「皮肉とユーモアとあたたかさと。」ロスト・イン・トランスレーション ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5皮肉とユーモアとあたたかさと。

2024年1月7日
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鑑賞方法:映画館

Bunkamuraで鑑賞。

ワンショット目のスカヨハのお尻のシーンからぐっと惹かれる。
日本の(定型化された)おもてなしがとても、皮肉めいて描かれており、とてもとても面白い。
対比して描かれる、ボブとシャーロットのアメリカンジョークがなんともオシャレでこちらも面白い。

スターであるボブに対して、妻のようにぞんざいにでもなく、日本人のように丁重にでもなく、尊敬をもってフランクに接してくれる、シャーロットとその仲間に心が打ち解けていく。

日本という異質であり、(外国人からしたら)不思議な世界の中でそれにきづいていく。

京都のショットはひたすらオシャレだし、病院でのおばちゃんとのやりとりもサイコーだ。

最後はしっかりあたたかくしめる。

二十年前に、思いを馳せながら、素敵な作品を観ることができた。

ひでぼー