劇場公開日 2005年8月13日

マダガスカル : 映画評論・批評

2005年8月9日更新

2005年8月13日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー

かわいいけど強烈、愉快だけどシリアス

ベルヴィル・ランデブー」を例にあげるまでもなく、アニメーションとは常に過激で過剰で暴力的なまでにエキセントリックなものなのだ。「ありえねー!」はこの世界では大きな原動力となる。ありえねー設定、ありえねー展開、だけどあふれる説得力、そこにアニメならではの強烈キャラが加わればポパイにほうれん草。結果、「マダガスカル」のような凶暴に面白い作品が生まれる。

動物園の生活を満喫する都会育ちの動物がちょっとした出来心から脱走を試み、「やっぱおうち(動物園)がいちばん」と思ったのもつかの間、人間の勝手な「思いやり」から野生に帰されるという皮肉な展開にはじまって、主人公4匹が野生の王国マダガスカルで体験する「あなたの知らない世界」。そこにはちゃんと弱肉強食の自然の摂理(食物連鎖)や、抑えることのできない野生の目覚めもしっかり描かれている。かわいいけど強烈、愉快だけどシリアス。小さな子に観せたら熱出しちゃうかもしれない。でもこの体験は一生ものだ。主人公たちを過酷な運命に導く(?)4羽のペンギンもえこひいきしたくなる“悪かわいさ”。彼らで番外編希望。ちなみに筆者はこのモデルは「長靴をはいた猫」の殺し屋猫3匹組だと思う。

(三留まゆみ)

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