劇場公開日 2006年3月11日

「誰にも響かない、グレースの余計なお世話」マンダレイ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5誰にも響かない、グレースの余計なお世話

2023年12月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

一応は続編、前作に引き続きニコール・キッドマンがグレースを演じていたら、ジェームズ・カーンの代わりはデフォーでウド・キアやクロエ・セヴィニーの無駄に思える配置、独り善がりの偽善者が最後は呆れ返って尻尾巻いて逃げちゃった感、救いのない終わり方を想像しながらグレースを見離さないトリアーが見事彼女の脱出に成功!?

正義を貫く行動が全てに於いて正しいと信じて疑わない押し付けがましい献身的な自己満足感、全てに幻滅した諦めモードで我を取り戻す、アメリカの奴隷制度や黒人に対する人種差別、多数決による自由主義を皮肉る態度のトリアーが二部作にする理由に本来は三部作?

まずは他人を尊重して理解することが大切なのかなぁ、自分本位に決めつけちゃダメな訳で色々な事柄に当て嵌まる物語、価値観が近い方で徒党を組んだら争いも起き難いだろう。

万年 東一