「独特の構造がおもしろかった」深夜の告白 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
独特の構造がおもしろかった
モノクロ。かなり古い映画で、観るべきか少し躊躇したが、観て良かった。ビリー・ワイルダー監督は多分初めてだ。コメディなどではなく、サスペンス。コメディ要素は全くない。
深夜に誰もいないオフィスに入ってきて、友達か上司あてにテープレコーダーに「告白」を吹き込むところから始まる。
自動車事故についての保険が主題になっている映画である。
本作タイトルの原題が意味する「倍額特約」とは、途中でセリフで説明があるのだが、もし交通機関(汽車)での事故での負傷だった場合、倍額が保障されるというもの。
そもそもこの時代に自動車を持っているものは富裕層のみだったはずだが、だから富裕層むけの物語になっているのだと思う。
保険と保険金殺人についての映画のため、ややこしいかと思ったが、私にも大筋は理解できた。
自動車保険の更新を頼みにきた営業マンが、その家の奥さんに誘惑され、旦那を殺す計画を立案する。
そして計画を実行するのだ。その際の連絡方法がユニークだ。喫茶店や公園などではなく、営業中のスーパーで立ち話をするというもの。
サブストーリーで、その家の娘が、ある男に恋をして家を出てゆくという話がある。
社長、上司、目撃者などでてきて、話は二転三転する。
ラストは、女を殺し、会社に戻って全てを告白する男。
メインの筋はそんなにむずかいものではないが、どういう背景でこの映画がつくられたのか考えてしまう。
本数はかなり少ないのですが(皆さん半端無い本数を観ていらっしゃいますよね✨)、以前ハマった時が有りました(^^)
正統派名作の「ローマの休日」、個人的には非の打ち所がない位、好きな作品です。
こちらこそ、よろしくお願いします。私はどちらかと言うとクラシック映画は苦手なのですが、BSで敢えて今やっている作品は名作ばかりなんですね。なるべく沢山みてゆきたいと思います。