「善人になりたい」インファナル・アフェアIII 終極無間 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
善人になりたい
2023.11.4.
ヨンのことがすっぽり頭から消えていてラウしか記憶になかったことに驚いた。私達が見せられたのは、時間軸戻し、ヤンとリー先生の繋がり、皆が死んでからのラウの妄想と願望と狂気に重なるもう一つの世界だった。連続して3作見てそれぞれが有機的に繋がっていて、ⅡもⅢも続編として作った訳でないことがよくわかった。三作ともサウンドデザインというのか音楽のタイプや使い方が異なっていたのも面白かった。二日連続で三作を映画館で見ることができて幸せです。Ⅱが最高💕でした。映画館、ありがとうございます!
.........................
ラウが目を真っ赤にさせて、半分狂ったような行動をしているのは、事実であってもいいです。でも、ヤンに取り込まれて、ヤンなのか自分なのか分からなくなった妄想ラウのこのⅢ、すごく私の趣味でした。
職場の部屋に、怪しいと自分が思った人間の写真や書類が壁一面に貼られている段階で、ラウは狂ってたことがわかる。それ以前でも、狂ったようにコンタクトレンズを入れる場面には、背中がぞぞーっとして、なおかつ痺れました。
このⅢはもう一つの有り得たかもしれない別の時間と空間の世界、この映画の言葉を借りれば、無間地獄の世界という解釈もあり得るのかなあ。
最後、車椅子のラウをマリー(サムの妻)が後ろからピストルで狙う場面がいい。ラウは彼女を好きにならなかったら悪の世界に入らなかったかもしれない。でもサムの為にタイに向かう彼女を殺した彼はマリーから撃たれても仕方ないと思った、因果応報だと。車椅子の手すりに置かれた彼の右手はモールス信号を打っている。
ⅠとⅡではヤンの苦しみが、Ⅲではラウの苦しみが前面に打ち出されている。Ⅲではヤンが救済されていて笑顔も多く救われました。
今晩は
コメント有難うございます。
今週末、インフェナルシリーズが4Kで近場の映画館で掛かりますが、私、フライヤーもゲットして久しぶりに映画館で3本観るか!と思っていたのですが、行きつけのミニシアターで世間的には全く話題になっていない映画が掛かる事を知り、昨晩未観賞だった三作目を観てしまいました・・。
それにしても、このシリーズは好きな人が多数いるのが、改めて良く分かりました。では。
talismanさん、楽しまれたようで。
映画館で観て以来まったくリピートしてませんが、このレビュー読んでまた思い出してきました!
因果応報という言葉も重みがありますよね~