「1976年度版の同窓会的な作品」犬神家の一族 菜野 灯里 (ナノ アカリ)さんの映画レビュー(感想・評価)
1976年度版の同窓会的な作品
リメイク版であるが、これは30年前のオリジナル版を超えようという感じではなく、同窓会的な懐かしみで作ったんだと思う。二番煎じはそもそもあまり期待していないので、やっぱりこんな感じになるかなと思った。
脚本とカットがほぼ同じであることがその表れと思う。画面がクリアになった分、当時の色合いは薄れたことはあるが、回想シーンや風景のシーンはとてもきれいに上がっているし、オリジナル版とのちょっとしたカットの違いもたのしめる。
役者や画質のマッチングは1970年代だからこそ撮れたものであるし、この物語のマッチングでは1976年のものが随一でしょう。
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