「lost in translationって．．．」ロスト・イン・トランスレーション　おまつさんの映画レビュー（感想・評価）

　ソフィア・コッポラ監督が主演のスカーレット・ヨハンソンに自分を投影させてTOKYO、日本にきて感じたことをそのまま綴ったドキュメンタリー的作品、といったところだと思います。彼女の気だるい外国人の視点、女性の視点でTOKYOの滑稽なポップカルチャーや男性社会、エンタメ業界のアホらしさを皮肉っています。時折出てくる誇大化された日本人像。ユーモアのつもりかも知れないけれど日本人の私には苦笑いが精いっぱい。思わず「切り取るところ間違てるやろっ」とつっこみたくなる部分もチラホラ。原題からしてこばかにしてますよね、lost in translationって．．．いずれにせよFFコッポラの娘だからこそ成立した映画と言って差し支えないと思います。そんな感じで、いろいろ背景想像しながら観ると結構楽しめたりします。