「見直したら泣けてきた」ミリオンダラー・ベイビー ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
見直したら泣けてきた
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映画のタイトルは、人間で言えば顔のようなもので結構大事だと個人的には思っている。このタイトル見たとき、てっきりアメリカンドリームの女性版ロッキー映画じゃないかと思った。劇場で初めて観たとき、途中まではそんな雰囲気もあったのだが、途中から安楽死問題になって面食らってしまって、普通なら想定外の展開は非常に気にいる展開なのであるが、この映画に関してはそのショックが大きかったせいか、余り面白くない印象になってしまった。
ところが最近レンタルで見直したら、まったく印象が変わってしまった。結末を知っていることでこの映画をいっそう考えさせる結果になってしまったのだろう。
マギーはボクシングジムに通うため、ウェイトレスをしながら、客の残したものをこっそり持ち帰って食べたりして貯金をして、日々トレーニングに励んで、ときには朝3時半に起きて海辺をランニングしたりと、ボクサーになるには歳をとりすぎていると言われても、けなげに自分の夢に向かって努力している姿を見ると、彼女の悲惨な結末を知っているだけに涙が出てくるほど切なくなってしまった。
それにしても、改めてクリント・イーストウッドはいい役者だと思ったし、モーガン・フリーマンも渋い演技とナレーターも良かったし、ヒラリー・スワンクもこの役柄にぴったりと言う感じがした。三人の名演技で完成させた傑作だ。
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