県庁の星のレビュー・感想・評価
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情熱が人の心を動かす瞬間
役人気質だった織田裕二が、スーパーでの研修、プロジェクトを外され挫折を味わったことから、柴崎コウとの出会いから、変わっていく。
最初はスーパーの誰にも相手にされなかった織田裕二だが、変わったことで、スーパー店員の1人1人の気持ちが動き出す。情熱が人の心を打ち、心を動かすのは感動的な瞬間であった。
スーパー店員たちの団結力にも感動した。
庶民がみんな頑張っているんだ。
プロジェクトに異議を唱えるが黙殺される顛末。現実的だ。箱物行政と業者の癒着は以前あるだろう。
しかし、柴崎コウと織田裕二が最後に繋がれて、その点はハッピーエンドになり良かった。
柴崎コウが若くてこの頃が一番きれいだな。美人で魅力的な女性が出てくる映画はそれだけで面白い。織田裕二もよい演技だった。もっと評価高くてもいいんじゃないか。面白かった。
スーパーの店員と県議員の話し。 議員は民間の気持ちが、民間は議員の...
スーパーの店員と県議員の話し。
議員は民間の気持ちが、民間は議員の気持ちがわからずお互いが嫌悪し合うが、最後にはお互い打ち解けてwinwinな関係になる。
行政改革は、組織や制度を変えることじゃない。
映画「県庁の星」(西谷弘監督)から。
気になってメモし始めたら、メモが溢れてしまった。
原作と比べると、映画の方が断然面白い。(笑)
選んだ台詞が発せられたのも、映画独自の場面である。
織田裕二さん扮する県庁のキャリア公務員・野村が、
民間企業との人事交流研修で得たものは、これに尽きた。
そうなんだよ、と頷きながら、選んだフレーズ。
「行政改革は、組織や制度を変えることじゃない。」
彼は、さらに続けてこんな台詞を続けた。
「そこに生きる人間たちの意識を変えることなんです。
たとえ、気付くのが遅くとも、そこから始めていけばいい。
今こそ、自ら省みて、意識を変えるチャンスだと思います」
県庁に限らず、住民最前線の地方自治体まで、
「行政改革」を旗印に、大きな動きが感じられ、
新聞紙上も「行革」という2文字を目にしない日がないくらい、
世の中は「改革ブーム」であるが、なかなか思うように進まない、
というのが現状ではないだろうか。
それは「組織や制度を変える」ことに時間とお金を注ぎ、
本来一番必要な「職員の意識改革」が置き去りにされている。
働く職員から「どうせ・・」とか「できませんよ」という台詞が、
なくならない限り、大きな改革は無理であろう。
こうしてメモを見直すたびに、頑張ろうと思うのだが。(汗)
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