「純愛と言えるのか?」春の雪 アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)
純愛と言えるのか?
純愛なんだろうか?聡子にとっては純愛だったのかもしれないが。清顕はどうなんだろう?幼い頃から好きだったようだが、聡子に思わせぶりな態度をとりながら手紙は読まずに燃やしたり、親友の本多に付き合うように勧めてみたり、聡子に宮家との縁談が決まると、会って会っての押しまくり。自分勝手にもほどがある。
聡子の父親も腹立たしい。娘の縁談が決まったら、娘の好きな相手と関係を持たせるようにと蓼科に指示する。処女じゃない娘を嫁に行かせて、それが相手への復讐だと考える。なんてオヤジだ、娘の幸せなんてこれっぽっちも考えない。まあ、あの当時の娘の存在意義、家と家との道具扱い。
清顕の父親もひどいよね。息子が嫁入り前の娘に手を出して、妊娠させておいて、相手に、相手の親にも謝ることもせず、おろすしかないだろう、おろせおろせと迫る。クソオヤジです。
清顕も腹立たしい。もう2度と会わないと覚悟を決めて出家した聡子に未練がましく会いに行く。しかも叔父の仏壇に備えてあるお金を祖母にも内緒で盗んで、、、せめて自分の💰で行きなよ。クズすぎる。
本多が。いい友人でよかったね。聡子がいちばん可哀想。
確かこの映画は竹内結子が最初の結婚で妊娠中だったような記憶が。妊娠中でのラブシーン、辛いでしょうに。
でも、竹内結子の美しさがこの映画の見どころでは。着物(帯や半衿の刺繍や髪飾りなど)などもとても美しく、ドレスも、当時の時代の建物や家具、馬車など、視覚的にはとても素晴らしかった。
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