「少尉を省き、中尉とジェロニモの良心の交錯観点で徹底した方が…」ジェロニモ KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
少尉を省き、中尉とジェロニモの良心の交錯観点で徹底した方が…
最後の最後まで先住民に対する嘘で固めた
西部開拓史は、
まさにロシアのウクライナ侵略をも
想起させる。
少し前に観た「折れた矢」で、
白人側の交渉に唯一応じないで
先住民のグループから離脱したジェロニモ
のシーンを見て、
彼のその後がどう描かれているのかと思い
この作品を鑑賞したが、
ある意味、「西部開拓史」の補完ともなった。
ウォルター・ヒル監督にしては
「ストリート・オブ・ファイアー」とは
随分と作風が異なり、
淡々とし過ぎる演出に思えた。
小尉のモノローグは排して、
時代に翻弄される中尉とジェロニモ、
二人の良心の交錯観点で徹底した方が
優れた作品になったのではないかと感じる。
コメントする