ハート・オブ・ウーマンのレビュー・感想・評価
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メル・ギブソンの無駄遣い
全米で大ヒットしたということだったので、特定の層には大ウケした映画なのだろうと思いますが、見たあとの印象としては、「メル・ギブソンが台無し」というものだった。
せっかくメル・ギブソンをコメディにキャスティングしたんだから、もう少しキャラクターを煮詰めてからストーリーを展開してほしかった。
女性の気持ちが分からないエグゼクティブが、なぜか女性の心の声を聴きとれるようになる。という、なんの説得力もない設定で、年齢的にも曲がり角に来ていたメルの、新境地を開くような期待をさせといて、彼のキャリアからは、このことはなかったかのように扱われているのだから、いくらヒットしたといっても、成功作とは言えないだろう。
監督のナンシー・マイヤーズは、「マイ・インターン」や「恋愛適齢期」で、やはりおとぎ話のようなコメディを成功させているだけに、ちょっと浮世離れしたとっぴな設定が得意な人なのだろう。今にして思えば、メル・ギブソンだけが、この世界から浮き上がって見えるのだ。もったいない。
もしも異性の心の内が読めるようになったら?
2001年に作られた映画と理解した上で観れば、思いっきり楽しめる。
コメディ&ラブロマンスなので、当時からしてもかなり誇張した主人公像だったのかもしれないけど、
メル・ギブソンが「男の中の男」と称され、女性を性的魅力でしか判断しないようなオジサンを演じる。
今の世の中なら絶対にセクハラで処分されそうな言動とかもしれいるんだけど、
周りからの評判はセクシーないい男で、本人もそれを自認、かつ、自負している。
ここまで読んで興味を失った人、ちょっと待って!!ここからが面白いんです。
色々あってプライドは壊されるし、摩訶不思議な状態になってしまうし、
彼がそれまで築き上げてきた「男の中の男」を揺るがすような事態になってしまう。
そうなってからのコメディ部分、ラブロマンス部分はけっこう好き。
「女は自分の心のうちを理解されたいと思っている」って決めつけが嫌な人はいるだろうけど、
性別関係なく、自分のことを理解されたい、相手の本心を理解したいと思う気持ちはだれにでもあると思う。
観放題で観れるなら、試しに観てみるか~って気分で触れてみると案外面白いかも!って映画でした。
P.S. 「俺っていけてる~」ってノリノリで優雅に踊るメル・ギブソン、たしかにイケオジです。
思っていることが分かってしまう
主人公(メル・ギブソン)は広告代理店の中堅で昇進が期待された。
ところが外部からボスが招かれ、しかも女性(ヘレン・ハント)だった。
早速宿題をもらうが、試用していたところ事故が起き、女性の思っていることがわかるようになる。
楽しいロマコメで、共演者も面白い。
他人の心を読むというカンニングによって得た評価は果たして当人にとっ...
他人の心を読むというカンニングによって得た評価は果たして当人にとって幸せでしょうか。
相手が持っている正解には正しく答えられるけれど、
相手が持っていないことには応えられないのでサプライズは与えられないでしょう。
また、相手の心が分かる能力に頼ってばかりいると
想像力を働かせる能力が衰えるので、
相手の想像のしないことまではできないから
サプライズを与えることはできなくなるでしょう。
ただ、相手の意に添わぬことをして叱られるストレスから
逃れられるという点では幸せでしょうね。
また、知らない方が幸せってこともありますね。
筒井康隆の火田七瀬シリーズでは
テレパス(他人の思ったことが聞こえる)の不幸な面を
クローズアップしていたことをおもいだした。
面白い
ストーリーもそうだし、設定も面白い。
女の人の心の声が聞こえちゃうって面白いですよね!
非現実世界の話だけど、ストーリーはリアルでどんどん主人公が本当の恋に落ちて変わって行く姿がいいですね。
年頃の娘との掛け合いや、変な男に騙されないように頑張るパパや、ドレスを何時間もかけて選んでるシーンなどよかったです。
ハッピーエンドだし、でも今後心の声が聞こえなくなってしまったときに、人付き合いはうまくいくのか心配ですw
人の心読みたい?
ヘッドハンティングされたやり手の女性ダーシー(ヘレン・ハント)がやってきて、ニックは孤軍奮闘といった感じだが、武器は読心術だ。いきつけのカフェの女性ローラ(トメイ)ともうまうベッドインに持ちこむが、セックスの最中でも心が聞こえてきて、肉体よりも心が結ばれたような快感に・・・
ダーシー、ローラ以外にも、娘や内気な社員、セラピストの女医(ベット・ミドラー)などのやりとりで笑わせてくれる。しかし、結局は心が読める能力なんて要らないと結論づけているところには好感もてる。
久しぶりにみた メルギブソンのラブコメ、珍しいよね いまや凶悪なイ...
久しぶりにみた
メルギブソンのラブコメ、珍しいよね
いまや凶悪なイメージのメルギブソン
この役は、ジョントラボルタでもいけるね
メルギブソンは第何候補だったんだろう
女装するときのメルギブソンの白々しい感じ、腹立つ笑
女性ってこういうこと考えてるんです
男性にとっては「女性はこんなこと考えてるのか」と驚きと発見と対処法、女性にとっては「そうそう!」と共感出来る内容です。
女性の心の中はどれも共感出来るものばかり。笑顔で挨拶してるけど心の中は毒をつき、他に仕事ありますかと尋ねているけれど「こんな雑用ばかりさせないでよ」と怒りでいっぱい。
それに気付かず言葉以上に考えない典型的な男のニックが女性の心を読めるようになってからのやりとりはおもしろいです。
女性の考えてることを先に言うだけで、私のことを分かってくれてるとニックにかなり好感を持つ姿は女性なら誰でも共感出来るはず。
コメディ要素も満載で軽快におもしろ可笑しく進みます。女性の気持ちが理解出来るようになったニックが部下の男性社員に女性の本心を言うシーンはよかったです。
不満点を挙げるとすれば、女性の気持ちが分かる能力が出るまでが長く、娘とのシーンがいまひとつ面白みにかけていました。全体的に地味でラストも盛り上がることなく終わった印象です。ニックの魅力も少しかけてるように感じます。
設定がおもしろかっただけに細かな箇所が残念でした。
<字幕、カットあり>
女の理解に四苦八苦する筋肉男
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
今までいろんな悪と対決していた筋肉隆々のメル・ギブソンが、 この作品ではパンストを履いたり女性の心を理解するのに悪戦苦闘する。ありふれた恋愛喜劇だけど、恋に仕事に家族にと走り回って、人の心を理解して成長していく主人公の姿が滑稽に描かれていて好感が持てる。でも相手役のヘレン・ハートは悪くもないが普通であまり印象に残らなかった。話は軽快で善良で適度に可笑しくて楽しめた。
後半から、月並みなラブストーリーになるのは残念だけれど、ニックが反省して、人間として変わっていく姿が感動的でした。
何故男には、女心が分からないのだろうか。そしてもしその女心が突然わかったら、男はどんなリアクションをするだろうか。男女の不可解な関係の不思議を、斬新でしゃれた切り口で描いた本作は、ストーリー設定がめちゃくちゃ面白かったです。基本ラブコメだけど、ちょっと人間関係を考える上で為になる作品なんですね。
シカゴの広告代理店を舞台に、2大アカデミー賞スターの顔合わせ。ラブコメの帝王M・ギブソンの女心が掴めない、KYな演技が嫌みなく決まる、ファンには欠かせない一本です。
広告代理店という舞台がミソ。クリエイティブ・ディレクターをめざす主人公のニックが、上司でライバルの女性ダーシーの命じられるままに、ブラやマスカラ、脱毛にパンストなど女性向け商品のプレゼンに苦悶する場面が、笑えました。だってメル・ギブソンが、実際に試着しながら、アイディアを捻ろうとするのですよ。
でも笑ってはいけませんね。広告やPR関係の仕事をされる方には、誰でも起こりえることですから。
女性のニーズどころか、同僚のOLたちが自分をどのように思っているのかさえ、ニックは分かっていませんでした。だから、妻には逃げられて、一人娘にはバカにされて、父親らしい意見もいえない関係になってしまっていたのです。
だからプレゼントも完敗。クリエイティブ・ディレクターもダーシーが指名されてしまいます。
落ち込むニックは、ちょっとした事故がきっかけで、すれ違う女性の心の声が聞こえるようになります。まぁ、経緯としてはチープでしたが、本筋ではないのでスルーしましょう(^^ゞ
女性の心の声が聞こえるとどう変わるのか。数々のニックのエピソードは、どれも面白く笑わせてくれました。特に同僚のOLとの『ツボを心得た』セックスシーンは、最高! でもコメディだけでなく、ストーリーはニックの変化をしっかりと捉えていきます。
大きな変化は、心の声が聞こえるようになって、ニックは人に対して優しくなっていったこと。
例えば才能を見抜けず解雇に追いやった女性スタッフに謝罪するところ、そして何よりも変わったのが宿敵ダーシーへの接し方でした。常に上から目線で見下したように話すダーシ。でも、その心の声を聞いてしまったニックが驚くくらい、彼女の心は純粋で繊細なものだったのです。
ニックの秘密を知らないダーシーは、不思議なほど自分の気持ちをわかってくれるニックに興味を持ち、やがて惹かれていきます。
ところがダーシーの気持ちを受け入れつつも、ニックはちゃっかり彼女の企画やプレゼン対象を勝手に読み取ってしまい、自分の手柄にしてしまいます。
その成果でもって晴れて目標のクリエイティブ・ディレクターになれたニックでしたが、その代わりダーシーは解雇されます。ダーシーを失ったことを悔やむニック。探し回るうちに、またまた事故に遭い、心の声が聞こえなくなります。
それでもダーシーの居所を突き止めたニックは、ダーシーに謝罪しようとします。ダーシーの気持ちが読めなくなってしまったニックは、ダーシーの心をつなぎ止めることができるのかというストーリーです。
後半から、月並みなラブストーリーになるのは残念だけれど、ニックが反省して、人間として変わっていく姿が感動的でした。最後は少しほろっとさせられます。
人が変わっていくのは、奇跡の力ではなく、一つ一つの体験に真摯に反省して、どんな教訓を掴んだかによるものなんですね。だから充分教訓を掴んだニックには、もう心の声が聞こえる必要がなかったのでしょう。
いま男女間でぎくしゃくしているカップルなら、思わず共感してしまう作品。KYなダンナや彼氏教育に必携のDVDでしょう(^^ゞ
女って、本当に大変だ (-。-) ボソッ
映画「ハート・オブ・ウーマン」(ナンシー・メイヤーズ監督)から。
あるハプニングから、
女性の気持ちが聞こえてくるようになった主人公。
むだ毛を抜いてそれを隠すパンストを穿く、わからない生き物。
「人生に何を求めるか」「どうやって満ちたりた人生を」と
いつも考えている、不可解な生き物。
女は男にとっては、わからないことだらけだから面白い。(笑)
しかし、普段聞くことの出来ない、女性の気持ちを知り、
女性向けの商品開発で成功しながら物語は展開していく。
そんな主人公の娘が、彼氏にあっさり振られる。
トイレで泣き続ける娘に、今まで会話も少なかった父親が
ボソッと呟く。それが「女って、本当に大変だ」
仕事ばかり考えている男と違って、
いろいろなことを考えなければならない女って、本当に大変だな。
心からそう思うことが出来た映画だった。(笑)
(今までは考えてなからったの?なんて怒らないでね)
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