シブがき隊 ボーイズ&ガールズ

劇場公開日:

解説

東京の全寮制を飛び出した三人の若者のリゾートでのアバンチュールを描いた青春映画。森田監督がシブがき隊の映画デビュー作を瑞々しい感性で演出した。

1982年製作/78分/日本
劇場公開日:1982年7月10日

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映画レビュー

3.5終わらない夏休み

2024年3月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

小学生の頃に日曜の昼間のテレビ放映が初鑑賞
以来このワクワクキラキラ映画が忘れられず
のちにモリタ作品の虜になり
その前のの・ようなものにしても
このワクワクキラキラをずっと一貫されて
最後の僕達急行を観たときにはもう新作が見れないのだと
さみしくなりました
ラストシーン、駅のホーム、去っていく電車を見送るガールズに感情移入してしまう
これが映画なんだ!

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青樹礼門

5.0アイドル映画だがボーイ・ミーツ・ガールな展開と印象的ラストで新人だった森田芳光の才気を感じさせる良作として楽しめる

2021年3月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

『 2018年の森田芳光 -森田芳光全作品上映&史上初!ライムスター宇多丸語り下ろし-』にて鑑賞。

当時人気絶頂だった三人組アイドルのシブがき隊主演のアイドル映画だが、脚本も手掛けた新鋭だった森田芳光監督の才気を感じさせる良作として楽しめる。

青春学園(テキトーな名称だな)と書かれた学生寮から脱走して伊豆の旅館に住み込みで働くまでは、それなりにテンポよく進むが、お風呂場でのシュールなギャグ?やテニスコートでのやり取りの稚拙な出来栄えで最初は?と不安を覚えたが、現地の女子高生三人組との交流を含めたやり取りをするあたりで俄然と持ち直し始めて、爽やかな青春映画に変貌してゆく。

映画タイトルの『ボーイズ&ガールズ』どうりのボーイ・ミーツ・ガールな展開は、彼が行う海水浴や旅館でのゲームや別荘地での煌く光のパーティ場面などのイベントも瑞々しく輝いていて多幸感を得られる。

主演のシブがき隊では、ヤンチャなイメージままのリーダー格の薬丸裕英と、この頃から凛とした存在感の本木雅弘二人が頭抜けて良い。
特に二人が感情の行き違いから殴り合いの喧嘩して仲直りしてシャワーを共するBL的な場面が、当時としては斬新でファンへのサービスなのかなぁ。

そういえば、テニスコートで出会う訳あり女性のかたせ梨乃(ゴージャスな雰囲気素晴らしい)や旅館の従業員の清水クーコ(脚線美が素敵)が、とても色っぽくて美しくてアイドル映画なのに何故?と思ったが、夏休みに子供のお供で、見に来たお父さん方へのサービス?なのか。
製作が東映なので、子供向けの戦隊シリーズの悪の幹部にセクシー女優を起用していた時は、子供と一緒にみるお父さんへのサービスだと聞いた事がある。

彼らと絡むのが、宇紗木千恵・河上ゆかり・吉田麻子の女子高生三人組で、親しみのあるフレッシュな出立で好演していると思うが、この作品以降は、早めに芸能活動を終えてしまった様子で残念。

森田芳光監督特集の上映後イベントで、森田芳光の奥さんでもあるプロデューサーの三沢和子さんとライムスター宇多丸氏の対談によると、この映画撮影現場では、下積みも無くいきなり監督に抜擢された森田芳光監督への現場の風当たりは、強くて苦労されてたと言っていた。
その中で撮影の鈴木耕一氏が協力してくれた事を感謝していたと。
この映画でも撮影の鈴木耕一氏は、ところどころで印象的な絵作りをしており、例えば、旅館の宴会場いっぱい色縄を置いてあみだくじをする場面などは、ロケセットと思われる場所でのかなりのハイアングルの斜俯瞰で全体が見える様に撮影していたり、後半の伊豆の高台の道を自転車で走る場面でも望遠レンズを使ってヌケの良い絵作りを見せてくれる。

それ以外にも明らかに低予算な映画ではあるが、手作り風のライトやネオンが輝く別荘でのボーイ・ミーツ・ガールなパーティーなども美術も含めて良い。

ネタバレあり

学校へ戻る決意して去ってゆくシブがき三人を、見送る為に急いで駅に向かう女子三人組が、駅のホームで出発寸前の車窓(男子三人は画面に映らない)に向かってお別れをする場面を、高い位置から引き気味の絵で捉えており、背景の雄大さと画面奥へと走り去る列車の姿がバッチリ決まって、彼ら彼女達の冒険と出会いと別れを爽やかに締めくくる印象的なラスト。

三沢和子さんの解説だと、シブがき隊のスケジュールの都合で、不在だったのであの苦し紛れれラストになったそうだが、映画としては、結果的に良作になり印象的な幕切れだと思う。

この作品を観た後に、タレントのスケジュール都合でラストがああなったと聞くと別の部分にも疑問が生じてくる。
この映画結構、夜の場面もあり当時の田舎で女子高生が、夜中にうろつくのは、門限(死語?)とか大丈夫なのか?と思っていたが、タレントのスケジュール都合で突貫撮影をしていたのでは?と感じる。

あとアイドル映画なのに、劇中の女子一人が生理になってしまうなどの生々しい話しを挿入してくる森田芳光監督の感性は並の新人では無いと感じさせる。

劇中の80年代のファッションや小道具やクルマなどのディテールも見ていて楽しい。
マツダが協力しているのか?リトラライトのコスモや若者に人気のあった赤いファミリアHBなどが登場。

いろいろと制約があった現場を切り盛りして78分の上映時間に上手く収めて手際よくまとめたかなりの良作だと思う。この上映はフィルム素材に問題がありDVD画質の微妙なデジタル版であったが機会があればリマスターされたものも見てみたい。

この特集上映後のライムスター宇多丸氏と三沢和子さんの対談は、キネマ旬報の連載がまとめられて本になる予定なので、これからは、森田芳光映画を観る時のサブ・テキストとして最適なものだと思う。

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ミラーズ

3.0みんな若い!

2020年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

森田芳光が監督したシブがき隊のアイドル映画で、いかにも当時の高校生、という感じでみずみずしく、テンポもいいので今観ても楽しめる。
かたせ梨乃がいい味を出している。

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いやよセブン

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