「慟哭」ミリオンダラー・ベイビー 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
慟哭
映画館で観ていてラスト、嗚咽が込み上げて
どうしようもなかった。
それほど悲しいラスト。
3回目の今も、ラストを知りながらも改めて観る。
マギー(ヒラリー・スワンク)が不幸な女性で不幸な人生を送った
・・・そう思えなくなりました。
マギーはフランキー(クリント・イーストウッド)のおかげで
幸せな瞬間を
たくさん味わい、最愛の人にその人生を終わらせてもらった
幸せな女性だったのではないか?
そう思うようになりました。
31歳ではじめたボクシングで、世界王者の一歩手前まで昇り詰め、
父のように慕うフランキーと二人三脚で世界中を試合して周り、
栄光を少しは手にした人生。
望んでいた何者かになる夢が少しは叶った人生。
ボクシングジムのオーナーのフランキーは、女の子(ベイビー)の
マギーを一人前のボクサーに育てて、しかも娘のように愛する。
マギーの尊厳死の場面が残酷すぎると、アメリカでは論争が起きたとか。
敬虔なカトリック信者のフランキーにとっては、何より辛い決断だった
と思います。
それにしててもマギーの実の母親と兄弟姉妹。あまりにも愚かで・・・
そして最後の試合で終わりのゴングがなったのに殴りつけて
首をへし折った対戦相手を許すことは出来ない。
この悪役の憎々しさに胸が苦しくなるほどでした。
それにしても名作。
忘れられないです。
柔道もバスケもシンクロもボルダリングも…、今回くらい悔しいオリンピックはなかったですね。そこまでして勝ちたい卑しさに不愉快でした。
イーストウッドもこの不愉快さを昇華させたいのかなと思いました。琥珀糖さんのレビュー、楽しみにしてます♪
琥珀糖さん きみに読む物語にコメントありがとうございます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)
私も君読むでライアン・ゴズリングが気になりましたが、結局君読むのライアン・ゴズリングが1番好きです。
ミリオンダラー・ベイビーは本当に心に突き刺さる作品で、最後が辛過ぎて2度とは見られないと思ってましたが、琥珀糖さんのように何度か見たら見方が変わるかもしれませんね。ありがとうございます( ˶'ᵕ'˶)
そうか・・。
そうですよね。
マギーは幸せでしたよね。
「全てを注いで愛した娘を死なせる」ボブの苦しみとマギーの喜びがこんな形で一つになるなんて。
でも、前向きで ほのかに希望を感じられる琥珀糖さんのレビュー、
とても感動しました、ありがとうございました。