「皮肉とユーモアとあたたかさと。」ロスト・イン・トランスレーション ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
皮肉とユーモアとあたたかさと。
Bunkamuraで鑑賞。
ワンショット目のスカヨハのお尻のシーンからぐっと惹かれる。
日本の(定型化された)おもてなしがとても、皮肉めいて描かれており、とてもとても面白い。
対比して描かれる、ボブとシャーロットのアメリカンジョークがなんともオシャレでこちらも面白い。
スターであるボブに対して、妻のようにぞんざいにでもなく、日本人のように丁重にでもなく、尊敬をもってフランクに接してくれる、シャーロットとその仲間に心が打ち解けていく。
日本という異質であり、(外国人からしたら)不思議な世界の中でそれにきづいていく。
京都のショットはひたすらオシャレだし、病院でのおばちゃんとのやりとりもサイコーだ。
最後はしっかりあたたかくしめる。
二十年前に、思いを馳せながら、素敵な作品を観ることができた。
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