殺人の追憶のレビュー・感想・評価
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ソン・ガンホが上手すぎる
秀逸作品
リアルかもしれないが、じとっとした艶めかしさが全体を覆っているし、...
リアルかもしれないが、じとっとした艶めかしさが全体を覆っているし、暴力性が強く、色気のあるシーンが特徴。監督の色なのか韓国映画の色なのかわからないが、あまり見たいと思わない。グロテスク。
かなり前に下書き途中のままだったためこれ以降は内容を忘れたがこれでも十分だと思った。
犯人を捕らえたい・・・刑事の本能
2003年作品。監督は「パラサイト半地下の家族」のポン・ジュノ。
ポン・ジュノ監督も主演のソン・ガンホも只者ではなかった。
現実に起きた婦女暴行殺人事件を追う刑事たちに焦点を当てた
緊迫のサスペンス映画。
事件が映画の中で解決しないので、なんとも言えない徒労感に
グッタリする映画でした。
容疑者は3人は次々と出てきます。
1番目を少し知能の足りない食堂の息子。
2番目は殺人の現場に現れて、ブラジャーやパンティを並べて
自慰行為にふける変態男。
3番目は除隊して華城村に帰って来た男。
この男が村に来てから殺人事件は始まったのです。
しかし男は無実を主張して怯まない。
★目撃者がいない
★証拠がない
浮かんでは消える容疑者に刑事パク(ソン・ガンホ)と、
ソウルから応援に来た
刑事ソ・テユン(キム・サンギョン)は、焦りと疲労とストレスで
精神が追い詰められていく。
犯人扱いされた知的障害ある第一容疑者は本当に、被害者。
壮絶な運命を辿ります。
迷宮事件の捜査を描いた映画は他に
2007年のデヴィッド・フィンチャー監督の
「ゾディアック」がある。
こちらも負けず劣らずの緊迫感のある映画だが、
猟奇殺人事件には刑事もジャーナリストも寝食忘れさせる
強烈は磁場がある。
刑事の業と性(さが)を掘り下げた最後まで面白い映画だった。
追記
2019年。この事件の真犯人が捕まった。
DNA鑑定でも一致している。
まずは未解決事件が解決したのは本当に良かった。
画面が
韓国映画の最高傑作‼️
3.2
全体的に古く特徴があまり感じられない映画。
途中で見るのを辞めそうになった。
というのも、人が突然死んでしまい、誰なのかもわからないので
その殺人鬼の恐ろしさがどこか感じられない気がした
監督も配役も今をときめく感じではあるが、個人的にはそのように写った。
ただ後半のワンシーンワンシーンは昔の日本映画にあるような「the映画」という間とスポットライト的な劇的な表現が多かったように思う。
もう少し被害者の人間性がわかれば、うわーーー殺さないでくれ的な感情移入ができ、ハラハラしたかも。でもそうした狙いではなく、一種表現作品の方にふっているので好みが分かれるとは思う。
実話が元だから‥
お見事👏
間違いなく傑作
韓国社会を知らないと伝わりづらいかも
簡素化しない徹底した描写
ポン・ジュノ監督、ソン・ガンホ主演の2003年公開作品。
実際の事件を基に作られている。
80年代当時の韓国の日常や風景、また人物の何気ない行動や仕草などへのこだわりが徹底している。
(例えば、普通の食事シーンや主人公の刑事の自宅及びオフの時の行動など)
ポン・ジュノ作品に限らず、ナ・ホンジン等の作品にも感じるが、主に警察などの体制側の人間は割とコミカルなダメ人間として描かれる傾向にあるように思える。
また途中まで、それこそコメディタッチで話が進んでたはずなのに、いつの間にかシリアスな方向へ急展開し、ラストは何か不穏な気持ちを抱かずにはいられない感覚を残す作風が多い気がする。
そして、2019年、第92回アカデミー賞にて作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞などを受賞した「パラサイト 半地下の家族」までの作品において、ポン・ジュノ監督の、作品に対する作家性に少しもぶれがないところが一流の映画人たる所以でもあり、人気の秘訣でもあるんだと思う。
【釘づけにされる実話をもとにしたサスペンス映画】
・2003年公開の韓国のサスペンス映画。
・1986年~1991年に韓国で実際に起きた「華城(ファソン)連続殺人事件」をモチーフとした映画のようです。
・1986年、韓国の農村地帯華城の用水路から束縛された女性の遺体が見つかる。それを契機に、赤い服を身に着けた綺麗な女性が、同じように女性自身の下着で束縛された状態で殺されてしまう事件が次々と発生していく。解決するために地元の刑事パクとチョ、ク課長と共にソウル市警の若手刑事ソの4人が懸命に捜査を進めていくが、それをあざ笑うかのように殺人が止まらない… という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・「なぜ?」「だれが?」が最後まで止まらないサスペンスの面白さ
・ところどころにシュールな小ネタ笑いがちりばめられていて飽きない
・1986年という時代が手に取るようにリアルに感じられる
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・「犯人はいったい誰なのか」「なぜこんなことをするのか」というモヤモヤで最後までしっかり引っ張ってくれます。しかも、途中からは操作する刑事をあざ笑うかのように犯罪が発生していくので、ラストの頂点に向けてどんどんとモヤモヤが膨らんでいき、ますます画面から目が離せなくなります。
・実際の事件をモチーフにしているため、物語の落とし方はほぼ決まってしまっているのでしょうが、ここが好き嫌いの分かれ目になるかもですね💦 私自身はラストの目線で、観客が客観から主観に変わるような気がして好きでした。ここは解釈の仕方で面白さが変わるところかもしれませんね。そういう余韻を持たせてくれる所も好きです。
[演出]
・1986年の韓国なんて全く知りません。が、それでも当時の雰囲気をリアルに手に取るように感じてしまう。そんなロケ地や街並み、台詞や行動が妙に共感できて面白く感じました。
・地元の刑事パクは2年生大学出、チョは大学出ておらず、ソウル市警の刑事ソは4年制大学出。この生い立ちを基に、コンプレックスを抱く地元刑事2人とソのちょっとおバカな絡みが小ネタが効いていて好きでした。最初は距離感あるのに、どんどんと仲間意識が芽生えていく流れが、登場人物たちに愛着を持たせてくれる仕掛けになっていてよいですね。エリートのように見えるソが、段々と地元刑事の2人と変わらないように焦燥感を覚えていく姿も見どころではないでしょうか。
[映像]
・ひと昔前、が良く表現された映像になっていると思います。当時の実際なんて知りませんが、それでも「リアル」さを感じさせてくれるところが映画ならではの良さで、それを余すことなく実現してくれています。
[音楽]
・序盤の寂しい感じのBGMは田舎の風景とマッチしていて、妙に共感できる哀愁感があります。これから起こるおどろおどろしい出来事が、こんな哀愁漂う田舎で起こるんですよ~、とどこかアンマッチさを感じさせてくれるところが好きでした。どことなく映画「ハゲタカ」の中国のシーンを想起させてくれました。
・基本的にはBGMは多用されておらず、雨や風景音のみで物語を進めてくれます。これがまた1986年という時代のリアルを感じる仕掛けなのかもしれません。
[演技・配役]
・主役のソン・ガンホさんは映画「パラサイト」の記憶がしっかりありました。至って普通の容姿なのに、味があってとても好きです。ソンさんがやる天然ぽさと言いますかギャグっぽさといいますか、そういうのは不思議とすっと入ってきて面白く感じてしまうんですよね。ソ刑事演じるキム・サンギョンさんは初めて見た気がします。エリートと一般市民の葛藤・狭間、を非常にお上手に演じられていたと思います。どことなく、中村俊介さんに似た雰囲気を感じました。
[全体]
・映画全体の雰囲気とか物語の流れ、人間ドラマは釘付けにされてしまうような素敵なモノでした。ただ、個人的には実話ありきの話ですが、できれば着地のさせ方をオリジナルにしてほしかったなぁ、と思います。この余韻こそが映画の醍醐味!とも思いますが、どうしてもモヤっとしてしまいました。とはいえ、最初から最後まで「どうなるの⁈」と終始ドキドキさせてくれた映画。とても面白い一作だと思います。ありがとうございました。
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72点
事件のその後
公開当時に見ていれば
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