マレーナのレビュー・感想・評価
全22件中、1~20件目を表示
グラマーな大人の女に憧れて、覗いたり下着を盗む戦時中の少年
今月ようやくhuluで配信されたので視聴。
10分追加されたディレクターズカット版が観たかったが、配信を観て満足したので円盤は買わないことにした。
大人のレナードのナレーションから始まり、大人のレナードのナレーションで終わる。
本編は、まるっと回想シーンなのである。
レナードに感情移入してしまう。
序盤は特にマレーナ(モニカ・ベルッチ)の妖艶な美貌にくぎ付けになる。
第二次世界大戦の軍服って、どの国も同じようなデザインだったことを確認。
イタリア・シチリア島の建造物や景色は見ごたえがある。
――――――トリビア――――――――
マレーナという女性名はマッダレーナの愛称で、もともとは“マグダラのもの”をあらわしている。
モニカ・ベルッチはキリストの受難を描いた映画『パッション(The Passion of the Christ)』(2004年公開)でも「マグダラのマリア」を演じている。
男も女も
映画だから誇張されていたが、
いくら美人でスタイル良くても、
ああ男たちが皆見続けるのは、過ぎる。
少年たちもまともな子いないのか⁉️
マレーナ自身も何か職に就けなかったのか、と思う。
第二次大戦中だから無理だったのか⁉️
男に媚びを売るしか無かったのだろうか。
夫の戦死の知らせもいい加減なものだ。
これが無かったら、身持ち崩さなかったのでは、
と思う。
父も空襲で失いひとりぼっち。
身体を売るしか生活手段が無かったのか⁉️
戦争終結、ドイツ敗戦。
しかし、ドイツ兵の相手していたからと
女たちが、
マレーナを引き摺り出してリンチする権利など
あるのか⁉️
髪の毛もズタズタに切っていいのか⁉️
見ていた男たちも誰も助けない。
胸が露わになったマレーナに、誰一人、
上着をかけてやれないのか⁉️
マレーナが町を抜け出し入れ替わって、
戦死の誤報だった夫が帰って来たが、
マレーナのことを誰も教えない。
レナードに聞いてマレーナのあとを追う夫。
一年後、
夫に寄り添うマレーナ夫婦が
広場を散歩する姿が見られた。
海辺の市場で買い物する姿も。
以前より老けて着ている服も野暮ったい。
女たちは、親切に、服の試着を勧めたり、
以前と打って変わって気さくに声をかける。
リンチした女と別人たちか⁉️
あまりオシャレでなくなったマレーナだから
声をかけるのか⁉️
夫と仲良く暮らす家に帰って行くマレーナだが、
なぜこんなところに帰って来たのだろう❓
女の嫉妬は怖い
................................................................................................................................................
ある偉い軍人の嫁・マレーナは美貌を持ち、町の人々の関心の的だった。
ドイツ軍に占領されると、夫の訃報を聞いて絶望した事もあり、
ドイツ兵士相手に売春をして生活するようになる。
ドイツが連合軍に降伏すると、マレーナは町のオバハンらにリンチされる。
結局はマレーナに対する嫉妬に過ぎない、醜い場面であった。
主人公の少年はマレーナに憧れていたが、助ける事は出来なかった。
その後マレーナは別の町に移り住むのだが、実は夫は生存していた。
主人公の少年がマレーナの居場所を教え、夫婦は再会する。
そして町に戻って来ると、町のオバハンらはまたフレンドリーに。
................................................................................................................................................
マレーナは可哀相。
確かに美人なのだが、調子に乗ってるわけでもない。
生活のために彼女なりに必死なだけなのに、周囲のやっかみを買う。
主人公の少年は純粋な心でマレーナを慕っていたが、
リンチの時は(おそらく)怖くて助けることができなかった。
でも最後は力になってやれることができてホッとした事だろう。
今は爺で、マレーナほど愛せる女性はいなかったと回想している。
タイタニック的なパターンやね。
もはや普通の恋では満足できないのでは
モニカ・ベルッチ。
ずいぶん肉感的で、なにやら直視するのも
困ってしまう。
あまりにも
フェロモン出てると尻込みしてしまう(観るほうが)。
西洋の感覚は微妙に違うよね、と思っていたが
この映画を観ると
ボディだけはないのねとわかる。
役のせいか、常に伏し目がち。
物悲しい、翳を感じる。
魔性だ!
さて、中盤までは
少年の淡い、初恋&妄想の話。
少々しつこいエロ方面の妄想やらなんやらかんやらが
食傷気味になる。
しかし終盤の展開になんといっていいやら。
少年はその後何度も恋をして、
別れるたびに女に忘れないでと言われたが、
今も胸に残るのはマレーナだけ、とささやく。
初恋に、強烈なエロスと、
人間の醜悪さ、一途な愛、戦争からの人々の復活。
これらすべてがいっしょくたになってしまったわけで。
父さん、それじゃあ、普通の恋愛なんてもう、
満ち足りないわけで…。
これがモニカ・ベルッチの代表作か? 可哀想な女優さんだ。
吉永小百合と同じように私が出演作品に恵まれないと思っているもうひとりの女優がモニカ・ベルッチだ。せっかくの美貌とオーラを持ちながら、映画史に残る作品に出演していない。このままではそのうち忘れ去られていくだろう。まだ吉永小百合はいい。「キューポラのある街」に出演しているから。
第二次世界大戦後、日本と同じようにイタリアでも世界に誇れる映画監督を輩出した。ロッセリー二、フェリー二、ヴィスコンティ、デシーカ、ピエトロ・ジェミニ。
ベルッチももっと早く生まれていたら、この巨匠たちは彼女を起用したに違いない。ヴィスコンティ作品に彼女はピッタリはまる。本当に残念だ。
後半までこの作品の猥雑さに呆れた。美人の裸体を見るのは個人的には嬉しいが安売りだ。いい加減にして欲しいと感じる。
本当に面白くなるのは、後半モニカ・ベルッチが広場に引きづり出され、周りの女達から罵倒され髪を切られる場面から。そのモニカ・ベルッチの美しさは壮絶だ。ここからさすが「ニューシネマパラダイス」の監督だ。
【戦争に翻弄される美しき女性を陰ながら思う少年の姿。モニカ・ベルッチの笑顔無きモンロー・ウォークが印象的な作品。ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、少年の淡い初恋と成長を描いた作品でもある。】
ー 第二次世界大戦初頭のイタリア・シチリアの小さな村。
美しい女性・マレーナは、その美貌ゆえに男の関心と女の妬みを一身に受けていた・・。
そんなある日、彼女の元に夫ニノが東アフリカで戦死したという連絡が入り・・。-
◆感想
・序盤は、モニカ・ベルッチ演じるマレーナの笑顔無きモンロー・ウォークが物凄く素敵である。
そして、コミカル要素も盛り込みながら物語は続く。
- 雛にも稀な超絶美女が歩いていたら、レナート少年でなくっても夢中になるだろう。
劇中でも、男と言う男は、皆彼女を見ている・・。
レナート少年は夜にコッソリとマレーナの家を覗き見している・・。こらこら・・。
だが、町の大人たちは、彼女のあらぬ噂をしている・・。
レナート少年は、教会で”マレーナを町の人達から守って!”と祈るのである。-
・中盤、マレーナの夫が戦死した連絡が入る。彼女は、中尉や歯医者と姦通したとして、裁判に掛けられるが、彼女の毅然とした態度は揺るがない。
- 彼女の弁護をした禿げた男の、裁判後のマレーナに対する愚かしき行為。-
・後半、ムッソリーニ率いるイタリアは敗色濃厚。父は空爆により死亡。
マレーナは美しきロングヘアを自ら切り、ショートヘアの赤毛で煽情的な服を着て街中を闊歩する。そして、ドイツ軍駐留の建物に入る・・。それを忌々し気に見ている町の人々・・。
だが、連合軍に降伏したイタリア。マレーナは広場で女性達から酷いリンチを受ける。
- 哀し気な眼で遠くから見ているレナート少年の表情が切ない。彼は何も出来ないが、教会で怒りをぶつける・・。-
・彼女は顔を隠すように町を離れる。そこに死んだ筈の夫ニノが片腕を失いながらも戻って来る。
彼は、妻を探すが・・。町の人達は冷たい。
- レナート少年だけが、密かに彼に手紙を届ける。そこには真実が記されていた・・。-
<レナート少年が、一途に美しきマレーナを想う気持ちが切ない。戦争により人生を翻弄されたマレーナをモニカ・ベルッチが、正に体当たりで好演している。
ラスト、町に夫と戻ってきたマレーナ。市に来た町の女性達が、一点してマレーネに優しくする姿と、レナート少年がマレーナが落としたオレンジを拾って上げるシーン。
そして、彼女の後姿を見ながら彼が言った言葉。
”お幸せに、マレーナさん・・。”
ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、戦争に翻弄される美しき女性と、彼女を只管に思う少年の初恋と成長を描いた作品。>
ああ無情
あの頃の少年たちなら
頭のなかは想像がつく。
下半身が中心だ。
近所のセクシーお姉さんを見るだけで高揚したのだろう。
冒頭から子どもらしい品のない会話が弾ける。
モニカベルッチのマレーナは彼らに取っては大人すぎる女性、のぞきに行ったレナートがポロリに驚くが、夫の写真を胸に抱きながら踊るのを見てショックを受ける…が、ストーキングは止まらない(笑)
マレーナは町中の男の視線を一人占めしており、レナートは気が気でない(笑)
逆に町の女性からは嫌われているが、男性女性の両方から性的な意味合いでのみ噂されていて、可哀想
ストーカーを繰り返し、レナートの妄想はエスカレートするものの、中々行動に移せない。
しかし街の噂はエスカレートし、彼女を守れないレナートは神頼みしたり、陰口叩いている女性のカバンに放尿、卑猥な事をいってる店には投石したり。自宅でもヤリたい盛りでお父さんに怒られても止められないとか盛りすぎ(笑)
ここまではこの作品はモニカベルッチをフェチ的に見つめるエロ少年物語ではないかと勘違いしていたが、第二次大戦でイタリアが降伏、皆が生きるために必死だった時代、嫉妬や妄想に狂った人々の欲望に押し流されたマレーナの姿をレナートの目で伝えた作品だった。
マレーナをリンチして町を追い出した婦人たちも終戦の興奮が覚めた一年後に夫と戻ったマレーナに最初は悪態を突くものの、マレーナにやった事に対する罪の意識が浮き出てきたのは良かった。
少年なら誰だって・・・
「ませガキ!」と言ってしまえばそれまでだが、レナート少年の年上女性に対するはかない想いと甘美な妄想とが上手く描き出されていた。しかし、単なる「少年の性への目覚め」のような作品ではないと思います。
エロチックな妄想の他にも、レナートと家族とのやり取りがユーモラスに描かれていて物語を引き締めて完成度の高い作品です。その中でもイタリアの性教育ってすごい!と笑ってしまいました。
一種のストーカーのような行動には現代社会では引いてしまいますが、戦時中の荒んだ民衆の心の中にあるからこそ映画として成り立ってるのでしょうね。映像的にも美しい海辺の風景と街中での空襲のシーンがアンバランスでゾっとさせられました。それにしてもさすがはトルナトーレ監督、泣かせてくれます。(女性の方はひいてしまう?)
少年のストーカー物語
モニカ・ベルッチの美しさが光輝く!
無口で節目がちな姿がとても美しい。悲劇が重なると、さらに美しさが増す!
第二次世界大戦の戦時下で、身を売るしか生きる術がなかったマレーナ。一夜にして金髪に真っ赤な口紅をして現れた様、嫉妬に狂った女たちの集団リンチに泣き叫ぶ様、そして、生還した夫と共に戻ってきた様、言葉ではなく、表情や立ち居振る舞いで表現していたことが素晴らしい。
マレーナの悲劇を無力な少年レナードの視点から描いていくストーリーは斬新!父親とのやり取りがイタリアのコメディっぽくておもしろいのも、マレーナの悲劇と対象的でいい。最後は、少しだけ大人になったレナードがマレーナと刹那的に会話をする。初恋の終止符。なんとも切ない恋物語だったね。
明朗な青春回顧に刻まれた女性讃歌
女にとって幸せって、、
うぶな少年が、困難な時代のなかで
大人になっていく。
思春期、青年期はそれだけで難しいのだが、ましてファシズム支配下のイタリア、、
ひとりの美しい女性が夫を無くし、
混乱期に売春婦にまでなる。
戦争の終わりには、自由とあかるさがやってくるはずが、
女たちのリンチが待っていた。
彼女をもてはやした男たちさえ、
女たちのリンチを受ける彼女を
誰一人救わない。
マレーナはひとり、違う町へ旅立つ。
そして、片腕を失った夫が、町に帰ってくる。
彼女を真に愛していた夫と、
またふたり生きて行くマレーナ。
ハッピーエンドというには
あまりに痛ましい美女の
壮絶な半生だった。
少年の視点からみていること、
シチリアの美しい自然が
印象的であった。
エロティシズムや残酷さが
もう少し抑えられていたら
もっと沁みる映画だったはずだが。
泣かされてしまった
過剰な演出に少なからず嫌気を覚えたけれど、見る者を惹きつけて離さない不思議な吸引力というか演出というか…何とも言えない魅力が、最後まで飽きることなく、しかも最終的には涙を催す結果となってしまった。
のぞき趣味、エロ、子供じみた仕返しや悪さ、ギャーギャーわめき散らすだけの喧嘩などなど、とにかく見ていて嫌になる演出が多くて、何度見るのを断念しようとしたけれど、それをも上回るモリコーネの音楽と切なく悲しげな美しい映像が、ぐいぐい自分の心を引き込んでいった。
デフォルメされ過ぎと感じる本筋も、歴史的事実とうまく絡めることで、全くの絵空事とは思えず、むしろ過剰なその話がリアリティをもって余計に感情をくすぐるものとなっていた。
トルナトーレの眼差しというべき作品だと感じた。
最後の、ごくありふれた言葉、しかし普通そんなに多く言わないけれど、誰しもが一度は誰かに言ったことがあるはずのその台詞、その一言だけで涙がぼろぼろと流れてしまった。
タイトルなし(ネタバレ)
少年時代の甘酸っぱく切ない片思いストーリー。戦争の重さなどはコミカルなシーンを織り交ぜたりすることで中和してある。
演出も妄想を織り交ぜたりで面白い。
意図してかわかりませんが、童貞卒業おめでとうパレードが面白かった。
結構シンプルで観やすい内容でした。
マレーナの波乱な人生の視点として見るのも、ありなのかなぁと。
最後少しだけ話せた内容がちょうどいい具合で、自分がレナードであると伝わらないところも何とも言えない。
女優のモニカベルッチの美しさも見所で、気になって調べたら当時30半ばというのも驚きでした。
全22件中、1~20件目を表示