ヘドウィグ・アンド・アングリーインチのレビュー・感想・評価
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※ご注意※感受性の強い方々へ
「まだ自分が何者かおおよその見定めができていない方々」へ
とくに、お子さんに向けて書きたいです
この映画の主人公は、とても個性的で、葛藤するキャラクターです
ご自分が感受性が強く、自分がどんな人間か、まだ分かりきれていないなら、
この映画は、大人になってから、じっくり、自分のペースで鑑賞されることを、お勧めします
余計なお世話かもしれませんが、私はそれをしなかったために、子供の頃、何度も自分を見失い、精神世界の宇宙を彷徨う羽目になりました汗 元に戻るのは、時間はかかるし骨の折れる作業だし、周りの人たちにも迷惑がかかる可能性があるので、少し耳を傾けてくださると幸いです
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〈感想〉
ひたすらじんわりしました。
こんなに激しく見えて、暖かい映画を知りませんでした。
ショッキングなことが多かったのですが、その分、歌やヘドウィグの独白が暖かくて、芯まで染み渡りました。
私はこの映画を、「本当の自分になるためには、裸にならなければならない。そして、ラストのヘドウィグは解放を意味している」と思いました。
友人に聞いたら、「それか、再生と自己受容じゃないかな」と言われました。殻を脱ぎ捨て自己を受け入れた、だから最後裸になった。そして消えたことは、社会の視線への立ち向かい、消えることは社会の枠や自己からの解放だと感じたと話してくれました。
素晴らしい解釈を添えてくれた友人に感謝、そしてこんな素晴らしい作品を世に生み出してくれた方々と、ジョン・キャメロン・ミッチェル様に感謝です。
ほんとーーーー…に、良かったです。
良くも悪くもインパクト大きい
三上博史の舞台の前に観てみました。
観る人を選ぶ作品です。
レビュー点数が良いのは、この作品を好みそうな人たちが見てるからだと思う。
象徴的で観念的なので、一回見ただけでは理解しにくい箇所もあります。他のレビューを見て分かったこともありました。
今までリアルで見聞きしてきた周りのゲイの人たちの悩みや生き様が重なり、見ていて辛い部分がありました。
特にノンケ好きなゲイや、性転換手術をしたゲイの人たちの業の深さは重いものに感じられます。
ありのままの自分を受け入れる…
これはゲイであろうとストレートであろうと、なかなかに難しいことなのかもしれない。
しかし、現状の自分・訪れた不幸、そらら全てを受け入れることから、新しい本当の意味での人生を始められるのだろう。
この薄汚れた街では、ありのままだった幼き頃の心を持ち続けることが難しいのだから。
ウィッグをかぶるところから脱ぎ捨てるまで、引き込まれもぜず傍観者と...
色褪せない
10代の頃に気が狂うんちゃうかと思うほど何回も観た映画。久しぶりに観た。
爆音で歌うロックンロールも、ド派手な衣装もウィッグも、恋に破れて裏切られた悲しみも、アングリーインチを抱えて生きていくこの身体も、全てヘドウィグを形作る要素なのだ。
全て受け入れたヘドウィグは片割れの形のタトゥーを消し、代わりに完全な形のタトゥーを入れ、全てを曝け出して夜の街に消える。
ゲイでもレズでもストレートでもトランスジェンダーでも、そのどれにも当てはまらなくてもいい、ありのままの自分を受け入れることの強いメッセージは、何年経っても色褪せない。むしろ今、多様性を声高に叫びつつ排他的であり続ける時代になってから観ると、より一層胸に突き刺さるものがあった。
辛いことがあっても、それを吹き飛ばしてしまう映画
公開時、劇場(シネマライズ)で観ました。
当時、劇場で「ヘドヘッド」という被り物(Tear me downのヘドウィグの髪形を模したもの)を貸し出していたのを覚えています。
以来、「ヴォイス・オブ・ヘドウィグ」、「ショートバス」は公開時に劇場で観て
数年前の舞台版ヘドウィグ(映画と同じくジョン・キャメロン・ミッチェルさんご本人がヘドウィグを演じたもの)の日本公演も観ました。
突っ込みどころはありますが、ドラマティックなストーリーです。
ギラギラなヘドウィグの衣装とメイクに彩られたロックチューンに
そして感情を揺さぶられるヘドウィグ(時には夫のイツハク)の歌唱。
とにかくエネルギーがすごいです。
辛いこと、悲しいことあっても吹き飛ばしてくれそうな勢いがあります。
この映画、1つだけ不満があります。
いまだに劇場公開時にカットされたシーンが私は観れていません。
該当シーンはヘドウィグと夫イツハクの出会いに関するもののようですが
限定生産のDVDに入っているらしく、私はいまだに観たことがありません
(昔、TUTAYAでそれらしい1点もののDVDがずっと貸し出し中で借りられなかったのを覚えてます)。
数年前に観た舞台版でも、該当のシーンはなかったと思います。
観たいなぁ...
だまされたと思って観てほしい
残された1インチの、魂の叫び
【”The Origin Of Love”劇中の全てオリジナルのパンク・グラム・フォークロックの格好良さが半端ない作品。ジョン・キャメロン・ミッチェルの畢生の一作でもある。】
ー ”6インチから5インチ消えて、残った怒りの1インチ!”ー
・ベルリンの壁が崩壊する前に東ドイツで生を受けた、ハンセル。
”東と西の間に・・、奴隷と自由の間に・・”生まれたハンセルの半生。
・西側の軍人と恋に落ちたハンセルは、性転換手術を受けるが、当時の東独逸の医療では・・。
が、ヘドウィグと名を変えたハンセルは売れないツアーをアメリカで続ける・・・。
・少年だったトミーも、連れてツアーに出るも、・・トミーは、ヘドウィグから離れ、ヘドウィグの曲でスターになるも・・。
◇ヘドウィグを演じた、ジョン・キャメロン・ミッチェルのウイッグの金髪を振り乱しながらの、歌唱シーンが”本当に男性ですか!”と言う程、美しく、エロティックで・・。
そして、ウイッグを外し、黒髪で歌う姿。
<今作の元になったミュージカルも手掛け、今作でも、監督、脚本、楽曲製作にも加わった、ジョン・キャメロン・ミッチェルの才気煥発作品である。
ヘドウィグは、自分の片割れを、ツアーの中で見つけたのであろうか?
きっと、見つけたんだよね。>
こう見えて一途な愛と人生の哀しさを歌うヘヴィメタミュージカル
1997年から2年半オフブロードウェイで演じられたミュージカルの映画化作品。
主人公、不運ではあるけどどぎついなぁと思って見ていたら、意外や意外ラストにかけてピュアな心が明らかになって思わず涙ぐんでしまった。
主人公役の方はオフブロードウェイ初演時の方だそうだが、美しくて哀しくてとても良かった。
ロックでパンクな人生
ずっと気にはなってたのに見てなかった
音楽が素敵
20年近く、もう何回見たかわからないけど、その度に泣いてしまう。 ...
ボストン、カンサス、ヨーロッパ、エイジア・・・って地理バンドですか!確かに流行ってたけど。
壁と自由
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