リンダ リンダ リンダのレビュー・感想・評価
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誰もが経験し、経験出来なかった青春
ザ・ブルーハーツの「リンダリンダ」をソンちゃん(ペ・ドゥナ)が、たどたどしく歌うところがすでに涙腺は、ヤバかった。
こんにも眩しく、でもどこか鬱屈している高校生活と文化祭。青春の1ページは人それぞれだけど、この映画の中にそれぞれの青春の欠片があるハズ。
変にオシャレに見せよとせず、不器用だったり野暮ったいけどそれすらも微笑ましく、懐かしさを感じる。
令和の今、この映画を再びスクリーンで観ることが出来て本当に嬉しい!戻らない時間だけど、少しだけ巻き戻してもらえたような。ここから更に20年〜経ってもこの映画は色褪せない。
青春映画の全て
振り返って青春と呼ばれる時間A time that, in retrospect, we call youth
その時代を永久に保存した
まさに、その時代に撮られた
色褪せない瑞々しい映画。
日常は
手の届く範囲
見える範囲だった。
その範囲で、
特色のある友達、知り合いが居て
ある意味狭い世界で
生活が成り立っていた。
面白いこと
誘ってもらったことに
夢中になり、その時間もある
振り返って青春と呼ばれる時間。
女子高生がバンドを組み演奏しても
エモーショナルな
ブルーハーツの曲は凄いなと。
最後の方、演者の演奏の後
ブルーハーツのオリジナルが被っても
色褪せない。
そのどちらも良いのは
やっぱり凄い。
観終わった後、
イヤホン付けて
ブルーハーツを聴いてしまった。
僕はチョロいのだ。
A film that permanently preserves that era,
shot precisely in that time,
fresh and vivid, never fading.
Daily life was within reach,
within sight.
In that range,
with unique friends and acquaintances,
life went on in what was, in a sense, a small world.
The fun things,
the invitations we received,
the moments we got absorbed in —
those are what we now call youth when we look back.
Even when high school girls form a band and perform,
the emotional power of The Blue Hearts’ songs is undeniable.
Near the end, after the performers play,
the original Blue Hearts track overlaps —
and yet it doesn’t fade.
Both are good,
and that’s truly remarkable.
After watching,
I put on my earphones
and listened to The Blue Hearts.
I’m easy to sway like that.
青春映画のお手本
2005年公開の青春映画の4Kリバイバル上映でした。高校の文化祭でブルーハーツの「リンダリンダ」を演奏することになった4人の女子生徒を中心とするお話でしたが、恋愛要素あり、友情物語あり、喧嘩あり、国際交流ありとまさに青春ど真ん中を描いていました。そうした要素から、下手をすると極めて青臭いお話になりそうですが、所々に差し込まれるユーモアや笑いが絶妙な香辛料になっていて、非常にバランスがいい作品に仕上がっていました。流石は青春物の大御所山下監督!
登場人物では、韓国からの留学生ソン役を演じたペ・ドゥナの存在が良かったです。彼女のユーモラスな仕草が可愛らしく、また片言の日本語でバンドメンバーをはじめとする同級生との間でミスコミュニケーションがありながらも、ラストの「リンダリンダ」のボーカルとして徐々に成長していく姿は神々しくさえありました。
そんな彼女に恋心を抱いた槙原裕作を若き日の松山ケンイチが演じていたり、ブルーハーツの甲本ヒロトの実弟である甲本雅裕が先生役で登場したり、憧れのバンドマンとしてピエール瀧が本人役としてちょっと顔を出したりと、今観てもキャスティングが素晴らしく、その辺も楽しめました。
またストーリーも、ラストに向けて数々の布石を打っており、それをきちんと回収しているところが心地よかったです。特に4人が寝坊して文化祭本番のステージに遅刻した際に、怪我でメンバーを抜けた子がアカペラで歌ったり(これがまた上手)、屋上で酒を煽っていた姉御系の子がギターの弾き語りをしたりして(こちらも上手かった)時間を繋ぎ会場を盛り上げて、最終的に4人が「リンダリンダリンダ」で最高潮に達する流れは、実に印象的でした。
そんな訳で、本作の評価は★4.6とします。
これぞガールズ青春譚!
4人のガールズたちが文化祭で「リンダリンダ」を演奏するに至るまでの青春譚。
実にリアルな高校生を演じているぺ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織の
みずみずしい演技が秀逸。
高校生らしい青春エピソード、恋愛やら仲間とのすれ違いやら、
バンド仲間における一体感に至るまでの紆余曲折やら、どれもこれもリアルというか
ありそうな感じなのが実に良い。
そして4人の髪型なんかも当時は流行っていたよな〜と懐かしく感じたし、
彼女たちの独特のゆるさ(会話がなかったり、間が長かったり)も当時の空気感をよく表現していると思う。
特にぺ・ドゥナ、私は今まで認識していない俳優だったのだが、実に素晴らしかった。
目力というか、目の演技がすごい。
今もなお一線で活躍していると知って、うれしかった。
やっぱりラストの演奏シーンは感無量。
ここに至るまでの約2時間なわけだから、カタルシスが半端ない。
本作を観て少しばかり気持ちが若返った自分がいた。
ザ・青春映画
2025年劇場鑑賞223本目。
エンドロール後映像無し。
リバイバル上映ということで、これまで観たことなかったけどなんとなくタイトルは耳にしていました。20年前って結構な年数だと思うのですが、なんかみんな今と変わんない人ばかりですが、ペ・ドゥナだけすごく芋っぽいというか、まさかクレジットのトップと思ってなかったくらい地味なヴィジュアルでした。韓国の美容の恐ろしさを逆に見た気がします。
内容はもうほんと高校生の青春!という感じですが、基本仲いいですよね。発端は喧嘩なんですが、それが理由で別グループができてからはあんまり揉めない。なんかちょいちょいそんな大人おらんやろみたいなキャラは出てくるのですが、高校生自体は普通の子ばかりなので素直に見られました。松山ケンイチとかピエール瀧見つけられなかった・・・。
70点ぐらい。20年後を描いた続編を希望。
リンダ・リンダズ経由で、この映画が観たくなり、20周年記念だからか?のリバイバル4K上映で観ました。
観る前にネット記事で、20年ぶりにキャスト4人が揃ったという舞台挨拶の様子を読んだんですが、
ペ・ドゥナが言った「20年の時を経て再上映されることが本当に嬉しい。心から愛する映画で私たちの輝ける若き日が収められています」だとか、
公開後も4人の交流は続いていたとかの記事を読み、リアルに仲良しなんだなと思いながら観てました。
それもあってか、終わり方は、え!ここで終わるの?と感じて、この後この仲間たちは、どうなっていったのか知りたい。
リアルに20年ぶりに4人が揃ったということだし、4人の20年後を描いた続編を希望!!
ちなみに、ペ・ドゥナのキャスティング理由は、監督が『ほえる犬は噛まない』を観て、彼女に惚れ込んだそうです。
僕は『あしたの少女』を観てペ・ドゥナを知り、存在感あって演技うまいし、気になる存在になった。
ハリウッド作品にも出てる彼女ですが、本作では、まだ初々しくて、日本語を話し日本語で歌ってるのは不思議だし親近感わいた(笑)
彼女いわく「海外で仕事をしても、この映画のファンだという人に、たくさん出会う」だそうです。
もう1回言うけど、4人の20年後を描いた続編を希望します。
マジ観たい(笑)
映画の真髄!!
この作品はごくごく普通の日本の高校の文化祭の物語。しかしこの作品はその格別何か大きな出来事が起きるわけでもない物語を約2時間も映像のみで惹きつける。自分は完全に惹き込まれました。
自分自身も高校時代に文化祭でバンドをやった経験から、限られた時間での練習風景、徐々にメンバーとの演奏が上達していく高揚感、そして本番時のオーディエンスが盛り上がったときの多幸感。加えてメンバー宅での中学校の卒アルや校舎屋上での雑談、緊張しながらの家電話、、どれもこれもどうってことのない青春時代の光景ですが、まあ〜自身の記憶に突き刺さるシーンでした!
あと、どしゃ降りの雨の演出は抜群!!
私が中2の時の体育祭での経験。校長先生の閉会宣言のタイミングで雨がどしゃ降りになった。生徒たちは全員びしょ濡れ。それが皆ハイテンションにさせて、まるでライブコンサートのような閉会式になった!
なので、この作品の生徒達がぞろぞろと体育館に集まりはじめて彼女達のライブで一気に盛り上がるというクライマックスのシーンはたまらないぐらい共感出来ました!!
それら学生時代の日常や感情を観客を惹き込む映像に作り上げた山下監督は本当に上手いよな〜〜思いました。
やっぱり主人公のぺ•ドゥナの演技力は素晴らしいと思いました。彼女をヴォーカルに設定したことも大正解!
正直10代の時は好きではなかったブルーハーツですが、彼女達がブルーハーツのコピーを選択したことも大正解!!
映像だけで物語る、これぞ映画。
個人的な邦画のベスト作品の一つです!!
香椎由宇が美しい
地方都市の高校で文化祭を目前にしたある日、軽音楽部の5人組ガールズバンドのギタリストが指を骨折したのと、内輪揉めによってボーカルも脱退してしまった。残された3人のメンバーは文化祭に出るかどうか決めかねてたが、成り行きから韓国人留学生ソンを新しいボーカルとし、4人でブルーハーツのコピーバンドを結成した。文化祭最終日の本番に向けて日々練習を重ねていき・・・さてどうなる、という話。
公開20年記念の劇場再公開を鑑賞。
若い時の香椎由宇がめっちゃ綺麗。水着姿でプールに浮かんでる時から観入ってしまった。
前田亜希は可愛いんだろうけど、この中じゃ普通。面白系で良かったけど。関根史織のベースは上手いなぁ、と思ってたら、本物のベーシストだった。節約術に長けたお姉ちゃん、という感じで存在感あった。
ペ・ドゥナは最初歌下手、って思ってたが、あれわざとだったんだろう。ラストの歌唱は良かった。
あと、松山ケンイチも若い!
4人の内3人は恋バナが有ってそれもよかった。
20年前の作品で、映像に荒さは有ったが、ストーリーも良かったし、高校生役の俳優たち、みんな良かった。
面白かった。劇場での再上映に感謝です。
青春を詰め込んだ映画
ブルーハーツが心にしみる
ペ・ドゥナを観に行った
20年ぶりのリバイバル4K公開。
あーいい映画だな。
20年前の演出とは思えないノリとリズム感。
ブルー・ハーツはもちろん良いのだけれど、今日はペ・ドゥナを絶対スクリーンで観たくて観に行った。
ペ・ドゥナは、今や韓国では大女優らしい。最初に観たのは是枝裕和の『ベイビー・ブローカー』(2022)の刑事役で、クールな雰囲気と佇まいがあの国の映画俳優にしては?珍しかった。
そこで、同じ是枝の『空気人形』(2009)をアマプラで視聴し、なるほど、これは是枝監督が使いたがるわけだ、と納得。
『リンダリンダリンダ』でもコメディエンヌ的な側面とともに独特の空気感があって、他のメンバーたちとの関係性を際立たせていた。エンドロールのキャストでもトップに登場しているから、じゅうぶん主役級である。
恐らく日本映画での出演実績ではシム・ウンギョンが最多だろうけれど、ペ・ドゥナにももっと出演して欲しい。
しかし、この映画は韓国でも公開されたことはあるのだろうか。あるとすれば、あの松山ケンイチの告白シーンは場内大爆笑に包まれただろうことは想像に難くない。
20年経っても色褪せない青春バンドストーリー
とてもシンプルなストーリー。 いつまでも色褪せない青春映画。 「ソ...
とてもシンプルなストーリー。
いつまでも色褪せない青春映画。
「ソンさん! バンドやんない?」
「ボーカルでいいよね?」
「やるのブルーハーツたから」
「嫌じゃないよねー」
邦画の女子青春映画の名シーンだ。
4人がなんか不器用でカッコいい。
映画『リンダ リンダ リンダ』は2005年7月23日の公開。
2005年は、YouTube設立、教皇ヨハネ・パウロ2世が死去、イスラエルがガザ地区から撤退、島根県議会で「竹島の日」条例が成立し、韓国の反日感情が高まった年でもある。
3月17日、韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が「対日4大基調」(新韓日ドクトリン)を発表し「対日外交戦争」政策始まり、5月は、日本韓国両国の歴史研究の合同会議が開かれて歴史認識の違いが明らかになった。
6月1日には対馬沖の日本の排他的経済水域内で違法操業をしていたと思われる韓国の漁船を海上保安庁の巡視船が拿捕したり日韓が多少なりともピリパリしてた年。
また、日韓国交正常化40周年でもあり「日韓友情年2005」として両国で盛大に様々な交流事業を行おうとした文化面もあった。
そんな年に韓国の人気女優ペ・ドゥナを呼んで、前田亜季、香椎由宇、ロックバンド「Base Ball Bear」の関根史織が共演する作品が作られた。アメリカのロックバンド「スマッシング・パンプキンズ」のギタリストとして知られるジェームズ・イハが音楽を担当し 見てても 聴いてても心地よい作品。大きな事件なんて起こらない。
ちなみに日韓と言えば、東方神起の日本デビューが2005年4月27日、BoAは2001年に既に日本デビュー、KARAや少女時代の日本デビューは2010年だ。
後の2012年の李明博(イ・ミョンバク)大統領の竹島上陸で日本デビューが高まっていたAFTERSCHOOLが被害を受けた印象が多々ある。
ソンが考えたバンド名 Paranmaum(パーランマウムは、韓国語で「青い心」を意味する。(파란 마음 青い心 = BLUE HEARTS)は、ペ・ドゥナ、香椎由宇、関根史織、前田亜季がメンバーを演じ、劇中で演奏する楽曲もリリースされた。
CDリリース:映画公開に合わせて、メンバーが実際に演奏したCD「we are PARANMAUM」が発売。
ブルーハーツのカバー曲に加え、オリジナル曲も収録されて、松本隆が作詞、白井良明(ムーンライダース)、和田唱(トライセラトップス)、Theイナズマ戦隊が作曲を担当。
ボーカル::ペ・ドゥナ(1979年生まれ)
ギター::香椎由宇(1987年生まれ)
ベース: 関根史織(1985年生まれ)
ドラム::前田亜季(1985年生まれ)
あまり寄り添えなかった
良い噂をよく聞く青春映画で、ずっと観るつもりはなかったのだけれど、いい加減観といたほうがいいかと挑んだ。
というのも、年をとって青春映画が面白く感じるようになったからだ。
若いときは、自分は青春映画を観ないけれど、どこかの若者が観ているのだと思っていた。しかし気付いた。青春映画はもう青春ではなくなった人が観るジャンルなのだと。
何か似たような青春を過ごした(ような)気になる、ノスタルジックなジャンルなのだと。
逆に言えば、青春映画は苦手だという人は、どんなに体が大きくなっていても、まだ心のどこかで青春中なんだな。
そんなわけで、近年は普通に青春映画を観るし、むしろ好きなジャンルになったわけだが、評判のいいこの作品はあまりハマれなかった。
特にここがダメとかいうところはなかったのだけれど、どこを観ればいいのか焦点が定まらなかったのかもしれない。
キャラクターの心境にイマイチ寄り添えなかったような感覚だ。
青春映画の醍醐味は、若さゆえの過剰な熱量からくる頑張り、もしくは暴走だと思う。
本作にも物語的にその熱量は確かにあったのだが、肝心の描写が薄かった。
自分の中で、頑張る若者を応援する親の目線も、当時の自分に重なる目線も生まれなかったのだ。
少々酷い言い方をするならば、動物園の動物を見ているような気持ち?。
もしかすると自分が「音楽好きじゃねえ」からかもしれないなとは思う。
青春映画の大傑作!
高校生活で何かに打ち込んだとか楽しいと思ったことはほぼないので、青春学園物は基本的にあまり好きではないのだが、私の娘が高校生の時、軽音部で一生懸命取り組んでたのを見てたこともあり、この映画はなんかスーッと心に気持ちが入り込み穏やかに映画を楽しめた。
ブルーハーツは有名アーティストの中で珍しく音楽配信を許可してないので今の時代は簡単にアクセスできないが「リンダ リンダ」も「終わらない歌」も久々に聴くとノレるし沁みてくる。
ブルーハーツを演奏することもソンをヴォーカルにしたことも偶然だったが、4人の練習に取り組む姿とさりげない友情がいい。又取り巻く他の生徒たちも先生も皆、何も飾らないところがいい。学園祭のさなかにありがちな交際申込みの告白をする松山ケンイチも初々しい。ペ・ドゥナは今や世界的な大女優になったがしっかり日本の高校生を演じた。夜、誰もいない講堂のステージでメンバー紹介をするシーンとラストの歌声は感動ものです。香椎由宇もほぼデビュー当初だったのだろうが等身大の高校生として美しく存在していた。今後も役に恵まれればまだまだ大成するチャンスはあるのではないかと思う。
とっても記憶に残る映画として私のライブラリーに入りました、。
全167件中、101~120件目を表示
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