リンダ リンダ リンダのレビュー・感想・評価
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意外にもツボりました。
ヒマで映画見ようとU-NEXT漁っても全然面白そうなのがなくて、まあこれかな、レビュー評価もたいして高くないけど、つまんなかったら途中でやめよう、と思いつつ消極的に見始めたら、超意外にもツボりました。たぶんコロナ下で暇つぶしに見た映画の中では一二の面白さだったかも。
下でレビューされてる
>何が起こるわけでもなく、どこの学校でもあるような話。
>高校時代は確かにこんな感じだった、と懐かしめるけど、それだけ
まさにソレでした。この方のセンスすごい。2行で全部語ってる。
で、その方は3.5だけど私は5。
こういう評価の違いってホント面白いですね。
やたら泣いたり叫んだりとか、韓国を扱うと不必要に持ち上げたり、といった、日本映画の苦手なところがなくて、ホント、ああ、こういう感じだよな、って。
主役級のひとりというだけな韓国の女優さんが、トップクレジットで主演扱いされてるけど、これは当時の韓流好きを騙すためかそういう打ち出しにして制作費を集めるためか・・・・とかちょっと思っちゃいましたけど。でも彼女も含めて、決してキレイキレイに描かなかったのがとてもよかったです。
人間関係とかにも全然結論出さないし、ドラマつくらないし、そういうホント「だから何?」的な、全然劇的じゃない、とはいえ別になにか制作者が大声で主張する感じでもない演出ぶり、そしてその中で、短時間に喜怒哀楽が入れ替わる10代のなんかヒリヒリする感じが自分にはよかったです。
最後、なんでこんなに盛り上がるの?ってところだけ、ちょっとなぁだったけど(後輩バンドへの観客の反応こそがリアル)、まあそこは映画よりも曲を楽しむことで割り切りました。つなぎで歌う歌が「風来坊」で、あとでクレジット見たらお母さんが「りりぃ」だったり、これはちょっとそういう世代には嬉しい。
超マイナーなたとえだけど、「ライナウ」のMVの、瑛人版じゃなくて明治版が好きな人は、ぜったい面白いと思います。
文化祭、青春の終わりの始まり。
the文化祭
ゆとり世代がテーマなのだ 21世紀の日本はこの子供達で構成され作られて行くのだ それが本作のテーマだ
2005年公開
しかし冒頭でこの物語は2004年のことだと宣言している
ここに注意しなければ何も見えてこない
本作に登場する高校生達は17歳
つまり全員1987年生まれだ
そして彼女達が文化祭で演奏する、リンダリンダリンダは1987年のヒット曲なのだ
一体1987年にどんな意味があるのだろう?
本作の高校生達は全員ゆとり世代なのだ
1987年生まれから2004年生まれまでが、ゆとり教育で育った子供達なのだ
つまりゆとり世代の始まりと同時に生まれ、そしてその世代の終わりの年に高校最後の年を迎えた子供達なのだ
だが韓国からの留学生のソンはゆとり教育とは関係ない?
韓国の1987年とは何か?
軍人独裁政権から韓国が民主化した年なのだ
そこから1998年のアジア通貨危機、2002年のFIFA ワールドカップ日韓共催を経て日本には韓国からのニューカマーと呼ばれる韓国人達が多くやってきて現在に至っている
カラオケ店でのやりとりは、日本のルールに馴染もうとせずに韓国でのやり方を日本で押し通そうとする彼ら彼女達と日本人との軋轢をも描写している
ゆとり世代がテーマなのだ
21世紀の日本はこの子供達で構成され作られて行くのだ
それが本作のテーマだ
本作の高校生達は今32歳、晩婚化しているから結婚して子供が出来た頃だろう
あるいはマイルドヤンキーになって、20歳くらいでできちゃった婚しているかも知れない
あるいは結婚していないかも知れない
このゆとり世代が社会に出たときの衝撃は本作では語られない
それはテーマではない
彼女達はそれまでの世代の高校生とさして違わないように見える高校生達なのだ
それでも彼女達の空気感、立ち振る舞い、考え方、行動、人との距離感が、それまでの世代と何か違うことがじわじわと伝わってくるのだ
2004年頃にはバブル崩壊の影響から脱して好況の兆しも少しでてきた
しかし、2007年リーマンショックが襲来し、また大不況となってしまった
彼女達は好況の世の中を知らないのだ
物心ついたときにはバブル崩壊で、20歳の時にはリーマンショックだ
就職氷河期はゆとり世代にも訪れたのだ
その多くが今、非正規労働者だろう
そして今年はコロナショックを迎えた
失われた20年、もうすぐ30年だけを生きてきた世代なのだ
今までの世代とは考え方、生き方が違ってきて当たり前だ
昭和の時代とは全く環境が違うのだ
むしろコロナ後の世の中こそ、ゆとり世代的な考え方の社会が当然とされるのではないだろうか?
だから本作を観る意味や意義は、今こそあるのだ
2004年生まれをもって、ゆとり教育の世代は終わった
2004年に生まれた子供達は、来年17歳になる
本作の彼女達と同じ年になるのだ
彼女達は一体どんな世代なのだろう?
どんな文化祭をするのだろう?
コギャルは団塊ジュニア世代、就職氷河期世代
「僕らの七日間戦争」がその世代を描いている
彼女達はもう40代になっている
本作はその下のゆとり世代を取り上げている
ではそのさらに下の次の世代はどうか?
これから、本作のようにその世代の映画が撮られなければならないのだ
待ち遠しい
見たこともないような マイクロフォンの握り方で、聞いた事もないような 歌い方するよ。 ダレるところもあるが、それも魅力のうちか…?
軽音楽部の女子高生3人と韓国からの留学生が、力を合わせて文化祭ライブを成功させようとする青春音楽劇。
監督/脚本は『リアリズムの宿』の山下敦弘。
主人公である韓国からの留学生、ソンを演じるのは『ほえる犬は噛まない』『復讐者に憐みを』のペ・ドゥナ。
ソンに告白する男子生徒、槙原裕作を演じるのは『アカルイミライ』『男たちの大和』の松山ケンイチ。
ギター担当・恵の夢の中に出てくる人物、ピエールさんを演じるのは『RED SHADOW 赤影』『ローレライ』のピエール瀧。
軽音学部の部長、阿部友次を演じるのは『パッチギ!』やテレビドラマ『ごくせん 第2シーズン』の小出恵介。
この映画で扱われるのはロック。しかもあのザ・ブルーハーツ!説明不要の激アツバンド。全ての迷える若者への道標ともいえる偉大な存在である。
1995年に解散してしまったが、中心メンバーである甲本ヒロト(vo.)と真島昌利(g.)は現在「ザ・クロマニヨンズ」として活動している。ブルーハーツが神格化されすぎているせいで影が薄いが、クロマニヨンズもとっても良いバンドですよ。今でもすごい熱気で、ライブだと普通に人が倒れて搬送されたりしちゃいます。そんなカオスな空間を味わう為にも、みんな映画館だけじゃなくライブハウスにも足を運ぼう!!ロッケンロー!🎸🎶🎶
ちょっと脱線してしまった^^;
とにかく、本作はブルハというホットな題材を扱っていながら、その体温はなんとも低い。登場人物が大声で自己主張したり、大粒の涙を流したり、愛の告白をしたり…。青春映画でありがちな、こういった過剰な演出は完全に排除されており、恋愛や友情も非常に淡白に描かれている。
この様なオブビートな演出がえも言われぬリアリティを醸し出しており、「あぁ、高校の文化祭ってこんな温度感だったよなぁ…」と心地良いノスタルジアが込み上げてくる。
映画はクールだが主演の4人は非常にホット!みんな可愛いんだ、コレが!😍
軽音楽部のメンツはスクールカースト上位の女子の感じが上手ーく描かれている。前田亜季の存在感とかすごくリアル。ああいう感じのイケてる女子って居たよな〜。今もイケてるのかな?
特に香椎由宇のルックにはやられた!スタイル良すぎ!綺麗すぎ!あの時リアルに10代だったというのが恐ろしい…。そりゃオダギリジョーも惚れますわ。
パンクバンド映画なのに静的、というユニークな映画なのだが、そういう作風のためやはりダレる場面はある。特に後半の展開は尺が余ったのかと思うほどのダラダラ感というかグダグタ感というか…。
とはいえ、高校生の日常ってそういうダラダラが付き纏うものである訳だし、そこが上手く再現されていたという好意的な捉え方も出来るか。このダルさを受け入れられるか否かは観客次第ってところですかね。
だらっとした日常の中の、モヤッとした感情。その様な言葉にし難いものをブルーハーツの演奏にぶつける。このラストシーンはとても感動的。
ただ、個人の好みで物を言わせてもらうと、クライマックスはもっとバーンと盛り上げて欲しかった。”爆発寸前の火薬のような”パッションが観たい。せっかくのブルーハーツなんだからさ!!
もっと熱い物語を見せてくれっ!ロッケンロー!!という気持ちがないではないが、超上質な青春映画であることは間違いない。一度は観るべき名作だと思います!
いや、しかし、ラストのライブシーンはフェティシズム丸出しだったね。制服×ずぶ濡れ×生足…💕
※ 顧問を演じた甲本雅裕は甲本ヒロトの実弟である。彼がパーランマウムの演奏を嬉しそうに観ているシーンが、この映画で一番の感動ポイントだったりする😭
緩やかな瑞々しさ。
リアル
ブルーハーツ
淡い青春群像劇
高校最後の学園祭で、五人組のガールズバンドを結成してオリジナル曲を披露するはずだった、恵(ケイ・香椎由宇)、響子(前田亜希)、望(Base Ball Bear関根史織)。
しかし直前にメンバーの一人が指を骨折して脱退、さらにもう一人とも喧嘩別れをしてしまう。
辞退かと思った矢先、通りすがりの韓国人留学生ソンさん(ペ・ドゥナ)をボーカルに迎えてバンドを再結成。
日本語がおぼつかないソンさんと、いつもはキーボードなのにギターを担当することになった恵。
土壇場でオリジナル曲は断念してブルーハーツを演奏することに決め、なんとか練習を始めた四人。
本番まで、あと三日・・・!!
これは!!よかった!いい!好き!!
ペ・ドゥナまじ可愛い!!空気人形!ジュピター!sense8!全部好き!!!
なんだろうあの小動物感。
見ようによっちゃあちょっと魚っぽいというかエイリアンっぽいというか、そういうE.T.的な愛くるしさがあるな、あ、褒めてます。
あとね、最初から最後まで「高校生!」っていう雰囲気がすごいリアルだった。
そわそわした喋り方も視線のやりとりも、小出恵介の落ち着かない感じも。
私にはああいう高校生時代はなかったなぁ。
みんなが思ったことを思ったままに口に出して、傷付けたり仲直りしたり戸惑ったり、っていう高校生ならではの淡いむきだし感。
高校生がNYにいれば「ゴシップガール」のようになり、日本の地方都市にいればこうなる。笑
しかし呼び出された待ち合わせ場所で1時間半も待っててくれて、来なかったのに全然怒ってないどころか雨の中迎えに来て傘まで差し出してくれる長身イケメン大江くんは相当な逸材だと思うから、響子ちゃん、なんとしてでも手に入れろよ!!!!!と思った。笑
青春をしたくなる!
祈ってしまった(^◇^)
青春
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