劇場公開日 2004年10月30日

隠し剣 鬼の爪のレビュー・感想・評価

全34件中、1~20件目を表示

3.0日常描写はさすがだけど…

2024年4月29日
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鑑賞方法:DVD/BD
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すっかん

4.5初心を貫く一人の武士の心根の美しさ

2025年1月20日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD
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琥珀糖

3.5武士の生き方と恋模様

2024年11月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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はねひつじ

3.0隠し剣は最後まで見せない

2024年9月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

見せたら終わり。手品のタネ明かしと一緒で、見せたら「なぁんだ…」と、なってしまう。実際、拍子抜けするような内容で、かなりがっかりする。

それでいて、藤沢周平の世界観を生かし、人間ドラマがていねいに進行するかといえば、そうでもない。

また例の下級武士が、組織に板挟みになり、現代のサラリーマンの共感を誘うような映画ですが、特に見るべきものもありませんでした。

それでも、粗製乱造される時代劇に比べたら、かなりレベルが高いとは思いますが。『たそがれ清兵衛』の出来の良さに比べたら、だいぶ落ちると思います。

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うそつきかもめ

3.5テイストは『たそがれ清兵衛』よりコミカル

2024年8月13日
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明るめのスタートは、切ない終わりを迎えるパターン。予感的中、どんどん悲しさを帯びてゆくストーリー。隠し剣を使った後もどん底まで落ちて、このまま終わったらやだなあと思っでだども、ラストは幸せなことになったさけ良かった。

侍たちの歩き方をピックアップしたり、師匠との修行シーンが有ったり、おなごば海さ連れで行ったりするさけ面白いんだけども、主人公も含め登場人物が特別魅力的というわけでは無かった。

無礼なこととは承知で申しますが、今作のあと『武士の一分』という最高傑作を撮る山田洋次監督の寄り道みたいな作品でがんした。

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Don-chan

3.0見た。

2023年12月31日
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プライア

5.0「晩春」と「麦秋」

2023年5月14日
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泣ける

楽しい

興奮

初公開当時から言われていたことですが、物語としては「たそがれ清兵衛」と似ている。だが作品としての味わいは結構違っていて、小津安二郎監督作でいうところの「晩春」と「麦秋」の関係性に近いものがあるのかも。よりラブストーリーに重きが置かれ、そういう意味で永瀬正敏さんと松たか子さんは素晴らしいキャスティング‼️特に松たか子さん扮するきえは、彼女の女性らしさが全開のハマり役だと思う。中盤と終盤で反復されるセリフ「それは旦那はんの御命令でがんすか?」「んだ、俺の命令だ!!」「御命令だば、仕方ありましね」も素敵ですよね。また「男はつらいよ」シリーズで失恋の帝王車寅次郎を描いてきた山田洋次監督だけに、ラスト、片想いが成就した永瀬正敏さんが魅せるドヤ顔も感慨深い。ホント、山田洋次監督作品を観ていると、日本人に生まれて良かったなーと思います‼️

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活動写真愛好家

3.5暗殺者が如く、秘剣

2023年3月19日
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興奮

幸せ

デニス・ホッパーみたいな悪役が演じてみたいと浅野忠信の特集で緒形拳が答えていたインタビューを思い出す、出番が少なくも権力を振りかざす下衆極まりないラスボス感が漂う圧巻の存在感で楽しそうに演じていたような緒形拳。

永瀬と吉岡秀隆、神戸浩が並ぶと山田洋次の『学校II』での場面が思い出される、宗蔵ときえによる悲恋とも言うべき物語が中心から逸れていく印象と秘剣"鬼の爪"を繰り出す事もなく、近代化の波に翻弄されながら常に理不尽で我慢の武士道を歩んでいるような宗蔵の日々に面白味がない、晴れやかな表情できえを迎えに行く、これからの二人の人生に面白味が。

あんな形で呆気なく振るわれる"鬼の爪"が斬新にも暗殺者のようでギャング映画の一場面に思えたり。

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万年 東一

4.5良かった

2023年1月16日
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永瀬正敏と吉岡秀隆コンビが最高だった。

嫁ぎ先で酷い目に遭わされてる松たか子を、意地悪姑を一喝し堂々と取り返すところ、良かった。

好きな相手に好きだと伝えるってかっこいいなと。

最後、隠し剣鬼の爪をつかうところ、スピード感、カッコ良かった。

どちらも、世間体とか、自分の意思よりオイエのことを重んずる時代に本当にありうること?とチラとよぎりはしたが、
全編通しての物語性と役者さんの素晴らしさで、そんな風に考える自分がいやになった。

二人が北海道で幸せに生きててほしいと思った。

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くー

4.5たそがれ清兵衛にくらべ、評価が低いのが残念な作品。

2022年7月9日
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ゆっくりランナー1号(名前を11/28変更しました)

4.0【庄内藩、下級武士の身分違いの恋と、剣の旧友に対する藩の仕打ちに対する必死の行いを、情緒豊かに描いた作品。懐かしき柔らかき庄内弁の響きも作品の趣を高めている作品でもある。】

2022年6月24日
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悲しい

知的

幸せ

■幕末の海坂藩が舞台。(勿論、山形の庄内藩の事である。)
 独り身ながら武士の矜持と優しき心を持つ下級武士・宗蔵(永瀬正敏)は、かつて奉公にきていた百姓の娘・きえ(松たか子)が嫁ぎ先で苦労して病に臥せっていることを知り、彼女を背負って強引に連れ帰る。
 そんな中、海坂藩の江戸屋敷で謀反が発生。宗蔵は人質を取って立てこもった首謀者で且つての剣の旧友、狭間(小澤征悦)を討つことになり…。

◆感想 ー印象的なシーンー

・江戸から遣わされたエゲレスの戦法を、庄内藩士に伝授しようとする男の滑稽さを、時代の変遷の一つの姿として見せる巧さ。

・宗蔵たちの、想いを込めて華やかに江戸に出立した狭間が、藩内の薩長の思想を実現させようとする男として、東軍に位置付けされていた庄内藩から、”謀反”として捕らえられる姿。
ー この辺りは詳細には描かれないが、容易に類推出来る。-

・宗蔵と狭間の且つての剣の師匠、戸田(田中泯!)と、宗蔵が久方振りに剣を交えるシーン。
ー 戸田は、武士の道を捨て、農民として暮らしている。田中泯さんと同じではないか!という想いと共に、変わらない田中さんの眼力と軽やかな身のこなしに驚く。個人的な意見だが、田中泯さんの生き様は武士だと思っている。-

・きえに対する、宗蔵の秘めた想い。
ー もう、バレバレなのであるが、身分の違いにより一歩を踏み出せない宗蔵・・。-

・そして、牢に繋がれた狭間が牢を脱し、農家に隠れるシーン。そして、彼の妻(高嶋礼子)が見逃してくれと宗蔵の家を訪れるシーン。”自分を抱いても良いから・・”と嘆願する妻の申し出を断り、”では家老(緒方拳)の所に・・”と言う妻を止めようとするが・・。
ー 緒方拳さん、良くあの役を受けたなあ・・。昭和の名優なのに・・。-

・戸田の剣を狭間と共に学び、一度は勝った宗蔵が刺客に選ばれるが・・。
ー 宗蔵は言う。”真剣であれば、彼が勝っていました・・。”が、藩命には逆らえず・・。けれど、狭間を斃したのは、宗蔵の一撃も有ったが、銃であった。-

<そして、家老の狭間の妻に対する行為を知った宗蔵は、初めて隠し剣を使う。廊下ですれ違いざま、家老の心の臓を貫く鬼の爪。ー 瞬きしても良く見えない早業。-
 その後、きえに対し、初めて心の想いを継げる宗蔵。
 彼には、旧弊的な武士の暮らしよりも、好いた女性との生活が大事であったのであろう。
 柔らかい庄内弁や、庄内平野を見下ろす月山の姿も印象的な、時代劇である。>

■その他
 ・先日、「峠」にて、松たか子さんのお姿を大スクリーンにて、拝見した。身に纏う気品。不老ではないか!と思ってしまったお姿。凄い女優さんである事を再認識した。

 ・田中泯さん。山田洋次監督の前作に続いての出演。出演シーンは少ないが、凄い役者さんである。現在でも第一線のダンサーである事の凄さよ。

 ・山田洋次監督。現代の邦画で、時代劇は衰退の一途を辿っています。原田眞人監督や、小泉監督が、頑張って居ますが、もう一作だけ時代劇を作って頂けないでしょうか・・。

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NOBU

4.5素晴らしかった

2022年4月2日
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吉泉知彦

2.5行儀良さに窒息するヒューマニズム

2022年3月9日
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お上の横暴に立ち上がった一匹の侍。果たして彼に明日はあるのか!?…と生死の断崖をふらつくようなモーションを取りながらも結局受け手のことしか考えていない親切で予定調和な物語は山田洋次(+朝間義隆)っぽいといえば山田洋次っぽいが、何か物足りない。

山田洋次が元来持っていた親切さとは、もっと無茶苦茶で自分勝手なものではなかったか。うまくいかなさやぎこちなさが当たり前に存在していて、それらが大雑把だが慈愛に満ちたヒューマニズムによって無根拠に肯定されるような、例えるなら『男はつらいよ』の寅さん的な親切さ。

それに比べると本作は行儀が良すぎる。善と悪を決然と二分し、それぞれに然るべき賞罰を与えようという理知を感じる。しかし理知があまりにも前に出すぎているせいで感動するより先にシラけてしまう。

加えてビミョーなのが片桐宗蔵の人物造形。彼は教養豊かで思慮深く、女中や旧友に対するリスペクトを欠かさない、まさに人徳の権化といったところだが、そのせいで彼の発揮するヒューマニズムはかえって迫真性を欠いている。

寡黙という点において彼は『幸福の黄色いハンカチ』『遥かなる山の呼び声』の高倉健とも似ているはずなのに、行動・言動の説得力に大きな差があるのはやっぱり演者の力量の問題なんだろうか。

また思慮深い人物として描かれすぎているせいで、一度フッて田舎に帰らせた女とヨリを戻すというラストシーンが女性の主体性を度外視したマッチョ的横暴に映ってしまっていたのも残念。ふだんから女性蔑視的な言動が多い寅さんのほうが、概して見ればむしろマシという悲しい逆転現象が起きている。

山田洋次は好きな監督の一人ではあるけれど、この時期以降の、やや俯瞰気味な態度で制作された作品はあまり好きになれない。自己言及やメタフィクションが横溢する時代にあっては、ゼロ距離から真摯に人間を撮り上げられる映像作家のほうがむしろ少ないのだから、山田洋次はそれ以前までの荒っぽいヒューマニズムのマインドセットを大切にしてほしい、と個人的には思う。

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因果

3.5・動と静のバランスがいい。

2021年11月26日
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・物語に対する恋愛の絡め方、恋愛色の濃さが調度いい。

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くそさいと

4.0鷹の爪ではない

2021年5月22日
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ぷにゃぷにゃ

4.0恐ろしい剣法

2021年3月23日
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主人公(永瀬正敏)は腕の立つ優しい独身の侍で、奉公人(松たか子)が好きだった。
友人の一人が謀反騒動で捕まり、主人公に殺すように依頼が来る。
主人公と奉公人の愛の細やかさが胸を打ち、ラストへなだれ込む。

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いやよセブン

2.5武士道なのか必殺仕置人なのか🤣

2021年3月14日
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単純

やっぱり殺人集団の軍隊なのだ。

することは殺人と言う手段なのである。

殺人を美化してはいけない。

命を粗末にする武士道

2021年に刀を持って何をするのだ。

時代劇は面白いが殺人劇は困りものだ🙇‍♂️

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カールのおっちゃん

4.0あら?というところもあるけど

2021年2月13日
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ハリソン

4.0藤沢周平原作×山田洋次監督=秀作

2020年11月17日
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藤沢周平原作×山田洋次監督の組合せといえば傑作「たそがれ清兵衛」がありますが、この作品も似たテイストではありますがとても面白かったです。
松たか子さんは和服が似合うので時代劇がハマりますね。

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光陽

3.5侍として真っ当に生きる辛さ

2020年11月12日
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永瀬正敏扮する片桐宗蔵の父親は詰め腹を切らされているので宗蔵も大して出世は出来なかった。松たか子扮するお手伝いのきえが伊勢屋へ嫁いで行ったら家も寂しくなってしまった。3年後、宗蔵は偶然きえと再会した。きえは、若干痩せた様子であり涙を見せた。その後、きえは流産して病で2カ月も寝込んでいると言うので宗蔵は見舞いに出かけ、余りにひどい環境だったので連れて帰った。一方、昔の仲間である小澤征悦扮する使い手狭間弥市郎が牢を破り挑戦状を寄こしたので宗蔵に狭間を斬る様藩命が下った。果たして宗蔵は友を斬れるのか? 最後に緒形拳扮する家老が登場。侍として真っ正直に生きる事の難しさ、辛さが現れていたね。

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重