「収束感がたまらない」“アイデンティティー” ひろさんの映画レビュー(感想・評価)
収束感がたまらない
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モーテルに集まった11人の男女が次々殺されていくという概要だったので、ありきたりなクローズドサークルなミステリーサスペンスだと思ったら全然違った
最初は普通に殺されていくのでただ何も考えず見てるだけだったけど、途中で判事たちが死刑因に質問してるシーンに入って、そこでやっとモーテルの場面が死刑因の脳内というか、精神世界みたいなもので、モーテルでの登場人物たちは死刑因の人格だとわかったときの驚きったらなかった
ずっと刑事が犯人なんじゃと勘繰っていたけど犯人とかそういう次元の話じゃなかった。精神世界で自分の中にある人格たちが殺されて最後には一つの人格だけが残るという発想、すごいと思った。最後になるにつれて収束していく謎、現実なのか夢なのか脳内なのか……構成、脚本、素晴らしいと思う
結局ティミーが凶悪な人格ということで、確かに両親の事故はあの子にしか操作できないし、ティミーがお母さんの部屋に行ったあと死んでいたのもあーあのときかと納得。
子供は無邪気故の残酷さがあるのでぴったりだなと思った。
でもあんな小さい子に大人が殺されるのか?とか人一人運べたのか?とか疑問はあるがまあ精神世界のことなのでアリなのかな、と
最後の台詞「whores don't get a second chance」がすきです。ティミーかわいい
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