「いろいろと乱暴な映画」バッドランズ コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろと乱暴な映画
4年前に観た『ソング・トゥ・ソング』では、手ブレ酔いにより途中退出してしまったので、今回は万全の体制で鑑賞。
実際の事件を基にしているそうだけどキットは、サイコパスだとは思わないまでも、あまりに突発的でカジュアルに人を殺していくから、なかなか共感しづらいキャラクターではあるし、ホリーも感情が希薄でこちらもちょっと...。
出会いから恋人になるまで早すぎかなと感じたし、さらに台詞回しのクセが強すぎて、字幕なしでは何言ってるか半分以上聞き取れない。
しかし田舎町や広大な荒涼地帯などロケーションは良いし、カメラワークなんかはわりと好み。砂埃で視界の悪い中でのカーチェイスもハラハラドキドキ。
元々そこまで悪人だったわけではなさそうだけど、交際を反対されただけで殺せてしまうものなのか、ホリーとの出会いによって良くない化学反応があったのか、実際の人物像に興味がある。
2人の心の機微を見たいと思う反面、これくらい荒っぽいのも良いのかなと、なんじゃかんじゃ楽しめた。
そしてエンドクレジット、そうだったキット役はマーティン・シーンだった。
あまりに似てるからいつの間にかエミリオのつもりで観てた。
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