ラスト サムライのレビュー・感想・評価
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寓話なので、リテラシーを持って鑑賞すべき
『オルグレン大尉は、大日本帝国の富国強兵にやって参りました』って事か?富国強兵はアメリカじゃない他の国の力を借りて、まんまと成功する。しかし、成功しすぎる。挙句の果て、大義名分掲げて、清国を侵略する。そして、露軍にたまたま勝ってしまう。そして、とうとう、最後はオルグレンの母国にまで反旗を翻してしまう。驚きだネッ。だがしかし、その美国にコテンパンにやられてしまう。
しかも、大日本帝国の開戦時の作戦は真珠湾奇襲攻撃と言う超付け焼き刃。
この映画で言うサムライではない。そして、
この映画のラストサムライって、一体誰の事か?
ベトナムはアメリカに誇りを持って勝った。ある意味、ベトナムにこそ、ラストサムライがいるのでは?
911はサムライがやる攻撃じゃない。テロだ。つまり、ハワイ奇襲攻撃はテロだ。
子どもの頃の見え方と大人になってからの見え方
当初、映画館で見たのかTV、DVDで見たのかはっきり覚えてないがめちゃくちゃかっこいい時代劇。そして小雪が超絶美人。という印象だった。あとIWGPの小雪とのギャップ萌えしたのを覚えてる。ちなみにどっちの小雪も好きだ。
その映画を10数年経って見返してみて、いい作品で小雪が超絶美人だってのは変わらなかったが、どうにも違和感を多く感じた。
細かい違和感が沢山あってここでは割愛するが、最後の決戦前。未亡人である「たか」が旦那を殺した外の人である主人公と長く時を過ごす事で気を許し旦那の鎧を来て欲しいと着付けを手伝い接吻する。というシーン。んーーー。どう考えてもそうはならんやろ。って思ってしまった。戦場で死ぬのは武士の誉れとわかってはいるが、愛する旦那を殺した人と接吻をする?どうしても軽いラブシーンを入れたいご都合主義に見えてしまった。
それと決戦最後のシーン。勝元とオルグレン、「武士とは死ぬことと見つけたり」精神で突撃するのにオルグレンのみ生き残る。っておい。そしてなぜだか敵みな頭を下げての土下座。
勝元の生き様へ向けてのたむけだと理解しているが、いやちょっと待って。生きとるやん反逆者。。。って思ってしまった。まぁまぁ死んでもしょうがないくらいの重症負ってませんでした?なんで生きとるん?ってやっぱアメリカの主人公は不死身か。っていう偏見の目でみてしまった。まだ終わりません。一番の違和感。反逆者オルグレンが天皇と面会するシーン。日本の天皇決意のお言葉。なんで英語?天皇だろ。日本を思う言葉がなんで英語?
エンドロールまで見ずに消してしまった。
ウエスト・ミーツ・イースト‼️
異文化に魅せられた男の物語‼️インディアンに魅せられた「ダンス・ウィズ・ウルブス」と同じく、日本の侍に魅せられたアメリカの軍人の物語‼️トム・クルーズ扮するオールグレン大尉が侍、そして日本の文化に魅了されていく様が丁寧に描かれ、好感が持てます‼️トム・クルーズは甲冑姿も様になっており、刀捌きもなかなか‼️真田広之さんのカッコ良さ、原田眞人さんの憎たらしさ、小雪さんの美しさも言う事ナシ‼️ただ勝元を演じる渡辺謙はミスキャストかな‼️オーディションを辞退したという役所広司さんの方が、リアルな勝元を演じてくれたと思う‼️ラスト、一人生き残ったオールグレンが、小雪さん演じるたかの元へ帰ってくるシーンで幕切れなんですが、インディアンに育てられた "白人" と結ばれる「ダンス・ウィズ・ウルブス」よりは、ちゃんと日本の女性と結ばれる今作の方が世間体は良いかと‼️
美しく作られている侍になりたい実現映画
山が日本の山じゃない…テレビの地上波放映時にふと思った。良くてきた日本映画フェイクの様な気がして…見ないでいた作品だが、今回WOWOWで字幕版で鑑賞。
真田広之の鎧を見た時違和感を感じたが、これは映画で十分日本の鎧らしく作られている、むしろその他多くは非常によく再現されている映画だと思いました。
全般にちゃんと日本人の力量のある役者を使っており風景も美しく成功した映画だと思います。
真田広之が目立ちすぎて立ち廻りをカットされたという逸話を聞きましたが、本来なら真田広之が若く元気な内に彼を主演に良い時代劇を作れたはずなのに日本では中々そんな作品は作れなかった。そんな中この様に美しい映画を作るのは良い事だと思います。
アメリカ作品で日本を描いた作品としては「硫黄島からの手紙」があり、あれは非常に素晴らしい作品ですが、本作は侍賛美的な映画で侍になりたかったアメリカ人の夢実現映画で、最後はカッコよく本物の侍と共に理解し合って共闘し天皇にも拝謁し人知れず日本の山里で侍として生きて行くというファンタジーです。
「シン・仮面ライダー」の主演をした池松壮亮が子役として演じており、そこにビックリしましたが、しっかりとした演技をしています。渡辺謙はメッチャ、西欧の思い描くザ・サムライだし、小雪は日本女性らしいく、トム・クルーズに着付けする場面がとても美しかった。
天皇を演じる中村七之助も良く、彼が決着を納めるのが演劇作品的ではあるがそれはそれで納得。渡辺謙の息子役の小山田真には何となく違和感があったがアメリカで活躍する日本人俳優。
ハリポタでネズミに変身するピーター・ペティグリューを演じるティモシー・スポールが通訳としてトム・クルーズの味方として出ているがしっかり存在感を感じる。
トムを米国まで訪れて招聘した大臣兼通訳の大村役は原田眞人、英語に堪能そうに見えたがなんとスター・ウォーズ日本語版の翻訳監修等を務めた人で、ロスで修行した映画監督。演技がうまいというよりとても自信に満ちた感じを受ける。
エセ日本じゃなくて美しくファンタジックな日本を描いてくれてありがとう、とは思うけど、「トム、素晴らしいセットの中で真のサムライになれて良かったね〜」という感想です。
「切腹」という怪作を知っていると名作とは思わないのですがハリウッドのエンタメ映画としては多分良い作品なのだろうなと思います。
日本をどう捉えているかを知るのに肯定的に描かれ日本人を美しく描いてくれた好意的作品です。
一つ、戦闘シーンで何度も馬が横倒しになる場面があるのですが、あの馬骨折していないかしらと可哀想に感じました。動物虐待反対を唱える者ではないのですが、本当に迫力があるので。
日本人俳優が…
ここまでハリウッド映画で、しかもトム・クルーズ相手に主役を食う位の演技、見せ場を作った映画は無いのではないか。渡辺謙の本作に懸ける並々ならぬ意気込みを感じる。ハリウッド映画によくある変な日本、時代背景や風景を描くこともなく、日本人監督が撮ったと思うほど、自然な形で丁寧に描かれ、すんなりストーリーが入ってきた。渡辺謙だけでなく、凄味のある真田広之の殺陣は素晴らしい。小雪とトム・クルーズが心通わせるシーンは若干やり過ぎだと思うが、全体的に見応えあった。
見た
はるか前に映画館で見た。
トムクルーズが戦争で日本側の捕虜みたいになるが、
日本人達は悪い奴等ではなく、トムは理解を深める。
そして最後は日本人の味方として戦う・・・だっけ?
最近はあんまり見なくなってしまったけど、
この頃は本当にトムが好きだった。
その意味で楽しむことができた映画ではあった。
まあこの手の映画は事前の宣伝が派手すぎるので、
実際見たらどっかがっかりしてしまう部分はあるけどね。
「死に様を聞きたい」「生き様をお話ししましょう」
すごくアバウトなレビューになるのですが良くも悪くも日本という国に中立な作品であると感じました。
侍の武士道とはなんたるやを表現する一方で日本政府、天皇の迷走、葛藤を表現していたり、色々と考えさせられる部分ではありますがそれ全てを差し置いてとりあえずトムは死なない(笑)
小雪が素晴らしく光ってましたね。日本の古き良き女性を体現されていました。
最高のかっこいい映画、だけど一つだけ言わせてくれ
正直この映画を全体でみると、最高の出来とは言えないかもしれない。細かいところで疑問を感じるし、本当に最高クラスの映画ではそういったところを感じさせないようになっている。
ただ、この映画はそういったところを気にする映画ではない。侍としての生きざまを、どのくらいかっこよく描けたかという観点で見たら、この映画は最高だと思う。
ただ主人公とタカがキスをするのは本当に解せない。そこが恋愛関係というか、いちゃつくのは、絶対に必要がない。その前くらいから少しづつ匂わせて、最後にはなぜかタカのもとに戻るだと???
まぁでも水に流そう。
この映画を見て、侍たちの遺志が少しでも今の日本人に残っているのかということを少し考えてしまった。
トムと小雪が良かったが
なんかフワッとした終わり方で個人的には消化不良。
武士道や侍の美学とか描かれてるのは分かるんだけど自分の中に何も残らなかった。
その中でも小雪がトムの戦支度をするシーンは良かった。
変な話だが精神的な交わりと言うか・・美しいものを見た。
外国人が思う「武士道」を描いた作品
ネイサン視点から「日本」を捉えていて、面白かったです。笑顔の裏の気持ちは分からない、村人達は皆鍛錬に励み堅実である、天子様に命を捧げることの正義、等。
ネット上では批判もありますが、日本人女性はキスをしないとか、話に影響を与えないような細かいことはどうでも良いことです。
ネイサンは、南北戦争で原住民を殺した罪意識に苦しんでいました。しかし、日本における「原住民(=生き残った侍達)」と共に闘い、日本が守るべき大切な何かを一緒に守ったことに意味を見出したんじゃないでしょうか。
この時代、欧米列強に対抗する為に新政府はこれまでの正義を全て破壊する荒治療をします。武士達は混乱し対立していく訳ですが、自らのこれまでの生き方を貫く姿はやはり同じ日本人として心を打たれます。そこに着目して映画化されたことは嬉しく思います。
あくまでネイサン視点というところで私個人としては感情移入しきれなかったところがあり、評価は3にしました。良い作品だと思います。
SAMURAI の姿
渡辺謙さんが重厚な演技で魅せていた。
小雪さんの伏し目がちではにかんだ笑顔が、とても色っぽい。
池松壮亮さん、子供の頃から演技が巧く驚きました。
つぶらな瞳が可愛い。
オールグレン大尉( トム・クルーズ )が、天皇と謁見する場面を興味深く観ました。トム・クルーズが、日本語を習得していく姿がキュートでした。
戦いの後、涙を浮かべるシーンが胸に迫る。
NHK - BSを録画にて鑑賞
BUSHIDOとは運命(さだめ)に死ぬと見つけたり
DVDで2回目の鑑賞(字幕)。
「日曜洋画劇場」で観て以来の再鑑賞です。ところどころのシーンは見覚えがあったもののストーリーは全然記憶に無かったので、新鮮な気持ちで観ました。
ハリウッド映画で、ここまで日本を忠実に近い形で描いた作品は本作くらいじゃないかなと思いました。合戦のシーンなんて、日本映画のそれと錯覚しそうになりました。
中盤の絵に描いたような忍者軍団にはさすがに白けさせられましたが、監督が敢えてそうしたらしいので、従来の描写へのオマージュと捉えれば許容出来る範囲かなぁ、と…
変わりゆく時代に抗い、その生き様を歴史に刻みつけようとするかのように命懸けで戦った侍たちの燃やした命が熱い!
最後の瞬間まで武士であろうとする勝元に感化されたネイサン・オールグレン。ふたりの間に芽生えた友情が尊い!
いずれ滅びる運命ならば、信じるもののために戦うまで。
旧来のものを否定しようとする流れに立ち向かった彼らの姿は、本当に美しいものは何か、時代が変わっても決して失ってはならないものは何かと云うことを教えてくれました。
滅びの美学ここに極まれり。
[余談]
5万回斬られた男こと福本清三氏がハリウッドの大作映画に出演していることに感動!―幾度となく斬られたり撃たれたりして来た氏ですが、その労が報われた瞬間のような気がして目頭が熱くなりました。日本が世界に誇る斬られ役!―トム・クルーズと同じ画面に収まっていることのすごさよ!
寡黙な侍の役で、オールグレンの見張り役を務めていましたが、最終決戦において敵に撃たれそうになっているオールグレンに気づいて、「アルグレンさん!」と言いながら駆け寄り、彼を庇って撃たれてしまいました。その死に様はさすが年季が入っていて、素晴らしいものでした。名人芸がハリウッド大作に刻まれたのかと思うと、これまた感無量でした。
※修正(2024/05/13)
西郷さんだと思って見ると号泣する
見たのはDVDが出た直後。それを購入した知人に借りての視聴だったので10年以上前。
細かい部分の記憶はないがかなり印象的な作品だった。
アメリカ人から見た日本。
桜の色は八重じゃなければほとんど白に見えるくらいの淡いピンク色であるという認識がまず欲しい。じゃなきゃ商店街の電柱に刺さってる造花色になる。
さて内容ですが。
渡辺謙は西郷さんだと思って見た。
西郷は島津斉彬に忠誠を尽くしていたあまり、その死後弟の島津久光が君主になっても彼をリスペクト出来ずに何度も島流しにあっている。
それを再三 中央に引きずり出すのは幼馴染みの大久保利通であった。
その後、大政が奉還されて明治が始まり、岩倉らがヨーロッパに視察にいってる間に政治を任されるも帰国した彼らとの意見が合わず終いに「征韓論」を言い出しそれが決定打となり中央政治から去る。
武士はもはやただの厄介者であったその時代にあって、彼らはそれぞれどう生きるべきか、そしてどう死すべきか答えを出せずにいた。
「北の零年」という映画では温暖な気候の土地の大名が北海道の開拓地をあてがわれ、その土地に殿を迎えるべく開墾を始めるも稲の生育の北限を過ぎている土地では叶う訳もなくその上 着る物も持たず餓死凍死してしまう人々の姿を描いており、渡辺謙自身がその筆頭家老を演じている。
話を戻すと、
武士という、既にいらない教義を頑なに身に纏ってしまい、明治においての生き様はもはやないと確信した男たちは、いかにして死すべきかだけが目的で西南戦争に突入する。
勝てるであろう戦術も使わず、ただ潔く死ぬその場所を求めて。
西郷は参戦を渋るも戦いにおけるカシラとなる人物が必要であったため再三の要請に従いリーダーとなる。
作家の浅田次郎氏は、これに見事な推察をつけていて、西南戦争は大久保と西郷が、その後起こす日清戦争のプレ試合だった、集団戦法をした事のない日本の軍隊にそれを実践させる予行演習として利用したのだ、というネタで書かれた本があるが、これを読んで、ない話ではないと感じたものだった。
西郷は、時代に不必要となってしまった武士たちの死に場所を引導すべくそこにあった。
仁王立ちとなり、我が身に当てろといわんばかりに立ち尽くした田原坂。
史実と重ね合わせ
それらを思って見ると、この映画は号泣ものなのである。
武士道
トムクルーズ主演で、日本の武士道をアメリカ人の視点から描いた作品。
勝元をはじめ、日本人が英語ペラペラなのは、ちょっと違和感があるけど、
全体的にまとまったいい作品だと思う。
ただ、最後の戦いのシーンは、スケールが小さすぎるんじゃないの?
なんか、運動会みたいで興ざめ。
アールグレン大尉が勝元の村ですごすシーンは、
日本の武士道をよく表していると思う。
死に様を聞かせて欲しい・生き様をお話しましょう
映画「ラスト・サムライ」(エドワード・ズウィック監督)から。
深夜、何回も台詞を確認するために、DVDで観た。
オープニング最初の台詞、
「彼らは、今や忘れられたこの言葉に命を捧げた・・
『名誉』に」で、すぐSTOPボタン。
続いて「すぐ、クビになったよ。誰も言わない国で、
ハッキリものを言いすぎてね」でまたまたメモ。
こんな鑑賞の方法で面白いのか?と訊かれるが、
私としては、非常に楽しい。
もちろん、大画面で観る映画も捨てがたいけれど、
暗闇でメモが取れないし、巻き戻しも出来ないから、
今のところ、この方法が私には合っている気がする。
メモした台詞は、残念ながら紹介しきれない。
「運命が、明かされるまで、自分の最善を尽くす」
「人も桜も、いつか死ぬ」も気になる一言候補だった。
しかし、今回はこの台詞。
最後の侍・勝元について、天皇は「死に様」を知りたがった。
しかしトムクルーズ演じる大尉は「生き様」を伝えたかった。
人としてどちらの様を話して欲しいか、考えてみよう。
やはり、私は生き様なんだろう、と思う。
どのように死んだかではなく、どのように生きてきたか、
死を意識して、今を大切に生きるということに違いない。
サムライ魂が宿った
突っ込みどころは満載だが、感動したのでA-評価!
見終わった後は熱くなりました!サムライ魂が宿りましたよ。
途中からは感動で目頭がうるうるの連発。冷静にみれば突っ込みどころばかりなのだが、サムライの単純な情熱に引き込まれていってしまいました。
渡辺謙、真田広之がかっこよすぎ!でも、トム・クルーズって意味あったのかなぁ~??
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