦しさを覚える作品です。

数多くの作品を観ましたが、観賞後もしばらく長男の表情や眼差しが頭から離れないずっと心に残る作品で個人的には苦しくても何度も見たくなる作品でした。

作品のテンポとしてはゆっくりと進んでいくので早いテンポを好む方は気を付けた方がいいかも知れないです。

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S

5.0救いのない作品

2017年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

母親の育児放棄にあった長男・長女・次男・次女の4人の兄弟姉妹の悲惨な生活を描く。
冒頭のモノレールのシーンと引っ越し時のシーンのスーツケースが何かを暗示しているようで、観始めてからすぐに気が滅入る。最終その暗示通りだった訳で救いはない。
YOU演じる母親は、どこかに障害があるのだろうか。何故、出生届も出さず、学校にも行かさず、そして何よりも自己中心的な行動で育児放棄をしたのか。理解に苦しむ。
本作では長男を中心とした4人の健気に生きようとする姿が描かれているが、着想を得た巣鴨の実際の事件はもっと荒んだ酷い生活だったようだ。時代という要因もあったとは思うが何とかすることは出来なかったのだろうか。

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