劇場公開日 2005年8月27日

「革新的意欲作」メゾン・ド・ヒミコ クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5革新的意欲作

2019年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

難しい

10年前にこんなスゴイ映画があったとわ!
ずっと気になっていて、好評なのも聞いていて、
漸く観て、犬童監督だと思い出し、
「ジョゼと虎と魚たち」は好きだった事も思い出し、
(内容はほとんど覚えていない事も思い出し)
その頃から抜きん出ていたオダギリと、
今をときめく田中泯が、揃っておかま役。
ほとんど主役の柴咲コウも攻めた演技してるし、
西島秀俊は意外と地味で嫌な役だし、
(西島がおかま役でも違和感ないと思う)
(ていうか西島って元々地味じゃない?)
今TVっておかまばっかりじゃないですか、
この映画を今やっても便乗にしか思われないだろうし、
いろいろ感心する作品だし、
台詞も(特に柴咲の)グサグサ来ました。

取り留めもなく書き過ぎましたが、革新的な作品。
ベッドシーンも斬新。
「触りたいところないんでしょ」(柴咲)
設定から台詞から深過ぎる。

ゲイ、おかまが幸せになる為のグループホームで、
仲間が増えたり減ったり。
数少ない分かち合える価値観の友人だが、
老いには勝てない。
看取られる家族はいなくても、人生に後悔はない。
そこまで言い切れる人生でありたい。
ラストも良かった、あの落書き。涙は無いが感動。

それだけに斬新なベッドシーンが意味不明で残念。
エロいだけに残念。

今ならもう一回リメイクしても良くない?
続編でも良いと思う。

クリストフ