リンダ リンダ リンダのレビュー・感想・評価
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ドブネズミみたいに美しくなりたい?
2005年初公開
前回はTSUTAYAレンタルDVDで鑑賞
それ以来二度目
2025年映画館鑑賞89作品目
9月15日(月)フォーラム仙台
会員デイ1300円
監督と脚本は『くりいむレモン』の山下敦弘
脚本は他に『マイ・バック・ページ』『ハード・コア』『マイ・ブロークン・マリコ』『ある男』『悪い夏』の向井康介と『コドモのコドモ』の宮下和雅子
粗筋
高校の文化祭のライブのためバンドを組む女子四人
急遽メンバー入りした韓国人留学生ソン
選曲はブルーハーツの『リンダリンダ』『僕の右手』『終わらない歌』
ペ・ドゥナありきの映画作品
ペ・ドゥナに恋する感性がないときついかも
僕は韓国の俳優でダントツで彼女が大好き
しかも日本語上手
彼女は頭が良い
目を見たら分かる
ただやっぱりペ・ドゥナは流石に高校生には見えないんだけど
当時20代後半だったかも
いくら可愛くても
告った高校生役は松山ケンイチでしたね
因みにブルーハーツのやつのタイトルは『リンダリンダ』であって『リンダリンダリンダ』ではない
なぜか歌詞カードには『リンダ』がない
あれだけ叫んでいるのに
脇役では本物のミュージシャンの山﨑優子が演じた中島田花子が1番良かった
スピンオフで彼女にスポットライトを浴びせた作品があっても良かったかな
配役
韓国からの留学生でボーカル担当のソンにペ・ドゥナ
いつもニコニコしているドラム担当の山田響子に前田亜季
負けず嫌いですぐムキになるギター担当(元キーボード担当)の立花恵に香椎由宇
口数が少なく料理の味付けが濃いベース担当の白河望に関根史織
恵と喧嘩別れした元バンドメンバーの丸本凛子に三村恭代
ギター担当だったがバスケットボールで指を骨折してしまい聖歌隊の経験を生かして文化祭のライブではボーカルとして美声を披露する今村萠に湯川潮音
文化祭では屋上で漫画喫茶をしている金髪に独特の着こなしをしているギタリスト兼ボーカリストで留年し卒業できなかった3年生の中島田花子に山崎優子
高校教師の小山に甲本雅裕
ソンに告白するもフラれる槙原裕作に松山ケンイチ
恭子が片思いしている背が高い大江一也に小林且弥
軽音学部の部長の阿部友次に小出恵介
恵の元恋人で年上のバンドマンの前園トモキに三浦誠己
恵の母にりりィ
高校教師の中山に藤井かほり
響子の兄に近藤公園
文化祭の模様を撮影する監督の石川に三浦哲郁
恵の夢の中に出てくるピエールさんにピエール瀧
スタジオQの店員に山本浩司
カラオケの店長に山本剛史
ソンと親しい小学生の美佐子に南川ある
ザ・ブルーハーツ
30代40代(jazzやR&B好きなおじさんなのにブルーハーツも聴いてました)と僕が厳しい状況(この宇宙から消えたくなっちゃうくらい)にあったとき、ブルーハーツに随分励まされた。この映画が初上映された頃、女子高生だった子に酷い迷惑をかけたりもして(決して未成年との恋愛沙汰ではないです)、僕はこの映画をどうしても観ることができなかった(何年か後にレンタルビデオで観ました)。そんな思いのある映画です。
「リンダリンダ」「僕の右手」「終わらない歌」。郷愁を誘うような優しい(童謡みたいな)シンプルなメロディと少し青臭く思える歌詞なんだけど、よく聴いてみるととても深い。心のなかでずっと口ずさみながら観てました。20年前の女子高生たち(あの頃の女子高生ってああいうヘアスタイルしてたなあ)が最後に演奏開始すると自然に涙腺崩壊してました。そしてその後の不思議な解放感。カタルシスってやつだな。
この映画については何も語ってないですね。すいません。つまりリアリティ溢れる素敵な映画ってことです。
*映画館には高校生くらいの若い子がかなりいてびっくり。この映画をみてバンドやりたいって思うのか、あるいは既にバンド組んでるのか、若い子にもブルーハーツが浸透してるのか、そんなことも思いました。
*ブルーハーツ、この他に「夕暮れ」「月の爆撃機」「情熱の薔薇」……が好きです。
シチュエーションは全然違うけど高校3年間文化祭でライブやったので色...
青春!
2025年9月12日鑑賞
新宿ピカデリーにて夕方上映開始。客席は8割方埋まり驚いた。71歳の私は、本作は承知していたものの初めての鑑賞。ブルーハーツのリンダリンダリンダにも特に思い入れはなく、とは言え本作が4kとして再上映されるからにはそれなりの理由がある筈との理由で鑑賞しました。
4k版として再上映されるだけの理由がある事は確認できました。本作は韓国では上映されたのかしら?
期待値上げ過ぎてしまったか
香椎さんだけ身体仕上がり過ぎ。 この時代にしかできない映画ではある...
古き良き平成
小学校の遠足でのバス内でのイントロクイズで「ど~ぶね~ずみ」で曲名を当てたという長女の希望で鑑賞。(「みんなサビしかしらないんだよ」、、、そりゃそうだろ)
・(「意味あるのかな」という問いに)「意味なんかないよ」
・(中身ではなく)「とりあえず形からはいるんで」
・(何もしないでいることを曰く)「充電期間中」
こういうことを言えた時代があった、こういった口の利き方に「そんなこと言っちゃいけない」と目くじらを立てる必要のない時代があった、そんなことを想いながらの鑑賞。<掛け持ち>や<告白>、高等学校の宿直で酒を飲む教員や深夜の校舎に侵入する生徒たちに時代や時事性を感じたが、その意味では、なんといっても最後に流れた爆音の『終わらない歌』が堪らない。反社会性あるいは逸脱を象徴した楽曲が、いま聞いてみると立派な教訓として、政治的メッセージとしてはっきり意識できてまうところに、作品の芸術性とあわせて私自身の老いを感じた。
甲本先生、あいかわらず(というか昔から)いい味がでている。深夜の練習を黙認するだけで、部室に入って「がんばれ」と言ったりしない。演奏を聞いて「よかった」とか「すばらしい」とか言わない。『ある男』のような反嫌韓のための映画ではないことも含んで感動や共感や道徳を押し売りしない控えめさと併せて、当日の豪雨に重層的な意味があるところが好きだった。
山下敦弘監督は偉大でした
20年前に公開された青春映画の傑作「リンダ リンダ リンダ」。未だ20代の山下敦弘監督がフィルムで撮った映画の4Kデジタルリマスター版で軽音部の女子高生4人が文化祭でブルーハーツのコピーを演るというただただただそれだけのお話で2時間、これといったドラマもない。高校では珍しい会期3日間の文化祭前日からいきなりメンバーの仲たがいでボーカルと手をケガしたギターの2人が抜けて3人でさあどうしようから始まりキーボードだった香椎由宇がギターに、偶然通りかかった韓国留学生のペ・ドゥナを無理やりボーカルに引き入れて・・という無茶ぶりドキュメンタリー風で香椎はゼロからギターを練習し、日本語がほぼしゃべれないペ・ドゥナがカラオケボックスで懸命に練習し文化祭最終日に体育館の舞台でリアルに「リンダリンダ・・・」と歌ってただそれだけで感動させるのだから山下監督の演出ぶりは尋常ではない。もともとの脚本は普通に日本人のボーカル設定だったそうで、敢えてペ・ドゥナをキャスティングしたのがこの映画のポイント。「リンダリンダ」をヘッドホンで初めて聞いた彼女の背中が泣いているのだが決して顔のアップを見せないし、「僕の右手」の練習シーンはずっと部室の外から固定で撮っており編集でごまかすことを一切排除している。そして青春の女子高生バンドはそりゃ青春でしょうよ!という純粋映画に仕上がっていて快挙。2002年の日韓ワールドカップを機にそれまで断絶状態が続いていた音楽・映画等の文化交流がどんどん解禁されていった時代の空気もうまく掬い取っている。
青春って尊い!
「アンニョンハセヨ😅」 「はい、こんにちわ😟」
彼女たちの姿が眩しいのはなぜか
全てが今だ!
素晴らしかった
前に見ていた気がしていたが初めてだ。女子高校生が軽音部でブルーハーツのコピーを文化祭で演奏する。一瞬が永遠であるかのような輝かしい青春の数日が描かれる。文化祭が3日もあって、しかも大学生のように売店を出すなど皆非常に熱心だし、彼らの高校には留学生がいる。相当高い偏差値の高校だ。
一方、オレ自身の高校と言えば田んぼの真ん中のヤンキーが高校で文化祭は1日でやる気ある者などいない。ビデオ上映会をしてなんとかやり過ごしたものだ。これが何を物語るのかと言えば、文化祭への取り組み方であるだけではなく、ありとあらゆる局面で質が高い高校ではない高校時代を過ごし、人生の黒歴史として思い出したくもない記憶となる。勉強や部活、その他活動、レベルの高い同級生に囲まれて過ごして、そのまま立派な大学に進学して、電通やソニー、講談社、朝日新聞、テレビ局や省庁などに就職する人たちだ。そんな人たちが日本を動かし、オレらみたいな者は地面にうごめいている虫くらいにしか思われないことだろう。当然だ、オレらはだらしなく生活しているからこの体たらくなのだ。
香椎由宇はカリカリしていて嫌だと思っていたら元カレの前では可愛くなる。ペ・ドゥナがとんでもなく素敵だ。ブルーハーツを聴いて涙する。香椎由宇のギターが練習中ずっと生音で、本番もそれで行くのかと思ったらちゃんと歪んだ音になっていてかっこいい。
まだスマホのない時代で今よりのんびりしている。
「名曲を歌う」
色褪せない青春
あの頃僕はベースボールベアー
映画自体がバンドのような映画
何かしらのコンペティションに出るわけでもなく、プロを目指してるわけでもない。文化祭の為だけど出場しないという選択肢も余裕であった。舞台は下北沢とかじゃなくて地方。そしてボーイズではなくてガールズバンドなのでモテるためにやるというモチベもない。だから、観ている人は何かしらの結果や成果を期待するのてばなくて、画面で今起きている事に集中できる。
生徒会か何かの、文化祭の撮影の冒頭から、それがメタ視点に切り替わって本当の冒頭、横移動するカメラの長回しで女子高生(山田)が廊下を走るのを追う。
その途中途中で通り過ぎる教室の中の誰かと話す中「短気っていうか気が短いっていうか」みたいな台詞が聞こえて、クスッと笑ってしまう。劇中所々山下監督の上品なユーモアが、山下作品おなじみのW山本や、甲本雅裕、三浦誠己、ペドゥナという素晴らしい俳優のレベルの高い演技によって表現されているので、かなりの安心感がありバンドで例えたらドラムやベースのよな役割をしていたと思います。その上での前田亜希や関根史織や他の素人っぽい演技はマイナスに働くどころか妙なリアリティを感じよかったです。
もし突き指してなかったら、もし気の強い二人の片方が空気を読むタイプだったら、もしジッタリンジンのケースにブルーハーツを入れるテキトーなやつが居なかったら、もしソンちゃんが最初にあそこに現れなかったら、奇跡のような時間は生まれていなかったかもしれません。
バンドを、誰かの為や自分の利益の為にやっているわけではなく、強いて言えば音楽の力。だから夜の部室で集まっても一人ギターしたり、ケータイいじったり、耳ほじったりしてる。そんな安心な空間でソンチャンは何を感じたのか、一人部室を出て誰もいない学校敷地内を(おそらく秋の涼しい空気を感じながら)歩き一人言、一人芝居をしながら歩く。私はココで涙が溢れてきました。この後の部室での演奏を含めあのシークエンスがあればもう最後のシーンは蛇足だと思ったくらい素晴らしいと思いました。
20年ぶりに観て同じかそれ以上に良かったです。
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