「韓国で実際にあった連続殺人事件」殺人の追憶 mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
韓国で実際にあった連続殺人事件
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後で知ってことですが、ずいぶんと評価の高い韓国映画で、恥ずかしながら、
何の予備知識もなく、観賞しました。
また、これが実話に基づいた事件(華城{ファソン}連続殺人事件)であったことも知りませんでした。(つい最近になって、この事件の犯人が判明し、別事件で服役中らしいです)
2時間超えの映画で、どこにでもありそうな、稲穂が揺れる田舎で起こった殺人事件なのですが、アクションシーンがあるわけでもなく、刑事が晴れて犯人を検挙してラストにつながるという{かっこいい}ストーリーでもないのに、何故か、ぐいぐいと引っ張られてしまい、時間の長さを感じませんでした。何故なんだろう。生々しいリアルさがありました。
1986年といえば、日本で言えば昭和の後期ですが、感覚的にはもっともっと古い時代に思えてしまった。科学的根拠から捜査を進めたりはしない、直感型の田舎の刑事。DNA鑑定をアメリカに依頼しないと結果を知ることができない時代。陰うつな雨が降り、捜査している間にもまた、女性が殺されていく・・・気持ちの悪い感覚に飲み込まれながら、次は次はと付き合わされてしまいます。
ラストの少女の発言は思わず、背筋がゾっと寒くなりました。
刑事を止めて普通の仕事についた、あの刑事(ソン・ガンホ)、時効になってしまっただろう殺人事件だけど、再び刑事として立ち上がろうと思ってしまったのか・・・?
当時の韓国の住居(現在はどうか知らないけれど)、誰にでも開けられそうなガラス戸だったりで、普通に夜這い(死語か?)できそうな田舎の風景でした。
イケメンじゃないのに、何故か味のある存在感の大きい役者ソン・ガンホ、他の映画も観たくなりました。
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