ネバーランドのレビュー・感想・評価
全33件中、21~33件目を表示
play
少年の心と想像力を持つ劇作家Barrieが、公園で知り合った男の子達と仲良くなり、彼らからインスピレーションを得て書き上げた「ピーターパン」その背景、過程を描いた作品です。
子供の心では受け止めきれないほどの悲しみを乗り越えるには、現実的になるしかないのだと言わんばかりに、子供らしさが欠如していた三男のPeter。Barrie との触れ合いで、夢を想像すること、信じることが、心に安らぎを与えると学んでいきます。しかし夢見た通りにはならないし、信じた通りにはならないのが現実。束の間の現実逃避と言えばそれまでだけれど、子供の豊かな想像力は、生きていくために備わっているのかも知れません。
ネバーランドの意義
綺麗な
いい作品!!
ピーターパン誕生秘話というよりは、綺麗に描いた不倫の話
総合:65点
ストーリー: 60
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 65
悪く言えばピーターパン誕生の要因は大元をたどれば不倫だったという話。
ジョニー・デップが偶然公園で会った男の子4人と未亡人の家族。彼は自分の妻をほったらかしにしてこの家族にのめりこむ。妻そっちのけでこの家族とひと夏を別荘で過ごしたりもする。最後には捨てられたも同然の待遇に我慢しきれなくなった妻が彼の元を去るのだが、デップ側から交流がとにかく綺麗に描かれているので、あまりどろどろしていなくて不倫の緊迫感がない。逆に言えばデップがどうして妻に満足していないのかもわからないし、妻側の言い分なんてものは最初から無視されていて、デップの未亡人家族への思いのみが描かれるという一方的なものになっている。そしてネバーランド誕生の裏側はあくまで純粋な交流という形で描かれている。
その家族の三男がピーターでありその結果としてピーターパンという有名な話が生まれるのだが、どうも主題がはっきりしない。単純にピーターパンがこうして誕生したという話ではないようだ。ピーターパンというショー・ビジネスの成功物語でもない。でもジョニー・デップが妻を置き去りにして未亡人にのめり込んだという話だけでもなさそうだし、ピーターからピーターパンが生まれたというにはあまりそのような部分が映画にたくさん出てくるわけではない。またネバーランドというタイトルの割りに、ネバーランドはあまり大きな役割を持っていない。
そんなわけで映画の物語として何か中途半端で何が言いたかったのかはっきりしない。かなりたくさんの人がデップと家族との純粋な触れ合いに心を動かされたような感想を書いているのだが、どうも私には素直にのめりこめませんでした。別に不倫が悪いとか道徳的なことを言っているわけではなく、ネバーランドじゃなくてもこのような不倫の話は書けただろうし、必然性があまりないように感じた。
うまくまとめた
全33件中、21~33件目を表示