インファナル・アフェアIII 終極無間のレビュー・感想・評価
全8件を表示
前2作が好みであればぜひ観るべき。
3部作の完結編、なので前2作を観ていないと全く話についていけない。というか観ていても、所々キャッチアップするのが大変。何故かというと
-ヤンとラウは歳をとってからだと似ていないのに若い頃は似ている
-主な出演者の多くが内通者で、おまけにラウのように所属組織を変えたくなっているメンバーもいるのでこんがらがってくる
-大昔と少し前と現在のシーンが混在していてただでさえややこしいのにおまけに途中からゴーストまで登場する
そう言った難点があるにも関わらず面白い。そしてこの完結編はヤクザ映画というよりメロドラマか?北京語と広東語が分かる人達にとってはもっと面白かったのかもしれないが、まとめて観られてよかった。WOWOWに感謝。
隠し続けるということ…
ラウの精神は既に限界に来ていたか。善人になりたくても、なろうとすると誰かを排除しなければならない。悪人だが切ない気持ちにさせる。ヨンとシェンの正体、これは分からなかった。。善人は死んでしまう。音楽が素晴らしい。トニー・レオンは格好良い。
無くても
いいかな? 第三作、無理繰り終わらせた感が強い。新たな潜入者が現れ、どうしてもラウは悪人で終わらせたいの? 仏教的な考えなんだろうな。ほんわか音楽のリピートしつこい、ラウもリー先生にベタベタし過ぎだろ。警視やキョン、サムが又観れたのは良かったけど。
期待度◎鑑賞後の満足度◎ 感動的という意味では三部作で一番かもしれない。トニー・レオンかっこ良すぎ。三部作中一番複雑なプロットだけど因縁と謎とが解き明かされた時の目の覚めるような鮮やかさはどうだ。
①“過去是過去。明天也開始。” 「広東語」は全く分からないが、香港返還をバックにした前作から「普通語」の台詞が増え出し、本作ではかなり「普通語」が飛び交うのでやや嬉し。
②結局「無間地獄」に堕ちたのはラウだった。そういう意味では三部作で最も可哀想なのはラウだったかも。
まあ、
【”明日が過ぎれば無事。”生き残りながら妄念に憑りつかれた男の”善人になりたい!”と言う悲痛な叫びが哀しい作品。シリーズ最終作にして現在、過去が入り混じった構成に翻弄されつつも魅入られる作品である。】
ー <警察に潜入したマフィア、ラウ(アンディ・ラウ)>と<マフィアに潜入した警察官ヤン(トニー・レオン)>を軸にした香港ノワールの最終章。-
■ウォン警視(アンソニー・ウォン)を殉職させ、サム(エリック・ツァン)に訣別の銃弾を見舞い、警察官として生きる道を選んだラウ。
自分の正体を見破ったヤンの死後、警察内に残る潜入マフィアたちを始末してきたラウは、エリート警官・ヨン(レオン・ライ)を潜入マフィアの1人と確信して追い詰めていくが、彼の精神状態は妄執にとらわれて徐々に壊れていく。
◆感想
・警察に潜入したマフィアのラウが、マフィアに潜入した警察官ヤンと自身を同一視していく過程が、哀しく描かれる作品である。
ー ヤンが生前良く口にしていた”明日が過ぎれば無事。”という言葉を、いつの間にかラウが口にしている・・。-
・ラウは保安部に来たヨンを潜入マフィアとして疑い、彼の身辺を調査するのであるが、それが徐々に、精神を病んだ彼の妄念である事が分かる劇の流れ。
ー 異様なまでに、ヨンを調査するラウの姿。彼の警察署内の個室に貼られた尋常でない写真・・。-
■亡き、ヤンが唯一安眠出来た精神科医リー(ケリー・チャン)の診察室の長いすでのみ、熟睡していた姿。
そして、2人は恋に落ちるが、時を越え妄念に捕らわれたラウがリーの部屋でヤンと共に目覚め、最後は一人で目覚めるシーン。
彼が、ヤンと自身を同一視していく過程が明らかになるシーンである。
■錯乱したラウがヨンの前で流したテープ。だが、そこに記録されていた音声。
そして、”善人になりたい”と叫びながら銃を乱射し、一発がヨンの額を貫く。それに被るヤンの死に様。
ラウは自身の精神が崩壊していた事を悟り、自身の顎を銃で撃つのである。
<ラストが、又、哀しい。
車椅子生活で脳に障害を負ったラウの生きた屍のような姿。そして表れる様々な妄念。
そして、ヤンの墓碑の横に建てられたヤンとラウと警察学校で同期だった、ヨンの墓碑。
”こんな輩が、無間地獄に落ちるのである。”というラストの言葉が哀し過ぎる作品である。>
3部作、全部面白かったです。
映画の中でははっきりとは描かれてないけど、ヤンが死んだ原因にラウが絡んでいると気づいたリー先生が、ラウに催眠術をかけて自身をヤンだと思い込ませたのかな。
自分のことをヤンだと思っているラウは、自分とサムとの繋がりについての証拠を集めて、ラウを追い詰めようとする。でも結局それは自分自身の罪を、同僚の警察みんなの前で明らかにすることになる。ヤンのことを愛していたリー先生の復讐。
最初はなんでラウが倒錯していくのかよく分からなかったけど、後から考えるとリー先生はラウに対して診療するシーンがあったし、そういうことなのかなーと思った。
こういう、はっきりと結論は示さずに、後から考えさせる映画、好きです。
メインストーリーは面白いけど・・。
メインのストーリーは面白かったです。ラウとヨンのハイレベルな駆け引きの緊張感とか、裏がありそうなヨンの正体とか、偶然居合わせたヤンとヨンとシェンの数奇な友情とか、見どころは多かった。
だけど、それ以上に、ヤンの思い出ストーリーが長い。マフィア内の過去のストーリーはヨンやシェンとの関係を表す意味で必要だと思うけど、リー先生のヤンとの思い出とか、ヤンとリーとのいちゃいちゃカウンセリングとかはっきり言うといらなかったかなと。しかも、その不要な展開がぼちぼち長いし・・。
どうでもいいんですけど、なんで庶務課ってあんなに広いスペースで一人勤務なの笑?備品もほとんどないし笑
全8件を表示