「友のため、愛のため、唸れ隠し剣。」隠し剣 鬼の爪 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
友のため、愛のため、唸れ隠し剣。
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山田洋次監督・藤沢周平時代劇三部作第2作。
Amazon Prime Videoで2回目の鑑賞。
原作(同題作/邪剣 竜尾返し/雪明かり)は未読です。
片桐(永瀬正敏)のきえ(松たか子)への恋心や、親友・狭間(小澤征悦)との命をかけた決闘が胸に迫って来ました。
時代が徐々に移り変わろうとする中、自らの想いを貫きながら生きることの困難さが描かれていて考えさせられた。
不器用な生き方しか出来ないことを理解しつつ、武士の世のままならなさを痛感する様に心が締めつけられました。
隠し剣の正体へ興味を抱かせながら、クライマックスにてようやく披露され、技の鮮やかさと呆気無さに唖然。敵を仕留めた後の片桐の胸に去来する想いの虚しさが沁みました。
[余談]
月代がボーボーなのがリアルでした。
※修正(2023/07/13)
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