レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 : 映画評論・批評

2005年4月28日更新

2005年5月3日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

まだまだ続く彼らの不幸に、乞う!続編

「人の不幸は密の味」というように、いつの時代も不幸で可哀想な物語は人の心を惹きつけてやまない。特に子供はそんな物語が好きだ。子供のころに読んだお話を思い出してみれば、「マッチ売りの少女」も「白雪姫」も「シンデレラ」も「小公女」もみな不幸に襲われる話。ハッピーエンドで終わる勧善懲悪のお話も多いけれど、結末よりもその不幸の過程に魅せられていたような気がする。次々と降りかかる不幸はときにディズニーランドのアトラクションよりも刺激的だ。

不幸配達人L・スニケット原作のこの映画は意地悪で楽しい悪夢のよう。悪夢のような世界、悪夢のような運命、悪夢のような大人たち(みんな怪人&変人)に立ち向かうこの世でいちばん不幸な3姉弟の冒険は、その無茶苦茶な設定&展開ゆえに心を騒がせる。トーンはあくまでもダーク、長女バイオレットはゴスっ気ありで無口で賢くて強くてと、昔のバートン映画&宮崎アニメ実写版(!?)的興奮。シルバーリング監督は粋なエンディングを用意したが、(まだ謎も残ってるし)原作も13巻で完結だそうだから、彼らの不幸はまだまだ続きそう。乞う!続編。死んでも死なない怪キャラ=オラフ伯爵(ジム・キャリー!)も再見!

(三留まゆみ)

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