劇場公開日 2004年10月9日

「ゲバラが若きエルネストだった頃の旅の物語」モーターサイクル・ダイアリーズ みかっぴさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ゲバラが若きエルネストだった頃の旅の物語

2012年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

知的

革命家チェ・ゲバラではなく、彼がチェになる前の23歳の医学生だった頃に友人アルベルト・グラナードと一台のおんぼろバイクで南米を北上する過程を描いたロードムービー。距離にして1万kmを越える無銭旅行。移動は1939年式ノートン500。旅は楽しいだけではなく苦難も付き物。2人の若者が何を感じ旅の終わりに何をなし得たか。
後々の彼らの活動の根元となるもの、そして若い時期にしか感じ得ない感動がこの映画で爽やかに描かれている。苦しい旅ではあるが初めて目にする美しい景色、旅で感じる独特の気持ち…
ロードムービーの魅力の一つである、自分が旅をしているようなワクワク感も味わえました、それにしてもバイクでよく転びます^^;
纏まった感想になっていなくてただの書き散らしで申し訳ないです…。
コレクターズ・エディションに付属の撮影記録『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』も本編以上の秀作で一つのロードムービーに仕上がっている。
実際のアルベルト・グラナードが当時の旅のエピソードを語り、撮影に協力してくれていて、一見の価値があると思う。
エルネスト役のガエル・ガルシア・ベルナルもさることながら、アルベルト役のロドリゴ・デ・ラ・セルナもハマり役だと思う。
旅には憧れるが、誰もが彼らのなし得たことをやり遂げることは難しいだろうと思う。
旅の始めから終わりまで惹きつけられっぱなしでした。
しっかり創り込まれた秀作だと思います。

みかっぴ