シャイニングのレビュー・感想・評価
全267件中、21~40件目を表示
とてつもない怪演により世界感にグイグイ引き込まれる
言わずと知れたホラー界の超名作。
1980年作とは思えない程よく作り込まれていて、音楽と効果音が非常に恐怖を掻き立ててる印象がありました。
一部原作の小説を読んでいないと「?」となる場面もあったり、読んでいても内容が変わっていたりで何かと原作者と対立した作品ですが、そこはこの家族と同じで理解不能な現象だと思えばより一層物語に入り込む事ができます。
しかしそれ以前にそんなのどうでもよくなるくらいニコルソンを筆頭にキャスト全員の演技が素晴らしく、神がかった映像と演出が相まってもはや「これは演技なのか…?」と錯覚を起こす。
少しずつ変わっていく家族とホテルの雰囲気に見てる側も狂気の追体験をすることになるでしょう。
どのシーンも本当に映画史に残る名場面だらけなのですが、私があえて1つ挙げるとしたらタイプライターのシーン。
全身に鳥肌が立ち恐怖と寒気に包まれました。
シェリー・デュバルさんを偲んで
シェリー・デュバルさん
2024年7月11日糖尿病の合併症により睡眠中にテキサス州の自宅にて75歳で他界
過去数回鑑賞
「REDRUM!REDRUM!」
逆さに読むと「MURDER」
地元の会社経営者のお宅に用事がありリビングに招かれたが真っ赤なソファーがテーブルの四方のうち三方を囲っていた
キューブリック監督作品を連想し落ち着かなかった
監督と脚本は『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『バリー・リンドン』『フルメタル・ジャケット』『アイズ ワイド シャット』のスタンリー・キューブリック
舞台はコロラド州の人里離れた山のホテル
豪雪で冬は閉ざされ休業期間の管理を任せられたジャックと妻子
作家志望のジャックは執筆活動に専念するため静かな環境はもってこい
だがそのホテルは過去に管理人が頭がおかしくなり家族を殺害し自殺した現場
ホテルが立っている場所は元々先住民の墓地だった
ジャック・ニコルソンのジャックと邪悪をかけたわけではないがまさに彼の当たり役
DVDのパッケージにもなっているあの場面のジャック・ニコルソン
しかし彼だけでは名作にはならない
シェリー・デュヴァルのリアクションも素晴らしい
吉本新喜劇のギャグの数々だってコケる人たちがいてこそ
君たちがいて僕がいる
ジャックがいてシェリーがいる
ジャックも大概だがシェリーもパンチが効いている
配役
教師からホテル管理人に転職した作家志望の男のジャック・トランスにジャック・ニコルソン
ジャックの妻のウェンディ・トランスにシェリー・デュヴァル
ジャックとウェンディの息子のダニー・トランスにダニー・ロイド
ホテルの料理長のディック・ハロランにスキャットマン・クローザース
ホテルの支配人のスチュアート・アルマンにバリー・ネルソン
ホテルのバーテンダーのロイドにジョー・ターケル
精神異常を起こし家族を殺害し自殺したホテルの管理人のデルバート・グレイディにフィリップ・ストーン
グレイディの娘にリサ・バーンズ&ルイーズ・バーンズ
映画「シャイニング」で斧を持ったジャック・ニコルソン に追われる姿が有名なシェリー・デュヴァルさんの訃報を聞いた。 没年月日2024年7月11日(75歳)
動画配信で映画「シャイニング」を見た。
1980年製作/119分/アメリカ
原題:The Shining
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1980年12月23日
ジャック・ニコルソン
シェリー・デュヴァル
ダニー・ロイド
スキャットマン・クローザース
スティーブン・キング原作
スタンリー・キューブリック監督
この映画を見ようと思った動機。
映画「シャイニング」で斧を持ったジャック・ニコルソン
に追われる姿が有名なシェリー・デュヴァルさんの訃報を聞いた。
没年月日2024年7月11日(75歳)
背が高く(173cm)、シャイニングの劇中でもいろいろな洋服が似合っていた。
映画「ポパイ」のオリーブの役もやった。
ポール・サイモンとシェリー・デュヴァルと
キャリー・フィッシャーの三角関係は興味深い。
スティーヴン・キングは
小説との大きな違いを理由にこの映画を批判した。
しかし、現在ではホラー映画の中でも
最も偉大で影響力のある作品の一つとされ、
ポップカルチャーの定番となっている。
ジャック(ジャック・ニコルソン)の息子ダニー(ダニー・ロイド)は
不思議な能力「シャイニング」(テレパシー)を持つ少年であり、
この場所で様々な超常現象を目撃する。
料理長のハロラン(スキャットマン・クローザース)は
ダニーと母親ウェンディ(シェリー・デュヴァル)を伴って、
ホテルの中を案内する。
自身も「シャイニング」を持つハロランは、
ダニーが自分の同類だと気付き、
「この古いホテルもシャイニングを持っている」とダニーに語る。
元々アルコール中毒だったジャックはホテルの中の
「存在しないはずの何か」の存在への恐怖によって
精神を蝕まれていく。
1921年に撮られたオーバールックホテルの舞踏会を記録したモノクロ写真に、
ジャックと瓜二つの男が写っている事が示され、エンディングを迎える。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
鬼才スタンリーキューブリック監督作品で、有名で観たかった作品。前情...
不思議な違和感
原作者を怒らせた作品
82点 これが有名の映画か!
ジャック・ニコルソンが良い
映像美
「映像美」に感心する作品です
ホラー映画史に残る狂気!
身近な人がどんどん狂っていくのは非常に辛いこと。しかもそれが広いホテルで外界から隔離された場所ときています。その狂気っぷりに家族が恐れおののく姿が、見どころの映画ですが、あまりの異常さに唖然となりました。現実シーンなのか、妄想シーンなのかも区別がつかず恐怖はただただ増していきます。
映像も素晴らしく不気味なシーンも沢山あり、有名なシーンとしてはエレベーターから大量の血の海が画面いっぱいに襲ってくるシーンや双子の女の子がホテルの廊下にたたずんでいるシーンでしょう。後世に残るほど印象的で圧倒的でありました。
物語の設定自体も秀逸です。雪山に閉ざされ隔離された巨大なホテルに家族3人だけというシチュエーションです。この設定だけでも、誰でもおかしくなりそうです。庭には、映画の中でも重要な場所となる巨大迷路も遭難してしまうのではと思うくらい複雑で、存在感がある場所でした。
恐怖ばかりの中で、唯一の救いはダニー・ロイド演じる息子のダニーが健気で可愛らしさです。ホテルで三輪車をコキコキ漕ぐシーンは、非常に微笑ましく見えます。狂気の中で癒しの存在でしたね。
グロい映像ばかりの視覚的に怖がらせるようなホラーや、突然の大音量で聴覚的に怖がらせるでホラーとは全く異質の作品で、精神的に病みそうな心理的恐怖を味わえる映画で個人的には大好きなホラー映画の一つです。
かなり怖かった
タイトルがシャイニングだから、あの男の子の力がこの惨劇を生み出したのだろう。普通に営業していた伝統あるホテルに、冬の間の管理人としてやってきた一家。
男の子に特殊な能力があった。最初からこの子は異変を感じていた。
そして,閉ざされたホテルの中で,どんどん狂気に満ちて行く父親、怪奇現象を感じる息子の間で,唯一,平静な妻。このジャックニコルソンが,とにかく怖い😱これだけでもこの映画の価値あり。
遠い昔の惨劇が乗り移り,たくさんの幻想が絡み合う。何が現実かわからなくなる。ホラーやオカルトはあまり観ないので比較はできないけれど、この映画は面白いと思った。
気の毒なのは助けに来るホテルの従業員の同じ超能力者。あっさり殺されてしまった。え?こんな扱い?とちょっと笑ってしまった。
冬季の《巨大なホテル》に半年閉ざされる《恐怖と狂気》
笑って斧を振るいドアを破るジャック・ニコルソンの顔が本当に怖い‼️
金切り声で叫び顔を恐怖で引き攣らせる妻・シェリー・デュバルも
勝るとも劣らぬ怪演!!
この映画の数々のシーンは脳裏に刻み込まれ忘れられない。
1970年当時の管理人が冬に閉じ込められたホテルで気が狂って、
妻と娘2人を惨殺して切り刻んだ・・・
面接でジャック(ジャック・ニコルソン)はそう聞かされます。
怖いシーン。
☆エレベーター前で並んで立つ双子の少女。
☆後ろのエレベーターの隅から「血の海」が滝のように迸り溢れる。
☆斧を奮ってドアを破るニコルソンの狂気の表情。
☆双子の少女の前に転がる死体。
☆279号のバスタブの美女。ニコルソンに抱きつくと老婆の
…………腐りかけた死体に変わる。
☆高い生垣で遮られた迷路でダニーを追っかけ回すシーン。
☆そして氷漬けになったニコルソンの死に顔。
超能力のある息子のダニーはトニーという名の架空の友達を口の中に
育てている。
そのトニーが「RED RUM」「REDRUM」と譫言のように呟く。
その文字を鏡に映して読むと「MERDER」になるのです。
「シャイニング」はスティーブン・キングの原作を
スタンリー・キューブリック監督が映画化。
今では《ホラーの古典》と呼ばれる不朽の名作ですが、出来栄えに激怒した
キング氏は資本を集めてテレビ版の「シャイニング」272分の3エピソードで
撮り直した程です。
スティーブン・キングの「シャイニング」は一言でいうと家族の愛と葛藤の物語り。
狂気に駆られた父親がシャイニングを持つ息子ダニーを思う気持ちに寄り添います。
そしてキング氏が何より怒ったのはキューブリック監督のラストシーン。
ロビーに飾られた1921年7月4日舞踏会の記念写真の中央に
ジャック・ニコルソンが写っているシーン。このラストシーンが原作を大幅に改変
したとしてキューブリック監督を執拗に批判したそうです。
この映画はキューブリック監督の、
「映像」「音響」「タイプライターへの拘り」「閉ざされた迷路」
などなど極上の恐怖をお膳立てしてくれるのですが、
人間が半年、この巨大な展望ホテルに閉じ込められて
【過去の亡霊】そして【過去の惨劇】と向き合う恐怖をから狂気に陥る。
【展望ホテル】そのものが恐怖の源泉。
ホテルこそ魔物=このホラー映画の主役・・・でした。
Here's Johnney‼️
もうオープニングのフォルクスワーゲンからして怖い‼️雲の上まで突っ走るのかと思うくらい、空撮とあの音楽‼️「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」の導入部と同じように、キューブリック監督に心を鷲掴みにされてしまう‼️重厚なホテルの内部、赤い現代風のトイレ、エレベーターから出てくる血の洪水(結構美しい)、死んだはずの双生児の女の子、迷路の庭園、しかも大雪で閉ざされたカンヅメ状態‼️こんな状況でたった3人の家族しかいなかったら、ジャック・ニコルソンじゃなくても狂ってしまうでしょう‼️それにしてもニコルソンはスゴい‼️気がふれて果てしなくタイプライターで打ってる原稿といえば同じ文章の繰り返しなんて、ギャー‼️そして斧で扉を打ち壊して "Here's Johnney!" と叫ぶクライマックスの顔芸は凄すぎてこの世のものとは思えない‼️日本の歌舞伎役者の顔芸なんて、足元にも及びません‼️とにかくこの作品を鑑賞以降、タイプライター、ダメ‼️子供の三輪車、ダメ‼️双子の女の子、ダメ‼️トラウマだらけにしてくれた傑作です‼️
映像美世界観素敵!!
久々の洋画鑑賞なので、キューブリックの世界観の美しさに圧巻でした。あーあの有名な女の子二人組の写真ってここからなんだとか。
個人的に思った以上に怖かったです。ただ、少し難しいなと思う場面もあり、何度も観るには最高の映画でした。
息子ちゃんが刃物を持つシーンは普通に自分の手切らないでね。と終始オドオドしてしまいました。
まぁホラー程度ですが、ホラーというジャンルがついてるためグロいことしないでなと、精神すり減らしながら観てしまいました笑
個人的には普通に好き!コレに限る!!!!
ホラー史にその名を刻む永遠のマスターピース! 血塗られた歴史は新たな血を求める…🩸
雪で閉ざされたホテルで巻き起こる戦慄の惨事を描いたサイコ・ホラー。
監督/脚本/製作は『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』の、巨匠スタンリー・キューブリック。
原作は『キャリー』の、小説家スティーヴン・キング。
主人公である小説家志望の男、ジャック・トランスを演じるのは『イージー★ライダー』『カッコーの巣の上で』の、レジェンド俳優ジャック・ニコルソン。
今やホラー映画の代名詞とも言える、超有名作品。
エレベーターから溢れ出す赤い水や不気味に佇む双子の女の子、そしてドアの割れ目から顔を突き出すジャック・ニコルソンなど、観たことがなくてもなぜか知っている特徴的なシーンが目白押し。
有名すぎるが故に逆に観ていない映画ってあるじゃないですか。自分にとっては『シャイニング』もその一つでした。
今回満を持して初鑑賞♪
日本公開版(119分)と北米公開版(143分)の2種類があるようですが、今回は北米版にて鑑賞しております。
原作は未読。あまりに原作からかけ離れているためスティーヴン・キングが難色を示したという有名なエピソードがあるので、どれだけ違うのかを確認するという意味でも、原作を一読してみたいな。
さて、本作はホラー映画の金字塔として名高いわけですが、率直に言うと想像していた作品とは違った。
143分という長尺でありながら、決定的な事件が起こるのは後半30分。それまでの約2時間は長い長いセットアップである。
もちろんこのセットアップこそが恐怖を煽るわけで、とても大切だということはわかるのですが、それにしても長すぎやしませんか?もっと狂人と化したジャック・ニコルソンによる殺戮ショーが見られると思っていたのでそこは肩透かし。
にしても、冒頭の支配人によるホテル内部の説明があまりにも親切でなかなかに可笑しかった。
「ここが大ホールで〜。ここが迷路で〜。ここに雪上車が止まってて〜。ここが食堂で〜。ここに食料が保管されていて〜。あっそれと237号室にはなにもないから開けないでね〜…。」
おおっ、説明されたすべての箇所でイベントが発生しちょる。なんて丁寧な設計の映画なんだ…😅
プロット的にはホテルに取り憑いた悪霊が惨事を引き起こすホーンテッド・ハウスものなのだが、映画の作りはどう考えても閉鎖された空間と創作の苦しみにより狂気に陥った男の暴走を描いたサイコ・ホラーもの。
さらに子供ホラー、スーパーナチュラル、輪廻転生、悪魔憑き、スプラッターなど、種々のホラー要素を詰め込めるだけ詰め込んだ、ホラー映画欲張りセットのような作品である。
もう少し要素を絞った方が纏まりの良い作品になったのだろうが、このカオスさこそが本作の魅了なのかもしれない。
色々な要素のある映画だが、個人的に気になったのは舞台となるこのホテルが「インディアンの墓の上に建てられている」という点。
先住民の亡骸の上に成り立っているとは、このホテルは全くもってアメリカ合衆国そのものではないか。
そう思って観てみると、白人男性かつマチズモ的な思想を持つジャックの獲物は黒人に女性、そして子供(ニューエイジ)である。命を狙われるのがこの三者であることは偶然ではあるまい。
本作が制作された70〜80年代初頭のアメリカといえば、強烈なスタグフレーションと高い失業率に苦しんでいた正に冬の時代。
教師をクビになり、ホテルの管理人として糊口を凌ぐジャックがひたすらタイプするのは「All work and no play makes Jack a dull boy」という言葉。これは不況にあえぐアメリカ人を端的に表したもののようにも思える。
黒人や女性、ニューエイジなどの他者を排除する、マッチョイズムに支配された白人男性。しかしそんな彼らも不況という極寒の吹雪の中、出口の無い迷路に迷い込みやがては凍死してしまう。
そんな救いのない社会になったのは、そもそもアメリカという国が原住民を殺戮し迫害した上で成立したという建国の歴史があるからではないか。血塗られたアメリカの歴史はその根源に原因があり、それが現代においても我々を苦しめている。
そんな社会的メッセージもこの作品には込められているのではないでしょうか。
不安を煽る映像や劇伴音楽、強烈なキャラクターなど、ホラー映画のお手本のような作品であり、映画史にその名を刻むマスターピースとして扱われるのも納得な一作。
あまりにもパロディのネタになってしまったため、正直今観るとギャグっぽく見えてしまうところも多いのだが、そういうのも込みで楽しく鑑賞することが出来ました。
後に『バットマン』で宿敵・ジョーカーを演じることになるジャック・ニコルソン。確かにこの映画のジャックはほぼジョーカー。そりゃジョーカー役にキャスティングされる訳だ。
過剰すぎるジャック・ニコルソンの狂演には恐怖&爆笑間違いなし!ジョーカーの誕生譚として鑑賞するのも一興かも知れません😂♪
難解だから残る映画のひとつ。
全267件中、21~40件目を表示