光の旅人 K-PAXのレビュー・感想・評価
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感動的ではあるが、ストーリーが説明不足
博士達の前で光旅行をいとも簡単に即実演出来るのに、一人だけ一緒にK-PAXに連れて行くとか、ストーリーの根幹を成す設定である、そもそも一人に限定させる必要性を感じ無かった。同じ未来を繰り返す宇宙で、なぜ人間一人だけを選択して救うのか説明が無いので引っ掛かる。
他の精神病患者は連れて行くまでも無く治せるにしても、彼女と同じ状況の人間など地球規模で見れば他にも無数にいるだろうし。
ポーターに乗り移った(?)理由も分からない。可哀想ではあるが、この程度の殺人事件など日常茶飯事でしょ。なぜ彼が選ばれたのか。
目には目をで野蛮で低次元だと地球人を理解していながら、もっと直接的に人類をK-PAXクラスまで進化させればいいのに、めちゃくちゃ遠回りな助言しか主にしないのなら来る意味が薄いし、文明が発達してる割にはしたい事と実現出来た事の差が激しくて頭が悪い。
果物目当ての観光旅行なら、わざわざ神様の真似事する意味も無いと思った。
感動的ではあるが、説明不足が目立つ映画だった。
原作だときちんと説明されているのかもしれないが。
エイリアン映画?
最後にベスもいなくなったということで、彼がK-PAXから来たエイリアンだったということがわかる。これがもしベスがそのまま病室にいたとすれば、結局彼の妄想だったということになり、陳腐なあまり面白くない映画になってしまったが、さすがにこのオチは素晴らしい。
まぁ、最後のオチがなくても、天文学者が解けなかった天体の軌道を簡単に計算式を書いて見せることでも、エイリアンだと思えた。ちなみに、レンタルビデオ店でのジャンルは、洋画SFになっていた。
それにしてもなぜ地球に来たのかと言う疑問が残る。彼(事件の当事者)に呼び出されたのか。
k~pax光の国へ
大きな爆発や派手なアクションもなく、 お決まりのラブシーンやもない...
隠れた良品
精神科医パウエルは、警察に保護されたプロートを担当する。プロートは、1千光年離れた琴座のK-PAX星からやってきたと言う。薬に対する反応はなく、言っていることは理路整然としていて、パウエルは動揺する。またプロートの影響は、入院患者にも及び。
知らない作品でした、隠れた良品といえます。序盤はSFなのか否か、という惑わせる展開。しかし中盤で決定的になるも、後半でまたさらに惑わされ、最後の最後でやっぱりそうだよな、と。展開に加え、内容も感動的でした。ブルージェイって、青カケスだったのか。
素晴らしいSF作品
プロートは一体なぜ地球に来たのだろう?
この作品を見て東野圭吾の「時生」を思い出した。
霊と宇宙人の差はあるが、構図的に似ているように感じた。
プロートが宇宙人とすれば、彼には明確な意図があったはずだ。
おそらくそれは、精神科医のマークの回想として最後に登場する彼の言葉にある。
「今この瞬間に間違いを正せ」
そして一緒にK-PAXに行くことを望んだ患者の男性に対して言った最後の言葉「ここに残るんだ。どんな未来にも怯むな」
これが作品を通して伝えたかったことで、宇宙人からのメッセージとして描いたのだろう。
実際に宇宙人たちはいくつかの方法で我々の中に一緒にいて、我々に何かを教えているのかもしれないと思える作品だった。
何よりも変わったのは、主人公の精神科医だろう。どうやったのかは描かれていないが、彼は息子との絆を取り戻した。そして精神病患者に対する態度、とりわけプロートになる前のロバートの過去を知り、そのあまりにひどい惨劇を想像し涙することは、患者に対する最初の接し方と言って過言ではないと思う。現実的に無理でも、そこには寄り添う気持ちがあって然るべきだろう。
そしてマークは、いつの日かロバートが自分を取り戻す日が来ることを信じることに決めていると感じた。
とても感動的な作品だった。
もうちょっと評価が高くていいと思うヘビロテ必須作!
「世にも奇妙な物語」とか「トワイライトゾーン」のような面白・不思議なオムニバスシリーズの中の1つみたいな作品ですが、脚本がすさまじく緻密に構成されていて、思った以上に深みがあり、何度も繰り返し鑑賞すべき作品だと確信。
作品中盤の「君は毎日注射を打たれ、薄ら笑いを浮かべたまま、この地球で、残りの生涯を過ごすことになる」というセリフ。
終盤に入って「ロバートを見付けたんだね。アイツのこと、よろしく」というセリフ。
そしてその後、車椅子に座るケビン・スパイシーのアルカイックスマイル。
この流れとか、たまらんものがあります。
「宇宙は膨張しつづけ、やがて弾けて崩壊する。そして再び膨張し、そのプロセスを永遠に繰り返すんだ。驚くべきことに、再び膨張した宇宙には元通りの世界がよみがえる。そして今の世界で犯した間違いを、同じようにまた犯す。一つ一つのあらゆる間違いが繰り返されている。何度も。何度も。永遠に。だからもし間違いに気付いたら今、正すんだ。今この時。それこそがすべてだから」
最終盤にこのセリフが出て来るんですが、これこそ本作の本質。ある意味「ループもの」の対極にある作品です。
この作品は「ネタバレ禁止」とかあんまり意味ないです。
1巡目しただけでもなかなか面白いと思うんですが、むしろ2巡目からが本作の本当の鑑賞。
思えば、本作では大小さまざまな失敗や過ちがそこかしこに描かれていて、それを目にするケビン・スペイシーは何とも言えない複雑な表情をしていました。
本作はなんとなーく家族愛の物語のように思わせていますが決してそんなことはなく、繰り返され続ける「間違い」と、その受容、さらに出来ることならそれを「正そう」とする「真心」の物語ですよ。
どこか本作と似た匂いのする『素晴らしき哉、人生!』(1946)とか『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)はアメリカでは何度もTV放送されるヘビロテ映画らしいですが、本作も同じくらいヘビロテしてOKだと思いますよ。
この映画、個人的にはもうちょっと評価が高くていいし、人気・知名度があっていいと思うんですが、誰かにオススメしようとしたときに上手く説明できる自信がありません。2巡目からが本当の鑑賞とは思うのですが、それでも最低限のマナーというか、私もそうですが「ネタバレ嫌い」の人はいますから、この作品の魅力をどう表現すればいいのか。
ジャンルはSFと言えばSF、ファンタジーと言えばファンタジー、ヒューマンドラマと言えばヒューマンドラマなんですけど、いずれかに分類したくなくなる複雑さがあって困ります。
魔法もレーザービームも、モンスターもクリーチャーも、スパイも兵隊さんも出て来ないし、派手なドンパチがある訳でもなく、美女が胸元や太腿を晒している訳でもなく、余命わずかな美少女が出て来るお涙頂戴ものでもないし、爆笑ギャグもやらないし、アカデミー賞も取ってないし、タイトルの「光の旅人」も「K-PAX」もあんまり意味はないし。
良作なのに「引き」がない…。
だから「隠れた名作」扱いなのか…。
なんか悔しい。
人類をはるかに凌駕する知性体の描き方
主演ケヴィン・スペイシー&ジェフ・ブリッジス。
SFヒューマンドラマ。
【ストーリー】
精神科医マーク・パウエル(ジェフ・ブリッジス)が勤務する病院に、身元不明の自称宇宙人・フロート(ケヴィン・スペイシー)が送られてくる。
フロートは知性豊かで心理的にも非常に落ち着いていたが、自分が宇宙から到来した知性体であると強固に主張していた。
妄想患者にありがちな破綻の見当たらないフロートの主張に興味を覚えたマークは、専門家を読んで彼の発言の真偽を当人の前で確かめさせる。
驚くことにフロートが故郷と主張するK-PAXなる星系は本当に存在し、そして専門家も解析できていなかった未知の重力源による光度の変化にも言及する。
マークはフロートの過去に迫り、その来歴を探るのだが……。
第五種接近遭遇、いわゆる地球外知的生命体とのファーストコンタクトものSFです。
コンタクトするのは知性体そのものではなく、それが宿った人間という描き方はロン・ハワードの『コクーン』あたりが有名でしょうか。
こういった方法が取られる理由の一番は、真正面からの物理的接触となると予算が大きくなったり子供だましっぽく見えたりというリスクを排除できる事。
もう一つの理由は、観測者から見た人類が語られるというプロセスにより、人間の心奥に迫るドラマを作れる事でしょう。
ロバート・ゼメキス監督、カール・セーガン原作の『コンタクト』も、人間を遥かに超越した者として主人公の記憶から創られた空間でのコミュニケートを果たしました。
『2001年宇宙の旅』も、やはり人類存在の内面への旅という形です。
心に強く関心を持つ大人向けの作品群になりますが、ただこれらの手法はいじわるな言い方をすると、映像作品としては「逃げ」の作り方で、知的生命体の詳細な設定や壮大な絵を必要としないので、逆説的に『未知との遭遇』や『ET』を撮ったスピルバーグの突出した映像作家としての才能や、エメリッヒの『インデペンデンス・デイ』を作ったエンターテイナーとしての覚悟を証明してしまっているのもまた事実です。
宇宙人、自分が見たいだけなんですけどね。
もちろん設定や脚本はきっちり作り込まれており、人類に乗り移った知性体という難しいキャラクターと取り巻く世界をケヴィン・スペイシーやジェフ・ブリッジスが作り上げており、感動体験の方も充実させてくれますのでご安心を。
宇宙人は必ずいるけど‼️❓誰も、見たことは無い筈だ‼️h
好きかも
こっちが求めている肝心な部分は描写されず k-pax見たかったけど...
こっちが求めている肝心な部分は描写されず
k-pax見たかったけど出ず、ラスト結局何だったのかも視聴者に委ねられる
ラストまでどうなるのかワクワクしながら見ていただけにこの終わり方は不完全燃焼
別にふわっとさせずハッキリどうなったか表現すればいいのに何故このラストにしたのか意味がわからん
とはいえ最後まで楽しめた
「人間ドラマ」として素晴しい作品
【鑑賞のきっかけ】
加入している動画配信のラインナップを見ていて、「そういえば、こんな映画あったな」と記憶が甦ってきたのが、本作品。
未鑑賞だったので、鑑賞してみることにしました。
【率直な感想】
<SFっぽいけど、SFではない>
街中で、警察官の不審尋問に対して奇妙な発言をしたため、精神病棟に入院することになった身元不明の男性。
彼は、自らをプロートと名乗り、K-PAXという地球から1000光年離れた惑星からやって来たと、主治医のパウエルに話す。
治療を続ける中、プロートには、通常の人間を遙かに上回る知性のあることに気づく。
果たして、彼は本当に宇宙人なのか?
その興味で観客は物語に引き込まれていくかと思いますが、本作品には、SFなら定番の宇宙船や超能力といったアイテムは登場しません。
<ネタバレはしませんが、注目してほしいところ>
パウエルは、プロートに対し、本当にK-PAX星から来たのなら、その星での生活はどのようなものであるか尋ねます。
これに対し、様々なことを語るプロートですが、ひとつ、地球人との大きな違いを語ります。
「K-PAX星人は、繁殖はするが、【家族】はいない」と。
これは、後の展開を考えたとき、重要なポイントとなります。
<サスペンス調の展開があります>
パウエルとしては、宇宙人かもしれないと思いつつも、現実路線で、この地球のどこかで、失踪した人物かもしれないと、独自に調査していくのですが、この展開は、サスペンス映画を観ているような感じで、楽しむことができました。
<結末は、「そうきたか」>
プロートが宇宙人かどうかは、最後には判明しますが、ふたつにひとつなので、その部分は、どちらに転じても、観客は驚くことなく、受け入れることになるでしょう。
驚くべきは、ラストシーンを見たとき、プロートとパウエルのある「関係性」が入れ替わっていることに気づいたときでした。
【全体評価】
SFのように見せかけて、じつは、人間にとってとても大切なものを描いていたという驚き。映画作品の大きなテーマである「人間ドラマ」を見事に描ききった作品として、高く評価します。
なかなかミステリアスで面白い作品
シナリオが残念
惑星の軌道云々は他に証明する術が無い場合に意味があるわけで、光旅行ができます、はい行って帰りましたが一瞬で分かりませんでしたという、小学生みたいなやリとりで一気に冷めたので乗れない。
そんなこと、どうだっていいじゃないか。という作品。
「ファンタジー」というジャンルと
「光の旅人」というタイトルが
この作品には邪魔になっている。
見た目も我々とは違い、
言葉も通じないETという異星人と少年が
心を通わせる。
という作品とは正反対なアプローチで
ありながら、たどり着こうとする地点は
一緒のおはなし。
しばしば、意見が全く異なる相手に対して
「あいつはまるで宇宙人だ」などと揶揄する。
さて、心と心を通わせる、もっと言うと
目の前の相手を知ろうとする。
そして目の前の相手に自分を知ってもらう。
ただそれだけのことに、
見た目や言葉、思想や宗教観は関係あるのだろうか。
”ドクター”たちは、言葉を駆使して相手を
知ろうとする。それは時には論破という
攻撃にもつながってしまい溝は深まるばかり。
”常人”とは言葉が交わせない精神病患者たちは、
プロートに次々と共感していく。
最後にプロートが一人選んだのは、
一言も言葉を発さないベスでした。
とても良かった。
題名からしてゴリゴリのファンタジーかなと思って
敬遠してたけど、いざ見てみたらとても面白かった。
SFでありミステリーでもあり、謎が謎を呼ぶのだけど、ラストに言いたかった事に向かって、寄り道せず
まっすぐ向かってからいた。と言う不思議だけどとても
気持ちの良い作品でした。
脚本が素晴らしいのだと思います。
プロートの謎から始まり、
あいつ宇宙人だぜ。いやいやよくよく考えたらそんな
わけないじゃない。と言うところから謎解きになって行く展開も面白かったし、
なるほどトラウマ級の出来事があったから、
K-PAXと言う架空の星を作り上げて、
その設定も事件を踏襲してたのだなと納得していたら、
またさらにどんでん返し。
ボクはポーターの体を借りたプロートがK-PAXに帰ったのだと思ったのだけど、どうなのかな?
とにかく見応えのある映画でした。
プロートが言うから、
人間は時間が経ってもまた同じ過ちを繰り返すから、
今を大切にしなきゃダメだよと言う言葉も
刺さりました。
フィールド・オブ・ドリームスのような、不思議だけど最後まで心を掴まれる作品だった
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