「【英国人らしいユーモアとズルさ】 私掠海賊ってそもそもイギリスが始...」マスター・アンド・コマンダー 雨丘もびりさんの映画レビュー(感想・評価)
【英国人らしいユーモアとズルさ】 私掠海賊ってそもそもイギリスが始...
【英国人らしいユーモアとズルさ】
私掠海賊ってそもそもイギリスが始めたことなのに、本作ではしれっとフランス私掠船を悪役にして「単騎果敢に立ち向かうイギリス海軍!」みたいに物語を紡ぐオマ言うっぷりが、もう最高でした。
劇中曲も全部、ボッケリーニ(伊)だったりバッハ(独)だったり、敵国の作曲家の作品ばっか。
いいね~、このトボけたズルさ、とってもイギリスっぽい(笑)。
随所に挟まれるネルソン提督ネタも素敵。
オーブリー艦長が、士官候補生の少年にネルソンの伝記をプレゼントするシーンは胸が熱くなるし、
ネルソンの名言を丸パクりして「奇襲に勝機あり」と演説し、クルーたちがゲラゲラ笑うところも楽しいわ♪。
そしてエピローグの自虐性。
四角四面に生きていない英国人の矜持を嗜む黒い快作!
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