「全てが良い」ミリオンダラー・ベイビー みきねこさんの映画レビュー(感想・評価)
全てが良い
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男の様な女性ボクサーの娘役マギーことヒラリースワンク。
不器用な父親、クリントイーストウッド。
ナレーションも含め全てを受け止める母親の様な中立的存在モーガンフリーマン。
この三重奏の演技、脚本、音楽、ファイトシーン、撮影方法の全てが素晴らしい。
かつ、本作の要旨は永遠に人が避けられない死。
この作品の序盤で誰が尊厳死について考える映画だと思っただろう。
誰もがボクシングがテーマの映画だと思って観はじめる。
が、想定もつかないテーマを突然、後半で観客に投げかけてくる。
しかも重い雰囲気たっぷりの撮り方で。
で、あぁボクシングは前戯だったのかと気づく。笑
私はクリントイーストウッド監督作品が好き。
何故って、観た気がするから。
映画代、1800円分の重厚感充分。
人の幸せとは、生きるとは、人生の意味を語りかけてくる。
最後の病院のシーンは胸がえぐられる様な悲しみと安堵を感じずにいられない。
それまでの2人のやり取りが親子みたいで、たまらない。
この作品は、相手を選ばず大人なら、どの人にも観てほしい作品です。
あぁ生きてるうちに一度で良いから会ってみたいなぁクリントイーストウッド監督…
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