劇場公開日 2004年8月7日

「生きているのは人間だけですか?」誰も知らない nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5生きているのは人間だけですか?

2025年1月7日
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鑑賞方法:VOD

柳楽優弥のデビュー作なので、いつか観たいと思っていた作品
彼はそういう気にさせるほどの役者ですからね

キャッチコピーは
生きているのは、大人だけですか。

是枝監督の独特の思考なんだろうけど
すいません、よくわからない
だれも、大人子供と区別しても意味ないしね
母親に向かって言ってるにしても、なんか変ですね
まあ、なんか琴線に触れたんでしょう
社会構造も思考の違う外国人はどう感じたんだろう

是枝監督は”万引き家族”もそうですけど、社会の歪みのせいで、こぼれる人達に心を痛める人なんでしょう

でも社会が成熟して法的な整備も整っている日本だから、歪みに見えるけど、そうでない国にとっては当たり前にある事だったりする

例えば、万引き家族
人が死んだら、庭に埋める
DV受けてる子供を無断で連れて来る
今回の育児放棄だってそうですが、江戸時代だったら普通にあったでしょう
罪にもならない

今の日本なら、法に反する行為です
でも、どうしたって漏れはでる
でないようにしなくちゃいけないけどね
それだけです

妹に起こった事
これを見た時、不謹慎だけど今のペットブームの事を思いました
死を迎えようとしている命の延命処置の是非は、ここでは置いておきます
人はこの作品のような不幸がおこらなければ、適切な処置が受けられたでしょうし、行政は彼らを受け入れる法整備は出来ています
今回は不運が重なってしまっただけ
でも、ペット達は、ほぼ自然死です

人命の場合は、健康保険があるので病院に行けますが、ペットの場合は、突然、モルモン教やエホバに入信したかのように自然死が当然のような状態です
健康保険が無いので、高額な医療費がかかるからです
うちでは耐えきれずに、病院のお世話になりました
結果、貯金を取り崩すくらいの費用がかかりました

ペット保険の加入はまだまだ少ないし
多頭飼いなら、なおさらです
可愛そうで見てられなくて飼うことになった方には酷な事ですが、このあたりを考えれば、簡単にペットは飼えないと思うんですよ
今の現状は、保護した動物に対し、私たちは”君たちを保護しました
生きている間は、できるだけ幸せでいてあげられるよう努力します
病気になっても、延命はできません”
という割り切りがなければ、今飼っているペットのほとんどは路頭に迷うことになります
これも、これからの課題です

生きているのは人間だけですか?
なんてね

nakaji