「そのためには、生身の日本人が必要なんです」めぐみ 引き裂かれた家族の30年 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
そのためには、生身の日本人が必要なんです
クリックして本文を読む
映画「めぐみ 引き裂かれた家族の30年」
(クリス・シェリダン、パティ・キム監督)から。
どうして「拉致」(ABDUCTION)ということが起こるのか、
あまり理解もしないまま、この事件を眺めていた気がする。
そしてその答えは、作品の中でみつかった。
北朝鮮が、自国のスパイに教えていたのは、
「日本語教育ではなく、日本人化教育」だったということ。
言い換えれば「日本人そのものになること」を要求していた。
各国の情報を集める諜報部員にとっては、
不自然な仕草、行動、判断が命取りになるからだろうか。
顔の洗い方1つにとっても、各国民の動きが違うことを知り、
そこまで習得するのか、と驚きを隠せなかった。
「そのためには、生身の日本人が必要なんです」
この言葉に「拉致」の必要性をはっきり認識できた。
「真似るのではなく、そのものになる」
その為には、ホンモノの精密な観察が必要になるから、
悲しいかな、こういうことが起きるということだと知った。
では、なぜ、そこまで我が国の「情報」が必要なのか、
う〜ん・・・難しい問題だなぁ。
コメントする