JSAのレビュー・感想・評価
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本気で見たら面白そうやけど
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北朝鮮と韓国との国境でトラブルがあり、戦闘が発生。
その調査担当として米国人女性が派遣され、経緯を解明。
実は夜間に地雷を踏んでしまった韓国兵を北朝鮮兵が助けたきっかけで、
彼らは定期的に深夜に会って酒を飲んだり交流を深めてた。
でそこを北朝鮮の手柄ばかり考えてるバカ上官に見つかった。
そして殺して逃げて、そんな事件に発展したのだった。
しかし生還した韓国兵は北朝鮮兵を守るために深層は語らず。
女性はやがて解任となり、しかし韓国兵は最後に話してくれる。
そして自殺するのだった。
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まあ韓国らしい、どっか暗くて悲劇な話。
何かあんまり集中できなくて、細かいストーリーが分からんかった。
でもちゃんと見たら面白いんちゃうんかな、そんな映画やった。
一言「隣国を、映画で知る」。
板門店って朝鮮戦争を機に作られたって、そうなのね!。 冒頭JSAで起きた発砲事件で始まり。 時間が過去に遡っていくし、どっちが北で南なん?。 区別できなくても大丈夫、だって元は同じ民族。 所詮下っ端は「暴露する秘密も、知らないし」って。 助けられたことで、生まれる両国兵士の友情が、熱い。 今作で感じたのが、戦争って案外些細なきっかけで起こるってこと。 「ここ乾いた森。ちょっとした火種で燃える」。 兵士の言葉、アナオソロシヤ。 友情と国家と、どちらが勝つのか。 機会があったら見てもいい作品でした(若干流血はある)。 ⭐️今日のマーカーワード⭐️ 「結局は敵なんだ」
【”南北朝鮮の境界線、ジャスト・ジョイント・セキュリティ・エリアで起こった事”今作がその後の南北朝鮮問題を扱った映画に与えた影響は計り知れない。パク・チャヌク監督の乾坤一擲の作品である。】
― 今にして観ると、パク・チャヌク監督の、 ”自らの映像作家の出発点でありながら、もしかしたら最終点になる可能性高き、危うい今作を映画化した気概”に、大いなる敬意を表する。 更に言えば、今作を受け入れ多大なる評価を下した韓国映画界に対しても。 何故なら、今作のメインキャストを演じた、イ・ビョンホン及び、ソン・ガンホは今や、韓国を代表する映画俳優として、国境を越えた活躍をしているからである。- ◆感想 ー 内容は巷間に流布していると思われるので割愛。- ■但し、今作を未鑑賞の方には、機会有れば”是非”!”という事だけは記載したい。 <朝鮮民族が、第二次世界大戦後、米ソの思惑により南北に分断されたのは衆知の事実である。 だが、それは多数の朝鮮民族が望んでいた訳ではない。 今作で描かれる板門店での、南北の兵士たちの交流がそれを示している。 何故に、同じ民族、同じ言葉を使う人民が、一部の特権階級により(特に、北朝鮮幹部を示す。)分断されなければいけなかったのか! 今作は、南北朝鮮の諸問題に、深く切り込んだ作品であり、その後の多数の映画に影響を与えた傑作である。>
決してかなわない夢
韓国と北朝鮮の境目にある共同警備区域に配置された南北軍人たちの交流を描いた作品。国家の枠を超えた民族的連帯が描き出されているという点において反戦映画と言えなくもないが、それよりは既に失われてしまったものへの哀愁や追悼としての意味合いが強い映画だと個人的には思った。 兵士たちはお互いが国を超えて信じ合うことができると確信する一方で、それが永遠にかなわない望みだということを痛いほど理解している。したがって彼らは夜な夜な北朝鮮の兵舎で他愛のない児戯に興じる。戦争という揺るがぬ現実からひとときの解放を得るために。 しかしそうした空想的な人間関係は脆く儚い。ほんの少し現実が闖入してくるだけでいとも簡単に瓦解してしまう。にもかかわらず最後まで身を挺して空想を守り抜こうとしたソン・ガンホを祝福してくれる者がもはやこの世に誰もいないというのがなんとも切ない。 ラストシーンの4人が集まった写真は、4人の共有した空想が現実に穿ったほんの小さな穴だといえる。しかしそれは空想であることを強調するかのように、遠い日の思い出のように淡く霞んでいる。
良く纏まっているが・・
評判は大変良い映画で鑑賞後もそれなりにその評価には納得できるのだが、要は策に溺れた出来と言うかの感が免れない。ミステリー仕立てで複雑にシナリオを構成するあまり、肝心の主張部分がどうしてもボケるのと合わせて、登場人物の韓国名がなかなか区別つきにくくストーリー解釈にストレスが生まれる。せっかくよく練ってあると思う理知的な評価をしたいところが肝心のエンターテーメントとして楽しめなかった点が評価を落とす要因と言えよう。
ひとつの悲劇
歴史にもしもはありませんが、仮に朝鮮戦争がなかったら、米ソの介入がなかったら、日本の侵略がなかったら、本作で描かれた悲劇は無かったのではないか、と思いました。 しかし、この悲劇はあくまでひとつの悲劇であって、世界には権力に翻弄された人間の数えきれない、想像にも及ばない悲劇があります。 それは、テクノロジーや社会が発達した現代でも全く無くなっていません。私にもその悲劇がいつ降りかかるか分かりません。平時の時には全く気にも留めませんが、私は権力や国家に人生を握られているのだということを改めて実感しました。 パク・チャヌク好きとしては、ずっと鑑賞したかった作品なので、感無量です。
男たちの悲しい友情物語
北朝鮮と韓国の境界線でのお話。
2000年に製作されたものだと思えないくらい
映像が綺麗だし、古さがない。
最初の地雷のシーンまでは正直少し眠かったけど、
そこからどんどん面白くなる感じ。
韓国と北朝鮮の軍人が
地雷から助けてもらったことがきっかけで仲良くなる。
顔を合わせた時に変顔したり周りに気づかない合図でコンタクトをとるだけだったのに、
ついに境界を超えて会いに行ってしまう。
絵を描いたり、外で遊んだり、兄弟と呼び合い、
そうやって仲を深めていくシーンが
彼らの気持ちが伝わってとても良かった。
しかしある日、北朝鮮側の一人に見つかってしまい、
銃を突きつけ合うことに。
友だち、兄弟だと信じていた相手と銃を突きつけ合い
殺されるかもしれない、裏切られるかもしれない、と
心が渦巻くそのそのギリギリの状況がとても良く描かれていた。
真実はいったいなんなのか。
敵を庇い、真実を隠すもの
その真実に押しつぶされ自殺を図るもの
真実を捻じ曲げ他人のせいにするもの
さまざまな人の思いを見せつけられた。
王道サスペンスの秀作。
羅生門アプローチ王道サスペンスの秀作。 幼児退行とも見える男の許されぬ友情表現に独特の臭みアリ、その撮り癖が韓流の良さ。 チャヌクよ、エグ過ぎぬこの頃のエレガントを再び。 終盤謎解きからラストはまさに息を呑む。 韓国映画は2001年時点で既に優秀だったという歴史資料的価値も。
境界線
︎歯についた唐辛子(たこ焼きの青のり的!)も素朴な遊びも盛り上がるほどに哀しみ増しラストの写真に泣ぐ 南よりもおいしいチョコパイを作ること志す北の兵士ソンガンホはもう20年も前から、若いときからずっとこんなに魅力的だったのねン❤︎泣ける
分断という苦悩
朝鮮人民軍中士ギョンピル(ソン・ガンホ)と韓国軍兵長スヒョク(イ・ビョンホン)との心を通わせた交流が切ない。
終盤の二人が対峙する場面で涙が溢れた。
ソン・ガンホの眼差し、声色の巧みな演技に魅せられた。
女性少佐ソフィーを演じたイ・ヨンエが美しい。
朝鮮半島に生きる人々の胸中を思った。
JSA(共同警備区域:Joint Security Area)
ー 帰らざる橋
日テレを録画にて鑑賞
民族統一への強い思いが空回り?
ミステリータッチのストーリー展開のため、 最後まで観入ることは出来た。 しかし、リアリティの欠如感が最後まで 尾を引いた。 民族の分断を強いられた中で、 その統一への希望を4人の集まりに集約 させたのだとは思う。 しかし、この設定そのものが現実感を 失していたのが違和感の始まりだった。 真相と思える各エピソードとして、 スヒョクの踏んだ地雷を、 彼がちょっと足を緩めたらもろとも死ぬはずの本来は命懸けの除去作業を あたかも危険なんか無いかのように 行うギョンピル。 真相と言えるか不明だが、 ソンシクが正気を逸して 何故かウジンの遺体に連射する。 ウジンを殺されながらも 何故か冷静なギョンピル、 他のエピソードも含め、彼は不自然に理想的な人物として描かれる。 また、テーマを深刻化させたいためか、 最後にスヒョクを自責の念で自殺させたり、 何かとストーリー展開上の強引さを 感じてしまう。 制作者側の民族統一への思いが空回り したかのような、ストーリーを都合良く 繋ぐための作為的要素が多過ぎて、 リアリティを欠いてしまったような印象を 持ったまま私は観賞を終えてしまった。
この二つの国は一緒にならなくてもいいんじゃないか?なんて思い描いてしまっていた。
長い間、ほったらかしにしていた映画だった。「シュリ」以上の映画にはなっていないんじゃないかと勝手に思い込み、恋人の気を惹くためにわざとらしい無視を決め込むバカな男のような気分だったんだ。 思惑は見事に外れた。 兵役から解放されるのに後数か月。そんな若い兵士の義理と人情に揺れ動く話。 命の恩人に対して報いる方法が今風の軽いノリで始まってしまう悲劇。結末が見えない日活の無国籍映画のように安易に平和を語ってはならない。そんな教訓話のようだ。 曖昧の形で収束することが最も良いのだ・・・・そんな爺の戯言に思わず納得してしまいそうになった自分に腹立ちを覚えた。 手を伸ばせば届くところに親兄弟友達がいる。にも拘わらず、互いに殺されないために自らを欺き続けなくては生きられない人々。心の在り方はどうあるべきなのだろう。 またしても、答えは風に巻かれてしまった。
ソンガンホは変わらない。
「シュリ」「JSA」と韓国映画が流行った頃、 それよりハリウッド映画でしょ!なんて見ずにいた私。 「殺人の追憶」で韓国映画にハマってからも、 見ずにいた。「シュリ」のような娯楽大作かと思ってたら、 見応えあるミステリ。 しかも監督は大好きなパクチャヌクだと今頃知る。 11発の弾丸と二つの北朝鮮兵士の死体。 歪みあった末の殺人と武力衝突かと思いきや… と言う話だが、 結末から逆行する事で友情がとても切ない。 イ・ビョンホンが若くてイケイケ生意気さが可愛い キャラクターに対して ソン・ガンホは今と変わらないどっしりとした存在感に 驚いた。 ラストの何とも言えない幕引きまで見応え充分な 濃厚なファンタジー?こうであれば良いなと言う願望も 含めて面白い映画でした。
トランプも越えた38度線
最初に地上波で見て以来、久しぶりに鑑賞。思えば、ソン・ガンホとイ・ビョンホンという二大スターを誕生させたこの映画。しかも監督はパク・チャヌクだ。『オールド・ボーイ』での暴力シーン全開とまでは行かず、かなりメッセージ色も強いことがよくわかる。
1999年10月28日午前2時16分。11発の銃声。二つの死体。答えは藪の中なのか!こんなにわかりづらく作らなくてもいいものを・・・なんて考えてもみたのですが、イ・ヨンエという美人女優をスイス監視委員会兵士としてわざわざ起用するため、興行成績を上げるために映画っぽい作りにしてあると冷めた目で観てしまっていた。
それでも序盤の推理とサスペンス。どれが本当の話なのかわからないまま、真実が描かれていく。地雷の恐怖。さらに一発触発である境界線なのに、緩いところもあり、そこから始まる友情物語なのです。
38度線によって分断された同じ民族。しかし、国家や政治を抜きにしてみれば、やはり兄弟なんだということが痛いほどわかる。南北統一したいという気持ちや、分断させられたのはアメリカなんだという反米意識も伝わった。しかし、いい話にもかかわらず、自殺という手段で決着つけようとすることには賛同できず、ラストでは統一したいと願う観客を裏切っているのではないのかと疑ってしまった。
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