ロスト・イン・トランスレーションのレビュー・感想・評価
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ソフィアコッポラを見直す
これ僕は傑作だと思っています。
ソフィアコッポラって親父の七光りじゃん!だなんて思っていましたが、先日somewhereを鑑賞し、そしてこれを見てはっきりしました。
ソフィアコッポラの作る映画は素晴らしい!
起伏があまりなく、人によっては睡眠効果が抜群でつまらん!となるかもしれません。
しかし僕は
日常を切り取ったかのようなプロット
おしゃれな映像
センスよくて心地よいサウンド
見ていて気持ちいいー!!
個人的に最後のセリフは、いつかは分からないが、一年ぐらいを置いた(とにかくある程度の期間が大事)東京での再会を約束したのではと思っています。
だってあの一言で二人とも、若干救われたような笑顔は見せないでしょー!
実はこれ見るの2回目です。
一回目は10代半ばのころで、つまんねー!という感想を抱きました。。。
しかし歳を経るとみかたも変わったようです。
おそらく自分は、現実にあり得そうな、そんな映画が好きなんだと思います。
演出も控えめで、カメラが優しく日常を見守るようなね!
違うかもだけど、自分はそれをジャドアパトー関連に感じてます。(コメディーじゃんwww)
「無計画の〜」
「40歳からの〜」だったりね!
とにかくこれからはコッポラさんの作品はチェックするようにします。
ソフィア・コッポラを位置づけた佳作
ソフィア・コッポラという人をどこぞのセレブお嬢ちゃんだとこの映画まで誤解していた。
それはおそらく私だけではないはずだ。
大方の映画ファンがこの映画までこの人の映画力を誤解していたのだ。
どうせエヴォリューション映画しか撮れない。そんな目で見ていてすみません。
これはれっきとした映画です。エヴォリューション化していない。
それだけで十分に褒めるところだ。
この映画の素晴らしさは別にストーリー云々ではない。
そんなところを求めてはいけない作品だとわかっている。
特別面白いわけではないが、見て良かったと納得できる作品になっていたのは事実だ。
日本人に対する違和感十分に描けていたと思った。
相互理解の難しさ
冒頭から画面の隅々まで多い尽くす"東京"という奇妙な街の放つ疎外感。
まるで街そのものが生き物で全てを拒絶するかのよう。
孤独や疎外感をテーマにしたこの作品は東京でなければ撮れないそんな思いさえ持たせる。
相互理解の難しさ、メキシコの名監督イニャリトゥにも通ずるこの現代社会にとって不偏のテーマをソフィアは鮮やかに描ききる。 徹底的に人の温かさを廃した演出は冷酷だからこそたった1人の人間と繋がり合うことをより美しく温かいものにする。
同じ空気
somewhereがよかったので見ました
単純に個人的に好きです、この監督の作品が。
不安や孤独だけじゃない言葉にできないような感情を映しだすのが上手いです
二人の感じる同じようななんともいえない感じがよかったです
言葉にするのは難しいです
トータルの空気感で観る映画
「ロスト・イン・トランスレーション」
直訳すると“翻訳漏れ”でしょうか?
言葉の通じない日本の地を訪れたアメリカ人たちが感じる孤独感や疎外感を描きつつ
正しい相互理解の難しさを繊細なタッチで描いた作品です。
お決まりの海外から見た間違った日本の描写が満載と噂で聞いてましたが
観終わった感想としては思ったより全然ちゃんとしてました。
題名は分かりませんが、だいぶ昔にTVで観たショーン・コネリー主演のハリウッド映画で
とにかく日本の描写がとんでもないのがあって、子供心に腹が立ったのをよく覚えていますが、
あの当時と比べれば日本のイメージも少しは正しく伝わってきてますね。
まぁ相変わらずな部分もまだまだ多く、特に鼻につくシーンも2,3見受けられますが…
海外から見た日本はきっとああなんでしょう。悲しいですが。
この作品を観るに当たって、ある意味で残念なのは自分が日本人だということ。
この作品。劇中に多く出てくる日本語にあえて字幕を付けずに“分からない言葉”として描いています。
またゲームセンターやパチンコ、カラオケ、TVの深夜番組、ネオン看板の街並みなどなど
海外から見たら変わって見えるであろう独特の文化の描写も多用しており、
それが全て理解できてしまう日本人には製作者の意図した空気が一番伝わりにくい。
意識して客観的に観ないとただの誇張された日本にしか映らないかも知れません。
ストーリー展開ものっぺりと平坦に進んで行くので空気感がダメな人はダメだと思います。
それでも色々ひっくるめて日本人としての見方をしてみるのも面白い。
“マシュー南”とか“ミニスカポリス”とかの日本人が観てもバカなTV番組。
変な通訳、マッサージのおばさん、CMプロデューサーなどなどアクの強い登場人物。
チョイ役出演のNIGO、藤原ヒロシなどなど…
海外の人には全く分からない突っ込みポイントも満載です。
個人的には好きな部類ではないですが、東京や京都の風景は綺麗に撮ってましたし
静かにゆったり流れる時間とか、この監督が好きな人はハマリそうですね。
※他サイトより転載(投稿日:2008/03/21)
異国にいる不安感を見事に描いた作品。
アカデミー最優秀脚本賞の他、数々の賞を受賞した作品です。
ウィスキーのCM撮影のために来日した映画俳優のボブ・ハリス。
写真家の夫の仕事に同行してきたシャーロット。
2人は、それぞれに慣れない異国にいる不安と孤独感で
眠れない夜を過ごしていました。
ひょんな事から2人は心を通わせるようになります。
お互い同じ不安、同じ孤独感を共有する人間として・・・。
東京を舞台にした、ちょっと可笑しくて、
ちょっと切なくて、そして、淡くて繊細なラブストーリーです。
主演の2人の演技が素晴らしくて、
異国での不安感、孤独感が凄く伝わってきます。
東京を舞台にしているだけに、見慣れた風景が沢山
出てくるんですけど、日本に住んでいて、
見慣れているはずなのに物語が進むうちに、知らない国を
主人公と一緒に彷徨っているような不思議な感覚になりました。
淡々としているんですけど、見終わった後も心にじんわりと
残る作品ですね。
映画館を出て、家に帰る途中、
バスの車窓からの見慣れた景色が
まるで異国の景色のように感じました。
技あり
言葉も通じないまったく異国の大都会、東京で出会った、お互いに伴侶をもつ二人はもどかしく打ち解けていく。雑多でどこかロマンチックな街で思考不能。「東京」はあたかも二人の心象の比ゆであるかのよう。
東京を舞台に、スカーレット・ヨハンソンとビル・マーレイのくたびれた演技が、言葉を不毛にし、観終わった後にすがすがしい静かな気持ちになります。最後のスカーレットの涙はなんと美しいことか。とても心地いい映画です。
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