「史上最大のバカ映画」日本沈没 パタリロさんの映画レビュー(感想・評価)
史上最大のバカ映画
公開当時に観たので、記憶は正確ではないかもしれないけど、今でも強烈に印象に残っているほどのひどさ!
● 日本中の交通網がズタズタになっている状態で、草薙君、キミは一体どうやって日本全国あっちこっち飛び回れるの? 東北(と思われる)自分の実家でお母さんに会っていると思ったら、東京の先輩の研究室、柴咲コウの育った居酒屋、彼女が救助隊として活躍している山の上と…、スーパーマンやね。
● 日本中の火山が噴火している時に、総理大臣を乗せた飛行機がわざわざ火山の真上をどうして飛ぶんだよ!? パイロットはバカか? 回避ルートを使えよ!!
● 柴咲コウは、どうして草薙君が乗ったヘリコプターが飛び立つ場所と時間がわかったの? それに、恋人との最後の別れだったら、そのヘリコプターが見えなくなるまで泣きながら手を振って見送るだろ? それなのに、彼の乗ったヘリが飛び立った瞬間に、自分はサッとオートバイに乗って元来た道へと帰っちゃうなんて、そんな、あまりに人間心理を無視した場面、小学生の脚本家だって書かないよ!
● 一度落としてしまった爆薬を、あんなマニュピュレーターで、よく簡単に取れるものだね? やっぱり、キミは何でもできるスーパーマンだったんだね。
● 列島の沈没を防ぐために海底に爆薬を仕掛けたら、海上に浮かんでいる世界各国から援助に来ている船はどうなる? 新総理大臣になった大地真央が乗った船だっているんだよ? 大々々津波が起きて、船が全部沈んじゃうでしょ? それどころか、沈みかかっている日本そのものが、その大津波でほんとに沈んじゃうよ?
脚本家、出て来いっ!! ぶん殴ってやるっ!!
おそらくこのリメイク作品に良い想い入れがある方もいらっしゃるとは存じます。
以下、マタンゴ様の記述に思ったこと。
1,ヘリは飛んでたし、主人公なんだからその辺突っ込んでたら他の映画なんて観れない
→ 単独で操縦できる仮定であっても、物資、燃料、人員が限られているのに、ヘリを
私情で持ち出すのはいかがかと。
2,総理が巻き込まれたのは天変地異が起きる前です
→ 飛行ルートに関しては疎いので、特になにもありません。
3.柴咲コウの役柄はプロの救難隊ですよ? 一般市民ならいざ知らず、プロならあの状況でいつまでも別れを惜しんでてどうすんの?そこかしこで助けを求めてる人いるのに
→ 記述に矛盾がありますね。そこかしこで助けを求められているプロの救助隊員が、
一時的とはいえ恋人を追いかけるために任務放棄するのはどうかと。たとえ場所に
察しがついていたとしても。受理されないと思いますが、許可があったのならごめんなさい。
ちなみに、現時点で東京消防庁ハイパーレスキューに女性隊員は存在しません。
4、5.あなたは日本が沈没する展開がよかったんですね。
→ 私は地球がなくなるまで日本は存続してほしいと切に願っていますが、そもそも
起因となった原作とそれを基にした1973年版は、国家の苦悩と日本国民の難民化を主題にしていて、最悪の展開を提示しているのです。今作は「神風が吹くから何とかなる」展開です。
他にも記述したいことはありますが、ガンダムやエヴァンゲリオンのようなフィクション
としての名作かもしれません。ただ個人的に断言したいのは、原作や1973年版も仮定上の作品ではありますが、それらとは全くの別物であり、題名を変えて上映するべきです。
1,ヘリは飛んでたし、主人公なんだからその辺突っ込んでたら他の映画なんて観れない
2,総理が巻き込まれたのは天変地異が起きる前です
3.柴咲コウの役柄はプロの救難隊ですよ? 一般市民ならいざ知らず、プロならあの状況でいつまでも別れを惜しんでてどうすんの?
そこかしこで助けを求めてる人いるのに
4、5.あなたは日本が沈没する展開がよかったんですね。