リトル・ダンサーのレビュー・感想・評価
全32件中、21~32件目を表示
ビリーの想い、父親の眼差し
炭鉱の町ダーラムに住む少年ビリー(ジェイミー・ベル)と父(ゲイリー・ルイス)、バレエの先生(ジュリー・ウォルターズ)、祖母、友人と交わす会話が絶妙。
全てのキャストがいい。
バレエ学校のオーディションの様子(面接官の先生達の表情が見事)、父親との和解、旅立ちの日のバス停シーン…終盤で秀逸さが加速し、感動的なラストへ。
主人公ビリー役のジェイミー・ベルと、父親役のゲイリー・ルイスの見事な演技、躍動感溢れた楽曲に引き込まれた。
何度でも観たい秀作。
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
おませなダニー(ウィルキンソン先生の娘)
なんで涙が出ちゃうのかなぁ~
徘徊するおばあちゃんを探しに行くシーンから始まるけど、最後はしっかりと孫をひしと抱きしめる。
1980年代のイングランド、ダラムでの話し。ストライキが長引く炭鉱で働く父親と兄。母親はすでに他界。おばあちゃんは娘のお墓も間違えてしまう。
おじいちゃんの形見のボクサー🥊
少年クラブでのバレエ教室が、ストライキのせいで二階のボクシング練習場に間借り。ビリーはいつの間にかバレエ教室に混じってしまっていた。
ちょっと唐突なロイヤルバレエ学校入学テスト受験計画。
ウィルキンソン先生の娘のダニーが内緒よといって話す先生夫婦の事情。T.REXの曲が盛り上げていました。立派な服装と物言いから、てっきり経営者かと思ったら、先生の旦那はリストラされて失業中(笑)。そんな話からの先生からの個人レッスンの申し出。先生、僕に気があるんですか?の後のウィルキンソン先生(ジュリー・ウォルターズ)のニンマリ顔。さすが助演女優賞!母親の手紙を読む場面の哀愁に満ちた表情もとても良かった。でも、よくタバコ吸うね~ オリジナル曲のブギウギのミュージカルシーン。みんな好きなんだよね。
女装趣味の友達も可愛かった。彼のお父さんも女装趣味ありだって、オヨヨ。
ストライキとスト破り。寒いクリスマスの日に母親のピアノは暖炉のタキ木にされてしまい、親父と兄、ビリーは三つ巴でモメてばかり。父親がついてゆくオーディション。かなり不安だった。緊張する~ 家族が心を一つにする合格の手紙待ち。審査の先生たちもビリーに心傾いているようで、まずまずいい感じだったけど。あの家族の間。間をもたせる悲しいピアノの音。ビリー・エリオットはみんなの希望の星🌟 もらい泣き~
自分の表現に自信を持って進め!
進め!踊る電気少年!
ブレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース、ジーン・ケリー、往年のダンサー出身の映画スターの名前もちりばめられていた。
子供のタップダンスはいいね👍
エマニエル坊や 覚えてます?
家族の絆、だけではない
バレエに魅せられていく本人だけでなく、その周りのクィアの友人、最後にはストを破り信念を曲げ傷ついてまで息子の才能と彼への愛情に突き動かされる父親、主人公に対比して描かれる、炭鉱夫としての未来しか残されない兄、田舎のバレエ教師、街に残される少女や人々…と各々の人生への隠喩が鏤められた傑作。才能の残酷さまで魅せるようなその手法に心臓を揺さぶられた。特に父親が非難を浴びながら乗るスト破りのバスと主人公が未来へと旅立つバスが暗に対比するように描写される様子には鳥肌が立つ。各人の視点を考えながら何度でも見返したい作品であった。
主人公に魅了される作品
炭鉱夫の父と兄、認知症の祖母の家庭で育つ男の子がある日、バレエに興味を持ち、その才能を花開かせていくお話。
とにかく主人公を演じたジェイミー・ベルの、まだ少年なんだけど、少年を抜け出そうとしている年頃の子どもが持つ奇跡的な美しさのバランスに魅了されました。
ハリーポッターのダニエル・ラドクリフもそうですけど、このくらいの年齢のイギリスの少年ってすごい奇跡的な美しさ持ってますよね・・・
そしてダンスシーン。様々な感情の発露としてダンスが踊られるわけですが、特に夜の体育館で父親を前に踊るシーン。
言葉は無いのだけれど、ビリーの強い意志が感じられて、思わず鳥肌が立ちました。
ストーリーはけっこうテンポ早め。組合と警察がぶつかるシーンなどもポップな音楽が流れるおかげでそれほど重たくならずに見れました。
最初は鬱々とした父親や兄との絡みも、最後にはちょっとジーンとくる家族愛となり、見終わった後もとってもすっきり。
友人・マイケルのその後も面白かったです。
バレエのような映画
凛としていて、美しく、かっちり。
そんな、バレエのような映画。
格好良いブリティッシュ(北部訛りではあるものの)も華を添えている。
お父さんの愛情が毎回観るたびに泣ける。
主人公の演技もつい食い入るように観てしまう。
惜しむらくは、最後のおにいさんの、「おまえがいないと寂しい」というような台詞を「寂しい」のみに変えられてしまったこと。
「おまえがいないと寂しい」で初見号泣した自分はちょっと肩すかしをくらった。
兄の未来はどうなるの?
兄のグレも社会背景ゆえで反抗期とたまたま重なってしまったからだと思う。ところが、発散先がバレエとなったビリーの場合はウィルキンソン先生に見出され、将来的に大きな夢を掴めたが、父の「俺たちに未来はあるか?」で兄は炭鉱夫の世界を出られないこと確定。下手すれば弟の仕送りのために働く人生になってしまったのではないかと兄弟の未来の差が少し引っかかった。
息子がバレエを好きという事実をなかなか認められなかった父親が、最後には応援に回り、息子には炭鉱夫の薄給な毎日を繰り返さずに成功してほしい、とある種、後世への願いを託し送り出す。息子はその想いを汲んで数年後にちゃんと成功しており、弛まぬ努力で応えたところが良かった。
おもしろい
新午前10時の映画祭で上映していたので見ました。幼いビリーと家族との葛藤はその当時の自由が制限されていたことを表すものだと思った。父と兄の必死なストライキは当時のイギリスの状況であり、単にコメディ的な映画ではなく社会的な映画だと思った。しかしところどころ親友や好きな女の子?とのやり取りは話を逸脱したものであり、おもしろかった。一番よかったところは、成長して実際舞台にたっているビリーの姿で終わったところだ。視聴者の想像に任せるのではなく、ちゃんと完結したところが気持ちよかった!
すごくよかった
随分前にレンタルビデオで見て以来、初めてスクリーンで見た。内容はすっかり忘れていて新鮮な気持ちで見れた。
クリスマスにお父さんに向けて火の出るような踊りを披露するところが圧巻だった。振付で度々タップダンスをするのだが、バレエにはタップダンスが含まれているのか気になった。
バレエの先生が清水ミチコに似ていた。バレエ界では一目置かれる存在なのだろうか。主人公がゲイの友達や、先生の娘に愛されている感じが楽しかった。
頑固者のお父さんが、気位の高さと人生の悲哀に苛まれつつも戦っている感じがすごくよかった。
がんばれ!
はじめは生意気なガキだと思ったが、いろいろ悩みを抱えている、戦っているのだとわかった。
クリスマスの夜に、ダンスをやることに反対の父親に見せつけた渾身のダンス!この自分を認めてもらうことに必死で無我夢中で踊った。
あんなに否定していた父親の前で踊ることがどれだけ勇気がいることか!ほんとに感動だった。
そしてそれに心を動かされた父親の行動にも感動した。
兄貴がなかなかウザいけど、後半までがまんです。
最後はダンスの先生にもきてほしかったな
ベリーグッド
期待していなかったが、よかった。
少年のドリームストーリーだけでなくヒューマンドラマ、しかもリアリティがあって結構脚本だ。
自分はダンスはできないが、ダンスというのは感情のまま、心のままに自己を表現するものなんだと、題名どおり小さなダンサーから教わった気がした。
夢を叶える過程は困難だらけ。
家族関係は今にも崩れそう。
経済面はどん底。
そんなありがちな設定でも家族の愛がきちんと感じられ、感動を得られるストーリーになっている。家族の支えがあってこそ、子供は夢に向かって歩けるんだよね。
ロンドンでリトル・ダンサーのミュージカルも見たが映画なみによかった。この映画が好きでロンドンに行く予定のある人にはぜひすすめたい。
全32件中、21~32件目を表示