「犬と子供と大草原」天空の草原のナンサ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
犬と子供と大草原
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モンゴルの遊牧民の生活はテレビのドキュメンタリーでも観ていたので見知っていました。むしろ最近の遊牧民はソーラーパネルとパラボラ・アンテナでゲルの中でテレビを観ているというから格段に近代化の影響が及んでいるようです。
そんな変わりゆくモンゴルの近況に伝統文化への危機感を抱いたのでしょう、モンゴル出身でドイツで映画製作を学んだ脚本・監督のビャンバスレン・ダバーさんは自身のアイデンティでもあるモンゴルの遊牧民の自然との共存の暮らしぶりを映画に留めたいとの思いからドイツ人スタッフと共にモンゴルでの撮影に臨みました。出演者は実際の遊牧民バットチュルーン一家です、ただ生活を撮ったのではドキュメンタリーですからモンゴルの犬の寓話(原題の黄色の犬の洞窟)をアレンジしてプロットにしています。最初、飼うことに反対していた父が健気なワンちゃんの活躍を観て翻意、めでたしめでたしというシンプルなストーリですから、見どころは子供たちの自然な振る舞い、豊かな表情に尽きるでしょう。犬と子供と大草原とくればそれだけで名画の誕生ですね。
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Shiraさんのコメント
2021年8月22日
映画タイトルに興味を持って鑑賞しました。モンゴルの遊牧民の生活をドキュメンタリーで撮っていたので、ほのぼの感がとても良く、この味わいを求めてドイツ人監督を追っかけてました。
で見つけたのは同じ遊牧民を描いた『らくだの涙』。この映画はオススメですよ。(^-^)