「バンドのシーンがシュールであったかくて最高」過去のない男 てけと2さんの映画レビュー(感想・評価)
バンドのシーンがシュールであったかくて最高
不器用だけど最小限で適格な台詞まわしと、間に差し込まれるシュールなシーン。なんだか癖になるリズムで後に残る余韻が素晴らしい映画でした。
記憶喪失で自分が分からない事態も去る事ながら社会的に身元が保証されない人がいかに生活が難しいのか、ブチ当たる問題をまざまざと見せつつもけして暗くならずに淡々と次に進んでいく。
受け入れて次に行く、世の中に翻弄されているだけなのだけど主人公の不安ながら肝の座った表情と背筋の伸びたシルエットがそう思わせるのか振り回されている様でいて選択してそこにいる様な雰囲気が印象的でした。
こんな社会でも幸せを感じる心までは持って行かれないぞって反骨精神さえ感じる。
周りの人の温かさが沁みます。当たり前の様に力を借りる事って悪い事じゃないなって。
犬のハンニバルとご都合主義な管理人?のおっちゃんもだいぶ好き。
クレイジーケンバンドが馴染みすぎてて暫くするまで気づかず。えっ?日本語?しかもハワイの歌?ってなっちゃった。
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