「有名俳優いっぱい」シン・レッド・ライン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
有名俳優いっぱい
ミッドウェイ開戦の激戦の影響もあるのだろうか、米軍兵士の中には脱走兵もいたり、士気も高まっていなくて、何のための攻撃なのかを疑問視する声もあった。しかし、戦意高揚させるための指揮官トール中佐(ニック・ノルティ)一人が気を吐いていた。兵卒の中にはやたらと叙勲を気にしている者もいるし、全体的にはバラバラのような気もした序盤。とにかく一人ひとりの独白調で進んでいる戦争映画も珍しい。
全体的に夜の映像が少なく、俳優の顔も見極めやすいし、それだけごまかしの利かない緊迫の映像。爆破シーンはそれほど大がかりじゃないし、むしろ小高い山の日本軍トーチカを奪うための銃撃戦がメイン。
残虐シーンなど悲惨な状況はそこまで訴えてこないし、むしろ兵士の思いが複雑に絡み合い、戦争そのものを俯瞰しているかのような気分にさせられた。やはり日本側が砲台を用意しなかったとか、米側の艦砲射撃や空爆も描かなかったせいかなぁ。
妻からの手紙で離婚届にサインしてください・・・なんてシーンを入れることも、なんだか戦争とはかけ離れてるような気がした。ジョージ・クルーニーの「軍隊は家族!私は父だ」と演説するのも笑っていいのか悪いのか・・・て気分。
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