「【”許しとは心の一部屋を空ける事” 啼泣必死の作品。】」私の頭の中の消しゴム NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”許しとは心の一部屋を空ける事” 啼泣必死の作品。】
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◆感想<Caution 内容に触れています。>
- 冒頭の、駆け落ちする筈だった相手が現れず、荒んだ姿の社長令嬢スジン(ソン・イェジン)と作業者風の男、チョルス(チョン・ウソン)の”コーラ”の出会いが印象的だ。
そしてこのシーンが中盤、後半に効果的に使われる。-
前半は、二人があっという間に恋仲になり、夫婦になる幸せなシーン満載。
だが、スジンの病(若年性アルツハイマー)が進行していく後半は、観ていて辛い。
そして、スジンを懸命に支えようとするチョルスの姿が切ない。
取り分け、スジンが且つての不倫相手(で、駆け落ち現場に来なかったソ・ヨンミン室長)をチョルスと間違えてしまう場面。(間違いに気づかない・・)
そして、実に切ない表情を浮かべながらも、笑顔で”そうだよ・・”と答えるチョルスの表情・・。
更に、”このままではチョルスを不幸にしてしまう・・”と思ったスジンが姿を消した後にチョルスが見つけた手紙に書かれていた言葉。
”ごめんなさい・・。本当にごめんなさい。
一度も愛してると言ってくれなかったけれど、私を愛してることは分かっている。だから、我儘を許してね・・。”
もう、涙を堪えるのは無理である・・。
そして、奇跡のように美しい二人のラストの幸せそうなシーン。
<今作は、“家人”の強い希望で鑑賞した。当時は恋愛映画が苦手であった私はじぶしぶ付いて行った記憶がある。
だが、客電が灯ったら大泣きしているのは私の方で、かなり恥ずかしかった作品でもある。>
<2005年11月2日 劇場にて鑑賞>
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