「徐々に状況が悪化していく日常生活の描写がリアル」誰も知らない 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
徐々に状況が悪化していく日常生活の描写がリアル
親がいなくなった子供達の日常生活が、徐々に悪くなっていく描写にリアリティがあった。水道電気ガスという最低限のインフラが止まり、部屋や服装も徐々に汚くなっていき、学校にも行けない。これでは生きる気力そのものが奪われるだろう。対外的には息子以外はいない存在として扱っているのと、彼らの無責任極まる母親の姿にも驚かされた。こんな世界もあるのだなと分かる点に、この映画の意義があると思う。
だが親のいない子供達の日常生活を延々と見せられるだけで、過酷な環境なのは分かるけど、だから何という感じがする。この内容で二時間超えは長過ぎないか。
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