「嘘で塗り固められた記憶」メメント Kremlin Dawnさんの映画レビュー(感想・評価)
嘘で塗り固められた記憶
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時系列を遡るプロットということで初めは混乱していたが、ドッドが登場してきたあたりから面白くなってきました。レナードを利用しているテディとナタリーは互いを「嘘つき」だと言い、こちら側までも疑心暗鬼になり、物語へ引き込まれた。個人的にゾッとしたのは、ナタリーが自宅中のペンを隠し、レナードがメモを取れなくした時点で、レナードに自分を殴らせ、レナードの記憶が無くなるまで車で待ったあとで「ドッドに殴られた」と言ったシーン。おーおーおー嘘ついてるこいつ!ってなりました。あとレナードが刺青したメモというのが、単なるメモではなくて、レナード自身に都合のいいメモだったというのもそう。記憶が無いことをいいことに、自らの記憶を改竄している。レナードが何人のジョン・Gを殺してきたか知らないが、記憶が無いなら立証は難しいんだろうな…と思った。テディを殺害したあとレナードはまた写真を燃やし、テディを殺害したことを忘れてしまうのだろう。
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