「人生やり直し」過去のない男 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
人生やり直し
アキ・カウリスマキの『浮き雲』に続いて本作はフィンランド三部作?敗者三部作?の二作目でもあり、記憶を無くした男というあらすじがハル・ハートリーの『愛・アマチュア』を想起させられる内容でもある。
悲惨な状況に陥りながらも悲観的にはならない、基本的に周りの人々の優しさに支えられ観ている側も一安心、悪は成敗され都合が良い気もするが単純な程にハッピーエンド、そんな終わり方が素晴らしいと思える感覚とそれぞれの登場人物が素敵で人情に癒されたり。
寿司を食いながらクレイジーケンバンドの「ハワイの夜」が流れる唐突さが可笑しくも衝撃的で「MottoWasabi」って曲も日本贔屓なアキ・カウリスマキのセンスが最高。
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